記憶違いでないなら作品中では明示されていなかったと思うのだが、舞台は20世紀中頃の米国。まだ性的マイノリティに対する理解が進んでいないニューヨークでの女性同士の恋愛を描いている。
女優の格の違いなのか、とにかくケイト・ブランシェットが美しく描かれているのだが、魅力的に見えるのはむしろ相手役のルーニー・マーラである。あれ?そういえば「ドラゴン・タトゥの女」の続編はどうなったんだっけ?ま、いっか。
今でも地方議員を中心にLGBTへの差別が堂々と展開される日本なので、レベル的にはちょうど良いのかも知れない。
特にお金をかけた感じでもないのに、50年ぐらい(あるいはそれ以上)昔の空気感をさらりと表現してしまうあたりはさすが。日本ではなかなか真似ができない。
2時間のドラマに上手にまとめられていて、脚本も良かったと思うが、編集上の都合なのか、ストーリーのつながりに不自然なところもあったと思う。字幕は松浦美奈氏だったが、いつもよりは意訳が多かった気もする。
評価は☆2つ。