マネー・ショートというタイトルがまずどういう意味なのか謎なのだが、それ以上に謎なのがわざわざつけた「華麗なる大逆転」というサブタイトルで、「お前は本当に映画を観たのか?」と小一時間問い詰めたくなる。
映画は専門用語が満載なので、銀行や証券会社での勤務経験がないとさっぱり理解できないと思う。加えて、全体のつくりが断片的でイメージシーンなども盛り込まれるため、かなり癖がある。平日の午後に鑑賞したのだが、一時間もせずに退席する年金生活者と思しき人達が大量発生していた。まぁ、いびきをかいて昼寝されるよりはマシだけど。
じゃぁ、つまらないかといえば別にそんなこともなくて、普通に楽しめる。どうなるのか、結末はみんなが知っているので、「いつ破綻するんだろう」とワクワクしながら観ていることになるのだが、その「オアズケ」感を楽しめるマゾ気質の人なら十分満足できるだろう。
予備知識としてWikipediaで「世界金融危機 (2007年-)」ぐらいは読んでおかないと、昼寝の時間になってしまうかも知れないので要注意である。
評価は☆2つ。