2016年03月29日

既得権者が有能な人間の可能性を奪う日本社会

こういう判決が日本をダメにしているわけで、裁判官もアホと言いたくなるのだけれど、過去の判例がこの判決を支持しているので、どうしようもないのかな。

日本IBM元社員5人の解雇は「無効」 東京地裁で判決
http://digital.asahi.com/articles/ASJ3X4JXBJ3XUTIL026.html

判決は、5人に一定の業績不良や問題行動があったと認める一方、「適性のある業種に配転したり、解雇の可能性を伝えて業績改善の機会を与えたりせずに解雇した」と指摘


業績不良と問題行動があれば十分だろ(笑)会社は問題行動を起こさず、業績の良い社員を雇いたいんだよ。そして、そういうポテンシャルを持っている人間が外部に存在する可能性があるわけで。

原告らが長期間雇用され、配置転換された経験があり、比較的高い評価だった時期もあることなどを理由に、解雇は無効だと判断した


長期間雇用が解雇無効の根拠になるって、馬鹿じゃないの?高い評価だった時期もあったとしても、今、評価が低いなら必要ないじゃん。野球選手だって、サッカー選手だって、成績不良なら解雇されるんだよ。で、これが公務員とか、日立や東芝みたいな旧態依然とした大企業の話だというならまだしも、外資系の会社だぜ?

「相対評価が低くても解雇理由にならないことが、能力主義の会社でも明確にされた」。原告側の代理人弁護士はこの日の判決の意義をこう強調した。


その結果、外資系の会社は、「日本で日本人を雇用するなんてリスクが大きすぎて馬鹿らしい。どうせ市場規模も大したことないんだし、そろそろ撤退を視野に入れようかな」と考えるわけだ。

新卒採用でずっと同じ会社で働く人の利益を考慮してきたためだ。今回の判決も、そうした日本の雇用慣行を踏まえた。


はいはい(笑)。だからダメなんだよ、という反省は、判例主義の国では必要ないですもんね。で、そういう雇用慣行のおかげで今のどうしようもない日本があるわけで、その硬直化した状況をなんとかするための希望が外資系企業なわけだけど、それさえも潰しちゃうところが悲しい。

原告を支援する労働組合幹部は「業績が悪い社員は解雇できる流れが作られようとしている。解雇を自由にする流れにくさびを打ちたい」と話した。


ほんと、ダメな国だよな。無能な奴らが既得権を主張して、有能な人間たちの可能性を奪う。


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