メリーランド州では移民向けに無料の英会話教室をやってくれているので、当然のようにこれに参加しているのだけど、これに通っている生徒が国際色豊かで学歴や経歴も雑多(中には元世界記録保持者のアスリートまでいる)なおかげで、普段では経験できないようなことが経験できる。
一週間前にもちょっと書いたのだが、一番面白いのは、「なまり」である。僕の教室にはコロンビア、ベネエズエラ、イラン、アンゴラ、パキスタン、アフガニスタン、コロンビア、バングラデシュ、ペルー、ブラジル、中国・・・・なんていう多彩な国からの生徒がいるのだが(ちなみに日本人は僕だけ)、国によってかなりなまりがある。僕が一番聞き取りやすいのはジャマイカの女性で、次に聞き取りやすいのがコロンビアの男性である。あと、ブラジルの男性も聞き取りやすい。逆に聞き取りにくいのがバングラデシュの男性で、全部が「R」っぽい発音に聞こえる。韓国の人の発音はFが全部Pになるので、あぁ、きっと韓国にはFの発音がないんだな、と見当がつく。意外なほどに他国の人の発音と米国ネイティブの発音は聞き分けができる。
ここで問題なのは、例えばバングラデシュ人の発音のどこがまずいのかはわかるのに、自分の発音の悪いところはさっぱりわからないことである。どうせ、THとSとか、ZとDZとか、全部一緒になっているはずで、ここに敏感な人は(それが誰なのかはわからないのだが)「この日本人はTHとSの使い分けができないんだな」と考えているに違いないのである。その、「違いのわからない男」が、果たして違いのわかる男になることができるのか、今からとても興味深い。
当たり前だけど、本当に毎日英語漬けだからなぁ。
あと、今日はキャリア・アセスメントなんていうワークショップに参加してみた。母国で何をやっていたかと、これから米国で何をやりたいかをプレゼンさせられたので、「日本では企業の社員や公務員、大学の教師や作家などをやってきたが、米国では陶芸家をやって、自分の作品を売りたい」と言ってみたら、担当の教官が困った表情をしていた。どこか、陶芸の勉強ができるところを探してくれると嬉しいのだけれど。