2016年11月07日

インデペンデンス・デイ:リサージェンス

すげぇデカイ敵が襲って来たはずなのに、展開されるのはことごとくミクロな戦闘と人間模様。地球一つ丸ごと破壊しようとしている敵のリーダーが丸腰のスクールバスを追いかけるってどんだけめでたいんだ、という話である。この辺はいつものエメリッヒで、この監督は設定は壮大だし、絵作りも立派だし、特撮もすごいけど、その超立派な皿の上にちまちまとコーンサラダとか、漬物とかを盛りつけちゃうところがどうにもいただけない。

そもそもストーリーがクソなので、脚本がどうとか、演出がどうとかいう話になってこない。

それでも頑張って書くなら、なぜか巨大な敵がピンポイントの弱点を持っているという、デススターの失敗に学んでいないような間抜けだったり、あと9分で地球のコア到達と言ってからたっぷり15分は戦闘を繰り広げたと思ったら、あと6分って、どこで時間を巻き戻したんだとか、ツッコミどころがたくさんあるのはなかなか評価できる。

あと、ワシントンのナショナルモール周辺が20年ですっかり開発されている未来はワシントン在住の人間にはなかなか良いサービスだった。

全体を通じて感じるのは、相変わらず、そして多分これから先もずっと、この手のお金をかけている映画では中国の資本と俳優が大活躍するだろう、ということ。先日中国は凄いロケットを打ち上げて世界中の度肝を抜いたけれど、映画の世界でも無視できない。

ということで、評価は☆ゼロ。誰がこんな映画を観に行くのだ?

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