僕が欲しいと思う作家さんは、福島武山一門の3人(有生さん、架谷さん、林さんかな?河端さんと吉村さんの作品は見当たらず)、上端さん、河田さんあたり。



川合さんはウルトラマンシリーズと同じで、現物に忠実なペインティング。

ゴジラでベースの磁器が巨大化して価格が一気に高騰したので、今回も覚悟はしていたのだが、想像の上をいっていた。若手でも基本的に16万2000円。上端さんだけちょっと安くて86400円である。うーーーーん。先代の錦玉さんや武山さんといった九谷の大御所によるウルトラマン、バルタン星人が12-14万円だったことを考えるとかなり高額だ。趣味性が高く、実用性は皆無なので、ドラえもんに特段の思い入れがない僕は、瞬時に「このお金を出すなら、普通に酒器や茶器を買った方が良い」という結論に至った。
僕の到着の数分後にやって来たおじさんが福島一門の3人の作品をまとめてお買い上げし、合計486000円を支払っていた。この価格でも欲しがる人はいるのだから、企画としては成功しているのだろう。割高感が超強烈というわけでもなく、あのサイズ、あの絵付け面積なら、まぁ、高いかな、ぐらいではある。特に僕が好きな作家さんたちは細描なので、絵付けする面積が広がれば、それに比例して手数が増える。手数が増えれば、価格は上がる。先日の牟田陽日さんのえびすのぐい呑に20万円出す人がいるのだから、ドラえもんに16万円出す人がいても構わない。
結局、僕としては、あのサイズ、あの価格、あの遊び心のウルトラシリーズじゃなきゃダメだった。サイズをもっと大きくして単価をあげよう、という商売っ気が前面に出てしまい、僕にとっては色褪せた企画になってしまった。残念。