今年もアートフェア東京に行ってきた。いきなりランボルギーニがかっこいい。
去年より陶磁器の出展が多い気がしたのだが、個人的に面白かったのはむしろ絵だった。2時間ぐらい見て回ったのだが、気になったのは次の3作家。
まずは、卯辰山工芸工房の今井瑠衣子さん。彼女は去年の展示でも注目したんだけど、相変わらず面白い。ガラスと真鍮を使って、革製品の使用感を表現している。
かなり欲しいと思ったんだけど、取り扱いがそこそこデリケートっぽい。本人に聞いてみたところ、故意に壊そうとしない限りは大丈夫のようだったけれど、この大きさの作品を米国まで無事に持って行く自信は持てなかった。技術的にも、アイデア的にも、一通りの完成形に到達しているように見える(というのは、前回観たものからの進化、変化が感じられなかったということでもある)ので、これからどういう進化を遂げて行くのか楽しみだ。
次に気になったのは、サガキケイタさん。一見すると名画のコピーなのだが、近づいてみるとすごいことになっている。
これがビーナスのおっぱい。
いや、これはすごい。すでに有名作家さんなのか、ほとんど完売状態。
この作家さんの作品は一枚欲しい。完売で残念。米国に持っていけないけど。
最後は松島純さん。彼は昔から知っている作家さんだけど、この数年での進化がすごい。写実力がある上に抽象力があって、それを遺憾なく発揮している。
これなんかは馬鹿でかい大作なんだけれど、この大きさで、迷いなくきれいな曲線を描ける技術に驚いた。というか、前から描いていたはずで、僕自身が陶芸を通じて、彼の技術のすごさを発見できるようになったんだと思う。この線は、一本引くだけでも震える。というか、このサイズじゃ、無理。その迫力は、写真では伝わらないかもしれないし、言われなければわからないかもしれないけれど。
こっちは、ミュシャっぽい絵を、完全なオリジナリティで描いている。
残念なのは、これらの作品を米国まで持って行くのが難しいこと。誰か、買ってくれないかな。とりあえず、松島さんにはワシントンDC近郊で開催されているAlexandriaやBethesdaのアートフェスティバルを紹介しておいた。うちに二ヶ月ぐらい住んで、出展しないかな???うちに限らず、彼を支援してくれる人は、DC界隈にもたくさんいそう。そして、彼の絵は、欧米でも正当に理解されると思う。
松島さんは、こんな動画もあった。
若手から骨董まで、雑多なアートが集合していて、なかなか楽しかった。