この一年でニューヨークへは5回ぐらい来ている(滞在日数は15日程度)のだけれど、どうもまずそうで食べに行かないでいた一風堂。でも、ワシントンDCで色々食べてみると意外と美味しい店もあるので、勇気を出して食べてみた。注文は安定の赤玉新味である。
スープをレンゲで一口飲んで、終了。ダメだ、こりゃ。豚骨の出汁が全く効いていない。1990年代後半に東京で良く見かけた、あるいは「なんでんかんでん」の末期のような、スカスカのスープである。ベースが酷い上に、味がない。典型的なダメスープである。替玉してないのに、替玉したみたいな貧弱な味。それでいて、調整するための辛子高菜も、ゴマも、ニンニクも、うまみ汁も、テーブルの上には存在しない。
こんなダメなラーメンでも順番待ちの客がいるんだから、ちょっと流行ったラーメン屋が海外進出したくなるのも道理である。ちなみに、肉が安いはずの米国だが、チャーシューも大して美味くない。
評価は2/ACCである。
同行者が注文していたからか麺も食べてみたのだが、
こちらもただ辛いだけ。ベースのスープが弱すぎるので、何をやっても無駄である。
ニューヨーカーの皆さん、こんなの、美味しいと思って食べてちゃダメですよ。日本なら、クズみたいな味です。まぁ、池袋とかの「TOKYO豚骨BASE MADE by博多一風堂」でも似たようなまずいラーメンを食べることができるけど。
静岡SAにできた「IPPUDO RAMEN EXPRESS」もいけてないラーメンだったけれど、ニューヨーク店はもっとずっと酷いもの。これで行列しちゃうんだから、笑いが止まらないだろう。北島秀一さんが生きていたら、割り箸をへし折って丼にぶち込んだんじゃないかな。
当然だけど、日本からの観光客が食べる価値など皆無なので、ニューヨーク滞在が長くなってラーメンを食べたくてどうしようもなくなった人以外は、近づいてはいけない。本当にまずいから。なお、怪しい日本語で「ニメイサマカウンターオネガイシマス」と怒鳴っていたフロア係の人たちはなかなか頑張っていた。仕方ないので、チップは18%ぐらい払ったけど、こんなラーメンがチップ込みで2000円相当とは、開いた口が塞がらない。
え?米国のラーメン屋ならどこでもそんなもんだろう、って?そんなことはないです。少なくとも、DCにはこれよりずっと美味しい店が複数ある。ニューヨークでは知らないけど。
またつまらないものを食ってしまった。
Ippudo East Village
65 4th Ave
New York, NY 10003
b/t 9th St & 10th St
East Village