子役、難病、動物は邦画の鉄板三大要素だが、この映画は子役、難病、カニと全て揃っている。カニは死んでたけど。
いくつか、観客をミスリードする仕掛けが用意されていて、え?と思ってしまう。あと、唐突に現れた、内容とは全く関係のない登場人物が後まで重要だったと思えば、とうの昔に忘れてしまうような人物が再登場してきて、いきなり衝撃的な扱いを受けたりする。この辺はストーリーや脚本に難がある。
宮沢りえは野田地図の演劇に出るようになって大化けしたけれど、舞台だけではなく、映画の役もそつなくこなすところは見事。普通の役者は、芝居か、映像か、どちらかに得意分野が偏るものだ。
海のそばで、一方通行があって、そこそこ栄えていたので、ロケ地は小田原あたりかなと思ったら、足利だったらしい。ほとんど行ったことがないけど。
ところで監督の中野量太って、誰?
評価は☆1つ半。