バカな配給会社が邦題を『ドリーム 私たちのアポロ計画』として、「マーキュリー計画を扱った作品なのに、なぜアポロ計画なのか」とクレームをつけられて邦題を変更するに至り、結果的には炎上マーケティングに成功した。
NASAで活躍した3人のカラードの女性を描いた作品。
女性の活躍以上に、人種差別時代からの過渡的状況において、現場の一人一人のちょっとした行動の積み重ねによって、根強い差別をなくしていったかが描かれている。
ちょっと違和感を覚える演出も含まれているし、何より最終的な結末が予想できてしまうので、ハラハラしながら楽しむ感じではないものの、概ね退屈しない。米国人は、多民族国家として様々な差別を克服してきた歴史があるので、こういう映画はポジティブに受け取られるだろう。ただ、単一民族国家で想像力に欠ける日本人に受けるかどうかは良く分からない。
ちなみに新しい邦題は「ドリーム」らしいが、別に彼女たちの夢がメインではないので、「ドリーム」という題名も変。
評価は☆2つ。