2017年07月12日

たまには役に立つ産経新聞 「閉会中審査議事録」

ほとんどの場面で何の役にも立たない産経新聞だけど、今回の閉会中審査の議事録を掲載してくれたのは高く評価できる。僕はこの会議の中継を朝の4時までネット中継で見ていたのだけれど、クライマックスはここ。

「加計ありきではない。加計学園がたまたま、愛媛県会議員の今治選出の議員と加計学園の事務局長がお友達だったからこの話がつながってきて、飛びついた。これも駄目なんでしょうか。お友達だと全て駄目なのか」

出展:加戸守行氏「国家戦略特区でゆがめられた行政が正されたというのが正しい発言だ」
http://www.sankei.com/politics/news/170711/plt1707110009-n6.html

加計ありきではないと言いながら、その直後に自分で加計ありきだったと白状している。

このあたりの経緯については別のもっと古い記事で丁寧に告白している。

今治市の構想は2地区あった。そのうち1地区は都市学園構想で高等教育機関を引っ張ってきて学生の街にしようというものだった。地元の松山大学が手を挙げて進めたが、経営学部の設置構想もできた段階で学内の左翼グループ教官の猛反対にあい、潰されてしまった。
 構想が宙に浮いたところで、今治市選出の本宮勇県議が「加計学園が大学を進出してもいいというが、今の天下の状況をみていたら獣医学なんかはどうでしょうか」という話を持ってきたから、飛びついたんだ。

出展:加戸守行前愛媛県知事「安倍さんが友達だと知ってたら10年前に獣医学部つくってた」
http://www.sankei.com/politics/news/170615/plt1706150006-n1.html

それで、この記事の最後にはこんなコメントまで残している。

安倍晋三首相と加計学園の理事長が友達だと知ってたら、直訴してでも10年前に獣医学部を作ってますよ。安倍首相に「あんた、加計学園の友達でしょ。やってくださいよ」って。


加戸守行前愛媛県知事は元文部官僚だけど、こういうのがダメという感覚が欠落しているんだろうね。悪いと思ってなくて、正々堂々ぶちまけている。

ちなみに獣医大学・学部の特区における新設については「石破4条件」という閣議決定があって、それはこんな感じになっている。

獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討
1. 現在の提案主体による既存獣医師養成でない構想が具体化し、
2. ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要が明らかになり、かつ、
3. 既存の大学・学部では対応困難な場合には、
4. 近年の獣医師需要動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。


この条件に合うか、議論すれば良いだけなのだが、そういった形跡は今の所見当たらない。単に、加計学園以外を対象外にするために機能している。加えて、今、加計学園が今治市に新設しようとしている獣医学部ですら、この条件をクリアしていない可能性が高い。じゃぁ、なぜ?となるのが普通だが、それに対する答えが「政治家の友達だから」というのでは、何じゃそりゃ、という話である。

友達だからできる、他人だからできない、というのは縁故主義で、簡単に言えば「不公平」である。今や、安倍晋三の代名詞はアベノミクスではなく「オトモダチ」になりつつあるのではないか。