オムライス修行もそろそろ最終段階である。
今日は突発的に友人を招いて、一気に大量生産して、技術の向上を図ることにした。ところが、焼き始めてわかったのだが、もうすでに技術的には十分向上していて、90点程度のものが焼けるようになっていた。
とろとろのオムレツを焼くことができれば、ハムライスも含め、特に難しいところがないのである。
そこで、一通り僕が焼いて食べさせた後は、他の参加者にレクチャーすることにした。簡単にレシピを書きつつ、 TIPSを添え書きしておく。
まず、ハムライスを作る。ポイントは、ご飯を最後に加えるという一点。みじん切りにした玉ねぎ半個を適量のバター(僕の場合は1.5センチ四方、厚さ5ミリ程度)で炒める。続いて、5ミリ四方程度に切ったハムを適量追加(僕の場合はハム2枚)。玉ねぎに火が通ったところで、ケチャップを大さじ4杯追加して、軽く炒めて混ぜ合わせる。最後にご飯2膳分程度を追加して、弱火で加熱しながら良く混ぜる。出来上がったら、一度お茶碗に取って、それを型にして皿に盛る。
次に卵焼きだが、卵3個を器にとって、箸で軽く混ぜる。フライパンは22センチ程度の小さめのものを用意し、まずサラダ油を熱っする。油が馴染んだら、サラダ油はキッチンタオルで吸い取ってしまい、バターを適量いれる(僕の場合は、ここも1.5センチ四方、厚さ5ミリ程度)。
この、フライパンの大きさと、十分に加熱してあることはポイント。
バターが溶けたら溶いた卵を全部入れて、箸でときどきかき混ぜながら焼く。火加減は、やや強めの中火で、これ以外はダメ。卵に火が通って、固まってきたら、火からおろして卵焼きを二つ折りにする。この際、左手で柄を持ち上げてフライパンを45度くらいの傾斜にして、左手を使って卵を返すのだが、最後に右手でフライパンの柄を叩いてやるのが良い。左手を持ち上げて、最後に右手でストップをかけるようなイメージである。この動作は、ちょっと文字で伝えるのが難しい。あと、人によってやり方は変わってくるかも知れない。
卵が焼けたら、ハムライスの上に乗せてできあがり。妙に簡単である。
あとは練習あるのみ。とはいえ、フライパンの扱いに慣れていれば、10回も作ればすぐに勘所がわかってくると思う。
最大のポイントは、たいめいけん印のフライパンを使うこと。
「どうしてもうまくいかない」と言っていた知人も、これを貸してあげたら一発で成功していた。結局、道具は大事ということ。もちろん、普通のフライパンで修行してもそのうち上達するだろうが、その頃には周囲の人たちがオムライス嫌いになっている可能性が高い。楽できるところは楽して良いのだ。そして、オムライスに関しては、このフライパンが特急券である。
なお、IH対応もある。