2017年12月11日

DESTINY 鎌倉ものがたり

横浜生まれ、横浜育ちから見ると鎌倉は京都のように排他的で、坂が多く、道路はいつも渋滞で、住みたくない町の筆頭なのだが、この映画の中ではその鎌倉が異常なまでに美化されていて違和感ありまくり。冒頭の断片的なシーンが、「一体、それはどういうルートなんだ?」と感じてしまう順番で描かれているのにも違和感を持ったけど、あれってちゃんと道順通りに並べてあったのだろうか?

じゃぁ、つまらないかといえばそんなこともなく、堺雅人は安定の演技を見せているし、高畑充希の演技も、いつも同じテーストではあるけれど、可愛らしい。そして、役者では、この2人よりも安藤サクラが良い。この子は「愛のむきだし」以後ずっと注目してみてきたけれど、柴咲コウやキムタクのように、何をやっても同じ演技になる役者の対極で、いろんな引き出しを見せてくれるところが素晴らしい。ちょい役なのに、抜群の存在感である。特撮は、手抜きは感じられるものの、これは多分予算の都合で、総じて悪くない。ストーリーも、貧乏神のエピソードが○○○○○○○○○○○○○○(公開直後につき伏せ字)だったりはしたものの、最後まで破綻なく進む。

一番の問題は予告編で良い場面をほとんど出し尽くしていたことで、実際に本編を観たら、予告編以外では死神と黄泉の国の描写以外はサプライズがなかった。予告編でハードルを高くしてしまった典型で、お陰で何か食べ足りなく感じてしまった。もっと面白そうだったのに、と。

見所を全部予告編にのせてしまえば、客は増えるだろう。でも、客の満足度は下がる。もうちょっと、映画ファンを増やすような配慮が欲しかった。

評価は☆2つ。