米国のラーメンガイド(執筆中、2019年3月までに出版予定。英語)を書く上で避けては通れないTotto Ramenに行ってきた。
ミュージカルの前に食べておこうと思ったら大行列だったので、観劇後に訪問。それでも10人以上行列していたのだけれど、回転が良いようで、10分ぐらいで入店できた。
スープは米国では珍しい濃厚タイプ。ベースの濃厚さは十分で、良質な鶏白湯に仕上がっている。しかし、スープが濃厚であればあるほど味付けは濃い必要があるのに、薄めの味付けで、バランスは今一歩である。この辺は日本の店でも良くある失敗だが、リカバリーはそれほど難しくない。また、僕のように数時間かけてくる人間には無理だが、ニューヨークに住んでいる人なら、別のメニューを注文するだけで済む。スパイシースープも試してみたが、こちらでは味が不足している印象は受けなかった。辛いものが苦手でなければ、スパイシータイプを選ぶと良いだろう。
麺はやや細めでごく弱く縮れているもの。歯ごたえはあるのだが、粘りがなく、ちょっとコシが弱く感じられる。加えて、これはたまたまかもしれないが、麺が固まりになっていた部分があった。これは店が忙しすぎて、作業が雑になったのだろう。もうちょっと丁寧に仕事をすれば良いだけなのでもったいない。
チャーシューは、豚タイプはまずいので、トッピングする価値はない。鶏は普通に美味しい。
評価はChicken Paitan、鶏チャーシューで4/BB-、Spicy Nibo Paitan、豚チャーシューで5/BACである。スパイシータイプのラーメンに鶏チャーシューなら6点になるだろう。
なお、僕が入店する直前に食い逃げのトラブルがあったようで、ちょっと店内の雰囲気が悪かったのが残念だった。店には落ち度はないのだろうが。
Totto Ramen
366 W 52nd St
New York, NY 10019
(212) 582-0052
なお、食べ終わって1時間ほどでお腹を壊した。乳化して溶け込んでいる脂の量は相当だと思われる。