今年もDCではWomen’s Marchが行われたので、参加してきた。
今回は大使館から「不測の事態に配慮して周辺には近づかないように」という間抜けなアナウンスもなかった。でも、周辺には2万人くらいの日本人がいるはずなのに、残念ながら今回も日本人と会うことはなかった。どこかで参加していたら良いんだけれど。
日本人が想像するデモは反社会的だったり、沿道の野次馬と口喧嘩していたり、声がでかいだけで何を言っているのか不明瞭だったり、どうもネガティブなものが多く、「あまり近づきたくない」というものになっている。ところが、米国のデモはもっとフランクで、大人から子供まで楽しめるものだ。そして、市民の「政治に積極的に参加していこう」という意思が感じられる。これは何度か書いているのだけれど、自らの血を流して獲得した民主主義へのプライドなんだと思う。戦争に負けて押し付けられた民主主義とは決定的に違う。
生活者は、国会議員が「いい加減なことをやっているとやばい」と感じるような圧力をかけていくべきなのだ。そうしないと、日本の政治はいつまでも、既得権者たちのおもちゃのままで、日本の経済はいつまで経っても再生せず、人々の生活は苦しくなるばかりである。政治への参加は、投票したらおわり、ではない。