クエンティン・タランティーノ監督によるブラック・コメディ。
ちょっと長めの映画は大きな山場もなく、ただ少しずつ緊張感を大きくしながら進んでいく。古くからの映画ファンならわかるネタが満載だけど、最近の若い人にはちんぷんかんぷんであろう伏線がはられて、徐々にクライマックスへとなだれ込む。ここからが、すごい。今まで我慢してきた退屈さを一気に解消させてくれる。爆笑につぐ爆笑。妙に高めていった緊張はこのためだったのか。
終わってみれば、満足してにやにやしながら劇場を出て行くことになる。タランティーノはやっぱりすごい。
ところで、タランティーノは10本の映画を撮影したら映画監督から引退すると表明している。これが9本目。次が最後になるのかもしれない。
評価は☆2つ。