午前十時の映画祭で上映していたので観てみた。
いくつか、偶然が過ぎる場面があったのはどうかと思うけれど、ラストの構成はなかなか良くできていると思った。
古い映画だと、あーーーー、この役者も、この役者も、みんな死んじゃったなぁ、と思いつつ観ることになるのだけれど、それはそれで悪くない。島田陽子が若い頃から裸になっていて、昔の役者は度胸が据わっていたんだなぁと感心した。
おそらくはそれなりに長い小説をこの尺にまとめたはずで、でも、それほど不自然な感じはなかった。でも、秋田のシーンは結果的には無駄だったような気もする。中央線の紙吹雪は少々無理がある感じだったし、かなり早い時期から真犯人がわかってしまうのも、ミステリーとしてはイマイチだった。
懐かしさを満喫できたという意味では悪くない。でも、多分小説を読んだ方が何倍も楽しめると思う。
評価は☆1つ半。