2019年09月22日

記憶にございません!

三谷幸喜の新作を観てきた。

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三谷幸喜作品といえば、見事な設定(着想)、つまらない役にも豪華な配役(ただし、お友達に限る)、尻すぼみなストーリー展開が三大特徴。本作も、もちろんこの方程式で表現できる内容だった。

一番の見所は過去の総理の答弁。「うるせぇな、記憶にねぇって言ってんだ。記憶にございません」のシーン。ただし、これは予告編で流れちゃってる。だから、見所はバレちゃってる。そして、残念なことに、これ以上のシーンが全くない。

スケールはどんどん小さくなって、最後は家庭問題になってしまう。外交は?経済は?選挙対策は?もう、そんなものはどうでも良くなってしまう。

三谷監督としては国民が理想と思う総理を描きたかったのかもしれないが、あまりにも表層的で薄っぺらい。いや、しかし、それこそが三谷作品の特徴なのだから、文句を言うべきではないのだろう。

評価は☆1つ。予告編を観ておいて、あとはテレビかビデオで観たら十分じゃないかな。