前作ではピエロがなんなのかわからずに終了した。今回はピエロがなんなのかが語られたので、そこそこ納得できるストーリーではあった。でも、この映画の本質はストーリーではない。どうやって客を怖がらせるかである。そして、その意味では、得体の知れない怖さというのがないので、ちょっと不利ではある。
しかし、そういうあれこれを棚上げしておいても、ちょっとどうなのかと思うのがビックリ箱系の恐怖の演出である。英語ではジャンプスケアと言うのだけれど、静かな状況で、くるぞ、くるぞと思わせておいて「ドーーーーーーーン」と、音と映像で脅かす。確かにびっくりするから、うわっとは思うのだけれど、これは恐怖とは違う。静かな夜道を一人で歩いているときに、不意に後ろから大きな声で驚かされれば、誰だってびっくりする。この映画は、この手法を連発する。連発しすぎるから、途中から「絶対来る」というのがわかる。わかってしまうと、構えるし、思わず笑ってしまう。
前編を観てしまったから、後編も観ずにはいられなかった。でも、こういう映画は好きではない。評価は☆1つ。