タナダユキ監督の久しぶりの新作ということで、観てきた。
ラブドール(昔で言うダッチワイフ)のメーカーで原型を担当している美大卒の男性と、モデルのラブストーリー。
物凄く良くあるタイプの難病もので、ちょっと違うのは、カップルのセックスをしつこく見せているところ。女性向けにエロ映画を撮るとこうなるのかな、と思うのだけれど、僕の目線からはラブシーンは退屈極まりなかった。
高橋一生、蒼井優、渡辺えり、ピエール瀧、きたろうと、芸達者なところを集めていて、原作、脚本、監督がタナダユキということだったので、それほど失敗する理由がなかったのだけれど。
一番違和感があったのは、絶対蒼井優の乳首を見せないぞ、というカメラアングル。これが不自然極まりない。こういう内容で、蒼井優が乳首を見せたくないなら、主演は二階堂ふみあたりを使えば良かった。別に見せろというのではない。見せないなら見せなくて良いのだけれど、それなら初めからセックスシーンなど撮らなければ良い。そのほうがずっとすっきりした映画になったと思う。
評価は☆ひとつ。