2021年05月19日

1500円前後の商品の送料が無料になるカラクリの一つ

ハードディスクの価格が下がっているので、録画用のHDを増設することにして、6テラのHDをAmazonで購入した。

到着したのでUSBで接続しようとしたら、録画用の出力端子が一つしかない。どうやら給電式のHUBが必要らしい。家のどこかにあったかな?と思ったのだが、1500円ぐらいなので、買った方が早い。Amazonで購入しようとしたら、希望商品はAmazonプライムの対象外で、送料が500円程度かかる。これはどうなの?と思い、ヤマダ電機のサイトを調べてみると、在庫はあるけれど個別の店頭にあるかどうかはわからない。そこで、近所のヤマダ電機に行ってみたのだが、旧モデルしかなく、しかも価格は倍以上する。田舎のヤマダ電機で散見されるのだが、古い製品を情報弱者に高く売りつけるフシがある。取り寄せても良いのだが、ヤマダのネットショップ並みの価格になるかは不明だし、どのくらい時間がかかるのかもわからない。ヤマダのネットショップだと送料が500円程度かかる。お店に無料で配達してくれる制度もあるのだが、今回のHUBはそのサービス対象のアイコンがついていない。

そこで見つけたのがヨドバシである。価格はヤマダやAmazonと大差なく、送料は無料である。これは即決。夕方注文したら夜のうちに発送完了のお知らせが来て、朝の9時前には手元に到着した。9:30には接続を完了して、録画可能時間は400時間増えた。

1500円の製品で送料500円が必要か、必要でないかの差は非常に大きい。無料で、かつ配送手続きがチョッパヤということなら、選ばない手はない。ヨドバシの評価がいきなり高まった。

さて、ではどうしてこんな商売が成り立つのか。単品で考えたら、大きな利益が出るとは思えない。どこかで採算がとれる仕組みがあるはずなのだが、その一つは上に書いた田舎の情報弱者を顧客にするビジネスモデルだろう。興味があったので、田舎のコジマ(約10年前にビックカメラによって買収)に行ってみた。

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エレコムのUSBハブ給電タイプのが2500〜4917円である。U3H408Sはメーカー希望小売価格6550円(税別)を4470円(税別)で売っているのだが、Amazonなら税込1826円である。大体、これは2014年5月発売のモデルで、ヨドバシでも2010円(税込、送料無料)で購入可能である。

結局のところ、田舎に住んでいるお金持ちの高齢者に、在庫になった古い製品を高値で販売するビジネスモデルなのだろう。都心の一等地に旗艦店を構えて知名度をアップさせ、旗艦店で売れ残った商品は郊外にまわし、高い価格で販売して儲ける。

僕などはそのおかげで安く買い物できて助かっているし、このビジネスモデルが崩壊すると損する立場の人間なので、大騒ぎして糾弾するようなことはなく、こういった辺境のブログでこっそり「こういうカラクリだよね」と論じるだけなのだが、読者の皆さんは、旧モデルを高値で買っちゃうようなことがないようにご注意ください。