クソ同士で仲の良い悪いがあるのはともかく、ここにあげた政治家は全員がクソだ。
どうしてこうなるのかといえば可能性はニつだけだ。一つは最初からクソだった可能性、もう一つは最初は立派な議員だったのに政治家を続けているうちにクソになった可能性である。
最初からクソなのは、これはもうどうしようもない。しかし、そういう事例もないわけではないだろう。下っ端には何人も若いうちからクソな議員がいるけれど、雑魚を叩いても仕方ないので具体名は挙げないでおく。加えて残念なのは「クソがクソを呼ぶ」という現象だ。先日ネットで見かけたのは、クソ議員の一人、河野太郎が代表的なクソ医者の木下喬弘を呼んでアドバイスを求めたことである。クソ同士は親和性が高いので、すぐにこうして群れたがる。挙句、次のようなクソなつぶやきを書き込むのだが、

これを読んでも分かる通り、こういうクズ医者にとっては感染拡大うんぬんよりも政府に対して不満が集中しないことが大事なのだ。この文脈でわざわざ「政府への不満は〜〜」という一説を書き加える必要は、政府の擁護以外にはない。
政治のことを何も理解していないクズ医者が「政府に怒りをぶつけるな」などとはとんでもない話である。政治は全ての国民に関係する話で、選挙権のあるなしに関係なく、全ての国民が意見をいう権利を有する。文句があれば直接、間接の別なく、為政者に伝えていくことが一番大切で、これが民主主義の根幹である。主権は国民にあるのだ。この程度のことも理解していない馬鹿に医師免許を与えてしまう今の制度もどうかと思うのだが、幸い、木下喬弘の本名も所属も分かっているので、こいつのいる病院へは近づかなければ良い。
#ちなみに、同じようなクソ医者には萩野昇、画像診断医kなどがいる。
話を戻すと、クソがクソを呼ぶからこそ、クソな政治屋が増える。木下などはクソ医者の評判が広まって客が減った時には自民党から立候補しかねない。
なお、クソな政治屋及びその候補を見つけ出す簡単なやり方があるのだが、既存システムや強いものに近づいていく、長いものに巻かれる人間がクソなタイプである。河野太郎が安倍内閣へ入閣するにあたって、それまで声高に語っていた反原発の旗を下ろしてなかったことにしたことが代表的な事例だが、クソが見ているのは弱者ではなく権力者だ。立派な政治家はいつも弱者の方を向いている。国民は投票にあたって、候補者がどこを見ているのか、良く観察する必要がある。
さて、次は立派な志を持っていた政治家を骨抜きにして、クソな政治屋にしてしまうことだ。僕は約10年前、自民党が野党だった頃、神奈川県の元衆議院議員や神奈川県の県会議員たちが運営していた「日の出テレビ」というネット放送局を手伝っていたことがあるのだが、落選議員たちは、ちゃんと国民の話に耳を傾けて、自分でどうすれば良いかを考え、自分の言葉でそれを有権者に伝えようとしていた。ところが、民主党がずっこけて自民党が与党に返り咲いた途端に、彼らの視線は国民ではなく安倍晋三、甘利明、麻生太郎らに移ってしまった。
この辺は政党政治の限界なのかも知れない。当選した途端に、総裁選びの権力者ゲームに巻き込まれ、思ったことも言えなくなり、派閥の領袖に従うだけになる。こうして変節漢に成り下がった代表的な事例が前述のとおり河野太郎だが、日の出テレビの面々もほとんど同じような経緯でクソな政治屋に成り下がったようだ。
今の政党政治がクソ政治屋量産の原因の一つになっているという判断の材料の例が、「野党が憲法53条の取り決めに従って臨時国会の招集を要求しているのに、内閣と与党はこれを拒否している」件である。公明党の石井啓一は「政府・与党側としては直ちに新しい補正予算や、法律をやろうということではない。閉会中審査でさまざまな委員会が開催されており、野党が要望している中身も審議されている」と述べ、早期召集は不要との認識を示したようだが、憲法53条は内閣や与党が判断する話ではない。無視すれば立派に憲法違反で、憲法改正以前の話である。憲法違反は国会議員として一番やってはいけない行為なのだが、日の出テレビのメンバーを含め、自民党と公明党の議員から臨時国会を招集すべしという声は聞かれない。
これは自民党だけではないのだが、政党の公認を受ける際には党議拘束に従うという誓約書を書かされる(ようだ)。では、党議はどうやって決まるかと言えば、議員総会か総務会で決まるのだが、多くは総務会で決定され、その総務会の結論は実質的には総理が決めている。つまり馬鹿が総理大臣になると、自民党の議員が全員馬鹿に従う仕組みになっている。
与野党の多くが党議拘束をかけているため、実際の国会での議論は実質的にはほとんど意味がなくなっている。そして、法案検討にあたって、官僚は与党とだけ議論しておけば全て片付く。また、政府与党の首脳が特定の団体、組織に便宜を図ろうと思えば、それを阻止する手立ては存在しない。こうした悪弊を倫理観なしにやりたい放題やったのが安倍晋三で、菅義偉はそれを踏襲している。
立派な志を持って政治家になった人の多くは、こうしたシステムの下で政治屋に改造される。だから、自民党の首脳はクソばかりになってしまったのだ。この状況を少しでも改善しようと思うなら、長期で安定した一党独裁政治を避けなくてはならない。