山田洋次監督、沢田研二主演ということで古臭い映画だろうなと思って観に行ったのだが、良かったのはその古臭さだった。
沢田研二が演じる現代パートと菅田将暉が演じる過去パートで構成されているのだが、出色なのは過去パート。女優の衣装とメイク、演技で、ちゃんと昔の名優の雰囲気が出ていた。菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子が良かった。
あちこちに違和感を覚える脚本は山田洋次と朝原雄三の共同脚本。まぁ、仕方ない。
この作品は現代パートをもっと大胆に削って、過去パートを濃密に描けば、ずっと良い作品になったと思う。
超名作とは思わないけれど、昔の映画全盛期を懐かしむことができる良い作品だったと思う。
ところでロケで川越スカラ座が使われていた。前の方は座敷だけど、映画では座敷部分がなかった。ちょっと残念。この映画は川越スカラ座で観たいね。
川越スカラ座
http://buu.blog.jp/archives/51075806.html
評価は☆2つ。