邦題は「最後の決闘」じゃダメだったのかな。原作あり(未読)の作品。
スター・ウォーズのカイロ・レンとレイのママが恋に落ちる映画をエイリアンのリドリー・スコットが撮ったのかと思ったら違った。
14世紀のフランスを舞台に、男2人と女1人の三角関係を描いている。二時間半を超える長編なので、どんな展開なのだろうと思っていたら最初の40分ぐらいでほぼラストまで行ってしまう。あれ?もう終わり?と思ったところから、物語は約3倍に膨らんでしまう。特に無理があるわけでもなく、数年前の日本アカデミー賞作品賞のある作品でも用いられた手法で、それはそれで楽しい。ネタバレになるので書けないのだが、細かいセリフに脚色者の工夫が感じられた。
この映画のすごいところは、先がどうなるのかが全く予想できないところ。どういう結末もありうる作りになっているので、決闘の行方を楽しめる。
観客が感情移入する登場人物がコロコロ変わるところも面白い。
役者は主要登場人物の三人が三人とも良い味を出している。アダム・ドライバーはスター・ウォーズで微妙な役をやらされちゃったけど、良い役者だと思う。
久しぶりに松浦美奈さんの字幕だったのもプラスのポイント。
評価は☆3つ。