今回の知床旅行のメインは星の撮影。それで、新月の時に来た。昨日は終日雨と霧で星は全く見えなかった。今日の予報もずっと曇り。しかし、こういうのは諦めたらそこでゲームセットである。片道30分なので、とりあえず準備をして知床峠へ。
昨日は他の車が2台停まっていたのだが、今日はゼロ。半径数キロの空間に人工のあかりが全くない闇である。こういう経験は富士山でもなかなかできない。
僕はメガネをしてもそれほど視力が良くならないので、とりあえず天に向けてカメラをセットして、シャッターを切ってみた。
昨日は真っ暗闇だったけれど、今日はぼんやり星が写っている。分厚い雲というわけではなさそうだ。D850はiPadとWi-Fiで接続してリモートで操作できるので、僕は車の中でシャッターを切って、その写真をiPadで確認すれば良い。この点は楽だ。そして、雲がだんだん薄くなってきた。
(23:24)
これはワンチャンあるかも?と思い、カメラの方角を変えて色々試していた。
そして、これ。
(23:38)
もうちょっとだ。
決定的瞬間がやってきたのは23:51
すげぇーーー。しかし、23:56には下の方から星の数が減ってきた。
23:57にはもう半分ぐらいが雲に隠れてしまった。
でもオッケー。5分で十分だ。
地球の45億年の歴史の中で人工的なあかり(といっても焚き火だけど)が存在したのはこの2000年ぐらい。エジソンの白熱電球の発明からは150年ぐらいしか経っていないので、ほぼ45億年は、闇夜が存在したことになる。そのあいだは、地球上のどこでもこの満天の星空を楽しめたはず。今日は5分がやっとだった。
一時間ほどまた雲が切れるかもと思って待っていたけれどダメだったので、この辺で知床峠をあとにした。
闇夜に鹿がいて怖い。