2023年01月16日

日本をダメにしているのは与党に投票している有権者である

日本の政治家がクズばかりになってしまう理由はこちらに書いた通り。

クズ政治屋が大量生産される理由
http://buu.blog.jp/archives/51616683.html

ざっくりまとめれば、

(1)最初は大抵良い人材
(2)当選した途端に国民の利益代表ではなく党の利益代表になる
(3)改善のためには政権交代が必要

という内容である。

今の自公の政治は本当にろくでもない。安倍晋三が総理をおりて多少は良くなるかと期待したのだが、全くそんなことはなかった。今の目玉政策は防衛力強化と増税である。

やらなくてはならないことの一丁目一番地は経済の再生だが、これはいつまで経っても実現しそうにない。岸田(=馬鹿)がやっているのは大企業へのお願いだけである。ユニクロがさっそくこのお願いに反応したようだが、ユニクロの最大株主は日銀なのだから政府の言いなりなのは当たり前で、別に驚くようなことではない。防衛力強化にお金をかけて、そのお金が経済を回すなら多少理解はできるのだが、現実には米国のミサイルを購入するだけで、日本には大して金が落ちない。

また、コロナ対策も重要な課題の一つのはずだが、基本的に政府は黙ってみているだけだ。おかげで感染は拡大し、弱者を中心にして死者も増えているのだが、国民はそういう事態を正しく評価できずにいる。

岸田のようなクズが総理大臣でいる理由は最初に紹介したエントリーに書いてある通り、国民が自公に投票し続けるからである。政治家は、自分が次の選挙で落選しないなら、何か特別なことをする必要はない。現状維持で構わないのだ。

政治家が一番勉強するのは落選議員の間である。議員の椅子に座っている間はふんぞり返っているだけだ。だから、議員を教育しようと思うなら落選させるのが一番効果的である。逆に、当選させ続けるとろくなことがない。「政治家当選して悪事を為す」とでも言えば良いのかもしれない。

したがって、「野党よりはマシ」という考えで与党に投票するのはただの馬鹿である。支持政党に頑張って欲しければ、落選させるのが一番効果的なのだ。議員を落選させて、支持政党を野党にさせて、はじめて政治のレベルがアップする。政権交代して次の政府がダメなら、批判して次の選挙で野党(今の与党)に投票すれば良い

日本の政治をダメにしているのは国民、特に「良い投票先が見当たらない」「なんとなく」「他党よりはマシ」と考えて投票している有権者である。おかげで税金は高くなり、物価は高くなり、給料は上がらず、有期雇用の待遇は良くならず、コロナで高齢者がばたばた死に、出生率は上がらず、女性は差別されたままで、軍拡で戦争のリスクがアップし、科学技術や教育の予算が増額されず、生活は改善されない。

与党に投票している限り、与党は自分たちのお友達以外の国民に目を向けない。

この記事へのコメント
同意です。
競争状態というのを理解していない人が多すぎる。人間という不完全な存在が作り上げる組織もまた不完全に違いないのだから、一党に全信託してしまい、独占状態を許してしまうことがいかに間違いかわかっていない。特定の党なんて1年後にはもう別物といってもいいくらいなので、どっかの党を支持し続けるなんてのは愚かなことです。有権者にとって理想的なのは、常に危機感のあるバランスです。
Posted by あ at 2023年04月13日 03:24
>>あさん

御意。
Posted by 元木 at 2023年04月13日 13:21