2023年03月19日

2023冬ドラマ反省会 その1 『Get Ready!』

手塚治虫の名作「ブラックジャック」のパロディ的医療ドラマ。

難病を手術で治療するのは良いのだが、最初のうちはほとんどがIPS細胞による人工臓器の移植で終了していて、「この設定がありならなんでも治療できちゃう」というツッコミどころ満載のトンデモドラマだった。

中盤からはちょっとひねった展開も見られるようになってちょっと改善されたけれど、ベタな演出はそのままで、「演技していて恥ずかしくならないかな」と心配になってくる。

後半になって、なぜ主人公が闇医者になったのかが語られるのだが、そこで犠牲になったのが子供だったというところが気に入らない。悲劇性を強めるために子供を犠牲にするのは原作者の腕のなさを明確にしているだけだと思う。

藤岡竜也が相変わらずの演技で、最初の四話ぐらいまでは制作サイドが意図していないコメディになっていたけれど、後半に向かうにしたがってわりとまともになっていった。でもまぁ、もう一度見てみたいかと言われれば見たくはない。

評価は☆1つ半。