前回の訪問が5年前。
http://buu.blog.jp/archives/51564094.html
こちらは10年前の記事。
http://buu.blog.jp/archives/51421758.html
僕としては一番思い入れのある店である。
漬物、味噌汁、ご飯は合格点。かつだけが落第点というのはこの10年間でかわりがない。
まず、肉と衣の一体感が希薄である。これは肉汁の多い店で散見されるけれど、今のやまいちはそういうタイプのかつではない。また、衣が細かくて硬い店は衣の役割が「肉の旨みを閉じ込める」ことなので、崩れて剥がれやすくなるのだが、そういうタイプでもない。単に一体感がない。
肉は繊維がボロボロで、柔らかいと言えば柔らかいけれど、これでは肉の旨みが全部流出して失われてしまう。下ごしらえで肉を叩きすぎているのかもしれない。
その上でかなりしっかり火を通しているので、肉の旨みが感じられない。塩、柚子胡椒、ソースが必須である。
このかつでは、やはり苦しいと言わざるを得ない。
次に来るのはまた5年後ぐらいかな。