同タイトルの書籍は未読。
ちょっと面白い形のタイムスリップもので、ずっと続いていたジブリの説教くささは希薄。少年があるできごとを機にひとつ成長するという、魔女宅や千と千尋あたりでやっていたパターンである。
あえて説明を省いた設定上の謎がいっぱい残っているけれど、「そんなことはまぁ良いんだよ」という感じ。それより唐突に場面が転換してしまう方にとまどったのだが、あれは編集で省いたのかもしれない。
やっぱりうまいなぁ、と感じたのは重い荷物を持ち上げる場面。何人かでそれぞれ持ち上げるのだが、その描写が丁寧でさすがと思った。
御大は、面白いだけの映画に飽きて、「観た時の状態によって感想が変わる」といういわゆる名作のジャンルに踏み出して、難解な作風にはってきていたのだけど、引退と復帰を経て、またちょっとわかりやすい子供の成長劇に戻ってきた感じがする。「もう、他人の評価はそれほど気にならない」という境地に至ったのかもしれない。
評価は☆2つ。決して悪くはないけれど、鑑賞後に爽快な気分になるわけでもない。でも、子供が観るには良いのかも。