2023年08月18日

Swim Crover(スイム・クローバー)さんのパーソナルレッスン

以前書いた通り、7月から水泳を始めた。真剣にやる運動といえばこれまではスキーしか経験がなかったのだが、うちの5歳の子供が水泳教室に通い始めたので、負けないように自分も始めた。

最初の1ヶ月はYouTubeで最新の泳ぎ方について情報収集した。実際に泳がなければ話にならないので、週に3日ほどプールに通うことにした。

持久力なし、筋力なし、体重ありすぎの三重苦だったので、ゆっくりとしたペースで取り組んだ。例えば、3本泳いで1本歩くというようなペースである。それでも最初はバタフライでは3かきが精一杯だったのが25メートルぐらいは泳げるようになり、平泳ぎでは25mで6秒速くなった。

そして「もっと上達したい」という欲求が湧いてきた。プールでたまに速く泳ぐ人を見かけることがあり、その人のレベルが非常に高いことに気づいた。プールでは30点から50点ほどの人がボリュームゾーンで、60〜90点の人はほとんどいない。そして一人だけ100点の人がいる。これはちょっとおかしい。つまり普通の人は知らないでいる「コツ」があって、それを知らない限りは50点どまりなのだ。一方でそういうコツを身につけると、どんどん点数が上がっていく気配がある。

上達するためには技術、筋力、持久力が必要なはず。筋力と持久力を向上させるにはハードなトレーニングが必要だけど、一人でも取り組むことができる。一方、技術はハードなトレーニングはそれほど必要ないけれど、正確な知識と指導者が必要である。

ハードなトレーニングは大変なので、お金を使って技術を習得することにした(笑)。

調べてみると、パーソナルトレーニングに対応してくれるコーチが何人かいるようだ。その中で、”弟さんがJリーガーで、あろうことか我がマリノス戦でJ初ゴールを決めた”という布施谷さんにレッスンをお願いしようと考えた。布施谷さんは姉妹で「スイムクローバー」という会社?を経営しているらしい。今月は予約がいっぱいで、レッスンは最短で9月になっていたのだが、数日前に妹さんのレッスンが追加されたので、そちらを予約し、昨日行ってきた。東京アクアティクスセンター(TAC)は初めての場所だったけれど、ロッカーの鍵のかけ方がわからなかった以外は大きな問題はなかった。TACのサブプールで55分間のレッスンだった。事前に各泳法について疑問点をまとめておいたのだが、今回は主にスカリングとクロールについて教えてもらった。背泳ぎについても聞きたかったのだけれど、教えてもらっているうちに時間が経ってしまい、また、なかなか難しいということだったので、次回以降に回すことにした。

レッスンを受けてみて面白いなと思ったのは、現代の水泳の思想である。一つは、水の抵抗をできるだけ減らすことに注力していることである。特に加速する際に抵抗を最小限に抑えるようにしている。もう一つは、効率的な推進力を得るために、できるだけ一つの動作で効果的に泳ぐことである。中には”ひじを固定して、ひじを支点にして腕を動かす”といった自然ではない動きもあって、それらを行うことが上達の秘訣のようだった。

小学生の頃にはこのような視点を教えてもらった記憶はない。この思想は科学的な分析に基づいていて、コーチングの理論も体系的に構築されているように感じた。そして、インストラクターはそういった論理的背景をしっかり勉強している気配がある。これは、アルペン・スキーとは大きく異なる点だと思った。

個人レッスンでは、自分が一番知りたいことや改善すべき点を教えてもらえる。効率を考えると、個人レッスンが最適だと言えるだろう。また、ビデオ撮影もしてもらえる。自分が思っているように体を使えていないことは、スキーでもよくある。ビデオでチェックできるのは非常に良い。コーチは私のおやじギャグに合わせてくれる。おかげでリラックスしてレッスンを受けることができる。

水泳はスキーよりもスピードが出ないため、時間的な余裕があるように思えるのだが、実際にはスピードが出ない代わりに呼吸が制限される。これはなかなかつらいので、スキーより簡単ということはない。それと、左右対称のスポーツであることは良い点である。僕は左右非対称の運動がイマイチ好きになれない。

教えてもらったことを自主練習で身につけていくつもりだけど、間違った技術になってしまう可能性もあるため、次のレッスンを受けるタイミングは様子を見ながら考えたいと思っている。とりあえずは月に1回程度の頻度で受ける予定でいる。

水泳は道具が少なくて済むのが良い。スキーはちょっと出かけるのでも大仕事だけど、水泳は思い立ったらすぐである。水着、キャップ、ゴーグル、プール代も手頃である。コストが軽いので、レッスン代が負担にならない。

肩や腰の怪我に気をつけて続けていきたい。あと、スイムクローバーさんはおすすめ。1時間あたりの料金は1万円前後なので、ある程度の真剣さが求められるけれど、費用対効果は十分に高いと感じた。

なお、今日の個人的メモ
(1)スカリング色々
キャッチスカリングで肘の位置をキープ、手首は曲げない、一番難しい
 >柔軟性に問題があるかも。陸でやっても痛かったりする。
手のひらだけでなく指先から肘までの上腕でかく

(2)クロール
3種類のスカリングをまとめる
水を後ろに送る
入水したあと、もう少し伸びて我慢したい
入水が頭の上なので肩の前に
キックは膝を近づける

(3)平泳ぎ
腕はまだかいているだけ
腕はもう1テンポかきはじめを我慢したい
脚の引き付けが早い

(4)背泳ぎ
難しいので時期尚早