残り三試合。神戸が勝ち点を落とす以外に優勝はないのだが、暑い夏が終わってようやく復調してきた。
今年のマリノスは7/8〜9/29で公式戦は4勝7敗3引き分け。夏以外だと26勝5敗3引き分け。はっきり結果として夏に弱かったとでている。
マリノスのサッカーは走るスピード、初めの一歩の速さ、そして走る距離に依存する。つまり、「ボールを走らせろ」と主張したオシムの対極にあるサッカーで、夏場に弱い。パスの受け手が良い位置に走り込めないのでパスがつながらないし、最初の一歩が遅れるので攻撃でも守備でも後手にまわる。後手に回るとプレイがぎりぎりになって怪我も起きやすくなる。試合の途中でスタミナ切れするので、後半に挽回することも難しい。夏場はマリノスにとって本当に鬼門で、しかもシーズン前に夏場に強いレオ・セアラが抜け、夏場前にマルコス・ジュニオールが抜けてしまった。これで不調にならないほうがすごい。
そういうわけで怪我人は大量に発生しているけれど、気温さえ下がってくれば自分たちのサッカーを展開できる。それで、今日も危なげなく勝った。一番「おお?」と思ったのは宮市をサイドバックで使ったこと。こんなこともできるとは。
ところで、今日のセレッソ、あれで良いのかな。何がもったいないって、香川を1ボランチで使っていること。じゃぁ遠藤ヤットみたいにパスを散らせるかといえばそんなこともない。香川もバックラインからパスを受けてそのままバックラインに返してみたり。どうも攻撃のベクトルが前を向いてない。
香川はもっと前で使ってこそだと思う。せめて2ボランチにして、時々前に行かないと怖さがない。