2023年11月29日

足利の「トモシビ」というウンコラーメン屋について

ラーメンネタなのにコロナネタという微妙な位置付けの記事だけどよろしく。

さて、まずいくつかの予備知識である。

●第一に、コロナの感染対策としてマスクは有用なのかどうかについて。

アカデミアの論文を探してみても、諸説あるというのが現状で、それらをある程度客観的に、かつ読みやすくまとめているのがこちら。

科学的事実に基づくマスクのFAQ
https://furuse-yukihiro.info/2023/11/faq_mask_wearing/

簡単にまとめればコロナ対策としてマスクは有用だしついでにいえばインフルエンザ対策としても有用、ということである。

また、少し古い資料になるが、2023年2月8日に厚労省の委員会に西浦博氏が提出した資料がこちら。

マスク着用の有効性に関する科学的知見
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001055263.pdf

劇的な効果とまでは言えないけれど、「他人にうつさない」「他人からうつされない」という効果が期待できるとわかる。

●第二に、最近の市中のマスク着用状況について。

個人でいちいち調査するのには限界があるので、11月30日午後0時45分より10分間、池袋東武デパート地下1階でエスカレーターから降りてくるお客さんのマスク着用状況を100人について調査してみた。結果は着用者83人、不着用者17人だった。平日の昼間ということで客層は高齢の女性が多い印象だったけれど、少なくとも過半数はマスクを着用していたと言える。

●第三に、僕の立場と行動について。

ITスタートアップ「ライブログ」の代表取締役CEOであると同時にあるクリニックの事務長である。直接、間接を含めて体調不良の人と接する機会が多いので、知らない人と話す時や不特定多数の人と一緒になる場合には必ずマスクを着用している。

●第四に、現在の社会状況について。

現在でも少なくない飲食店でコロナ対策をしている。この店の近所のラーメン優良店である「コイコイ」「龍ノ谷」「アメノオト」などでは当然のように対策をしている。また、飲食に限らず一般店舗でも同様だし、僕が通っているスイミングスクールでもコーチは対策している。

●第五に、多くの医療関係者の現在の対応について。

僕が通っている範囲では、クリニックも、薬局も、患者との間には透明シートを挟むようにしていて、施設内ではマスクの着用をお願いしている。僕が事務長をしているクリニックにおいても同様で、スタッフは全員マスク着用、お客様にも来院時にはマスク着用をお願いしている。それは施設内でクラスターを発生させないためである。

●第六に、今回問題となった「トモシビ」というラーメン屋のXにおけるつぶやきについて。キャプチャーしてあるので画像を掲載する。

IMG_5271



さて、以下が本題である。トモシビのアカウント(以後「トモシビ」と表記)は「自分の頭で考える人2.0」というマスク・ワクチン否定派のアカウント(ちょっと読んだだけでもmRNAワクチンの機能についての科学的知識が欠落している馬鹿)のマスク着用を揶揄するつぶやきに対して賛同の意を表するとともに、「うちのお店もマスクしてなかった」と書き込み、ご丁寧に「あの現状なんだったんだろ」と小学生以下と想像される知能の持ち主であることを自ら露呈していた(「あの状態」なら日本語としては普通。「現状」は現在の状況で、過去の状況を示す言葉ではない)。

マスク着用派であっても否定派であっても別にどうでも良いし、いきなり教養が身につくわけでもないので馬鹿なのは気の毒なだけでこちらもどうでも良いのだが、マスクの着用を揶揄し、否定派であることをXで表明するなら、それは話が別である。つぶやきの対象は全世界のXユーザーであり、僕を含めた医療関係者に対して自らの立ち位置を表明しているのである。

日本の過半数、昼間の東武デパートの客に限定すれば8割以上の人がマスクを着用している。そうした人たちにトモシビは「ばーか、ばーか」と言っているわけで、客商売をしている立場の人間の書き込みとしてはまったく信じられない内容である。わざわざ敵を作って一体なんの得があるのか。これはマスクにどのくらいの効果があるのかとは無関係な話なのだ。

とはいえ、上に書いたように馬鹿だから仕方ない。そして、こんな馬鹿がいる店でラーメンを食べる義理はないので、かれこれ30回は食べている店だが今後一切近づかないようにするし、過去のこの店に関するエントリーは全て削除するし、近隣で懇意にしているいくつかのラーメン屋の店主にも報告しておくことにする。

まぁ、考えてみればわさびを薬味として出すときに西洋わさびを練り込んだチューブ入りわさび(と想像される粗悪品)を出す店である。なだ万で働いた経験があったとしても、接客も味覚も、何も身についていないのだろう。

コロナにかかる人を一人でも減らしたいと思って日々努力している人間たちをなめんなよ、クソ野郎。