中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2024-01-17
聴きどころとしては、
どこにいても
”どこにいても あなたが急に通りかかる偶然を胸のどこかで気にかけているの”
わかる。
霧に走る
アルバムに収められていない名曲。コーラスがとても良いのだが、中島みゆき研究所によるとコーラスも中島さんらしい。ただ、音質は、うーーーん。これ、「今の気持ち2」を出すならぜひ録り直して欲しい。
個人的に面白いなと思ったのは、中島さんはキャリアのほんの一時期だけ、息継ぎの音を大きく録音していたことである。「わかれうた」が顕著だけど、それだけでなく、アルバムでいうと「あ・り・が・と・う」(1977)あたりから大きく入っていて、たとえば「ホームにて」でも大きい。これが「親愛なるものへ」(1979)では「タクシードライバー」や「小石のように」でわずかに聞こえるだけになり、「おかえりなさい」(1979)や「生きていてもいいですか」(1980)ではすっかり聞こえなくなるのである。これをSinglesで検証していくとDisc3の中で変化する。実は「時代」でもブレス音は確認できて、「忘れられるものならば」でも聞こえる。ただ、やはり顕著なのは「ホームにて」や「わかれうた」の頃である。その傾向は「おもいで河」「ほうせんか」でも強く、「りばいばる」で突然消える。元々デビュー直後から曲によっては息継ぎ音を入れて歌っていたのが、1977年ぐらいから極端に大きくするようになって、1979年ぐらいでそれをやめたことになる。
ちなみに「いまのきもち」(2004)で「わかれうた」をセルフカバーしているのだが、この時も息継ぎ音はかなり大きく感じられる。一方でライブアルバムである「歌旅ー中島みゆきコンサートツアー2007」(2008)では「ホームにて」が収録されているのだが、ここでは息継ぎ音は全く聞こえない。この辺の歌い分けも興味深い。
