この程度の内容で公開に半年以上必要って配給会社の腰抜けっぷりが酷い。
原爆の父、オッペンハイマーの半生を描いているけれど、聴聞会による尋問が主軸で、それに付随して2種類の回想シーンで展開されていく。つまり3つの時間軸で物語が進んでいくのだが、すごく複雑というわけではない。むしろ、当時の物理学の状況に関する知識がないと、理解に苦しむことになりそうで、物理の教養が必要とされる。
日本では原爆の描写が足りないという指摘があるようだが、映画はオッペンハイマーの主観をベースにしているので、この映画の脚本には特に違和感を感じなかった。むしろ、そういう描写がある方が違和感を持つだろう。
今回は横浜ららぽのIMAXで観たのだが、ほとんどの時間、フォルテシモで音楽を聴かされることになって、これが辛かった。終わってからしばらく耳鳴りがする始末で、下手な演出の怒鳴り演劇を観ているような気分になった。これが元々の映画のせいなのか、ららぽの映画館の設定のせいなのかはわからない。
ストーリーはとても良かったので、違う映画館で観てみたい気もする。
評価は⭐︎2つ半。音が大きすぎたので半分減点。