某所から仕入れた情報によると、現在公演が始まっているBunkamuraプロデュース公演「赤鬼」の、ロンドンバージョン、タイバージョンのチケットがさばけていないらしい。チケットがさばけない一番の原因はなんと言っても値段だろう。
シアターコクーンの場代が高いのはわかるのだが、出演者の数が少ないのだし、舞台装置も工夫して使いまわす事ができるだろうし、もっと値段は抑えられたんじゃないだろうか。
#まぁ、文化村の主催だから、場所を他のところに、ということはあり得ないんだけど、本当はそれが一番安くあがる方法かも。
以前は「面白かったから、当日券でまた来よう」と思える値段だったけど、今の値段はとても気安く再来場できる価格ではない。「面白かったけど、次はWOWOWで良いや」って感じ。
「そういう貧乏人のためには安い席を用意してます」ってことかもしれないけど、僕は「一部舞台が見えなかったりするような座席で見るくらいならテレビで良いや」と考える貧乏人なので、どうもねぇ・・・・。最近のNODA・MAPの舞台の作りは、座席によっては本当に舞台が一部見えなかったりするし(これは劇場を広く使おう、という演出の負の効果なわけだけど)、観客への配慮が欠けているように感じる。ま、こういったことは野田の責任というよりはプロデューサーである北村明子氏の意向とみるべきなんだろう。
今回の赤鬼は一本7500円。3バージョン観ようと思ったら22500円。ちょっとした演劇なら5、6本は観る事ができる。「3バージョンって言ったって、全部別物だよ」ってことかもしれないけど、そりゃ詭弁だ。
「透明人間の蒸気」みたいな出来の悪い舞台であっても今の野田作品は客が入ってしまう。そういうこともあってか、次の公演、「走れメルス」はS席で9000円らしい。なんじゃそりゃ(^^;
野田MLとかを読んでいるとどんなものを見させられてもほとんど全てポジティブに評価している人もいるようだが、やっぱ、ダメなものはダメ、高すぎるものは高すぎるとそっぽを向かないと、北村さんはどんどん値段を釣り上げるような気がする(^^;ちなみにワールドカップの決勝戦のチケットは84000円だった。ここら辺が上限だろうか?
ま、チケットの売れ行きが良くないのはマーケティングの手法もあるんだろうけど、やっぱ、今回の舞台の適正価格はロンドン、タイ版とも4000円ぐらいじゃないのかなぁ。
と言いつつ、ロンドンもタイも観に行くんだけどさ(^^;