2004年10月25日

日本シリーズ終了

日本シリーズは結局4勝3敗で、西武が日本一となった。全試合球場で見てきたわけで、わが中日ドラゴンズの敗因を結果論で述べてみよう。
まず、勝負の分かれ目となったのは第3戦だったようだ。谷繁の逆転満塁ホームランで一度はリードしたのに、それをひっくり返されてしまった。結局この試合を落としたのが後々まで響いた格好である。

では、どうしてこれを挽回できなかったのか、となると、第6戦、第7戦の連敗の検討となるわけだが、第6戦はやはり山本昌が西武のクリーンアップに通用しなかったということに尽きる。2−1とリードしてむかえたクリーンアップ。ここを抑えられずに和田に逆転ツーランを打たれた。もしここで和田を抑えていれば、松坂に回ったところで代打がでていたはずで、試合の展開は大きく異なっていただろう。しかし、1失点で好投していた山本を代えられるかといえば、それはそれで無理だったと思う。

第7戦は先発投手の勝負だったが、それ以前にミスで自滅してしまった。まず、流れを西武に傾かせてしまったのは2回裏のリナレスのボンヘッド。ツーアウト2塁でバッターは今シリーズのラッキーボーイとなっていた井上。ここでリナレスは何を考えたのか、離塁が大きくてキャッチャーに刺されてしまった。そして3回表、ノーアウトでランナーを出したのは仕方がないとしても、ヒットエンドランでランナーを2塁に進められ、さらに必要のないボークで3進を許してしまった。この場面で、内野安打で先取点を取られる最悪の展開。さらに連打で追加点を取られたが、ここでのランダウンプレーのミスで決定的な3点目を失った。意気消沈した中日がここでさらにカブレラにツーランを被弾したのは必然ともいえる。5点の援護をバックに石井は気持ち良く6回をおさえ、シリーズのMVPに輝いた。

しかし、勝負の本当の分かれ目はどこにあったのかといえば、実は第1戦だったかもしれない。川上を立てて必勝で臨んだ中日の足元をすくった石井の好投。これが最後の第6戦、第7戦で、「第5戦を落としてもまだまだいける」という自信につながったのではないか。

中日に何が足りなかったか。まず、もう一枚の絶対的な先発投手。本来、中日にはあと二枚、川崎と野口というカードがあったはずである。この二枚が全くなくなってしまったのは落合にとっても誤算だっただろう。来年以降は山井の成長に期待するか。次に、一発で流れを変えられる大砲。これは福留が怪我から復帰してくれば大分変わるに違いない。しかし、怪我をしても大丈夫なように、もう一枚、カードが欲しい。もちろん、清原ではダメだが。この二つが解決すれば、来年も再び日本シリーズを戦う事ができるに違いない。

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最後のアウトを取るシーン、見た? カブレラが『トヨダ!!オレがトルヨ!!!』って言ったかどうかは分かりませんが、あきらかなピッチャーフライを横取りしようとしてましたね♪ 大熱戦の試合ばかりだった日本シリーズ、最後に勝ったのは西武ライオンズでした。 まさ
日本シリーズ第7戦  祝!西武ライオンズ日本一【ねぇ、私と一緒にダブルスチールしない?】at 2004年10月26日 00:16
この記事へのコメント
ようやくweb閲覧できるぐらいまで、消沈モードから復帰しました。。。
でも思い出すのがつらい(; ;)
月曜日なんざぁLEO君(通勤用単車)のエンジンが焼き付いちゃうし、早めに帰宅してBSみてたら武田がろくでもない解説してそのとおりになっちゃうし...

分析は同意見です。
でも自分ではもう分析したり思い返したりしたくないっす(いまだにダメージ大)
Posted by e- at 2004年10月28日 19:36
まぁ、ここでも読んでください。今日中に一通り書き終える予定です。

http://nipponbaseball.seesaa.net/
Posted by buu* at 2004年10月28日 21:14