2004年11月21日

ライブドアがパブリック・ジャーナリストを募集

ライブドア、まぁ、色々頑張っているわけだが、今度はパブリック・ジャーナリストを募集している。

例によって詰めが甘いと思われるのだけれど、最大の部分は原稿料についての規定。規約には「原稿料は所定の規定に従ったポイントとする。」と書かれているのだけれど、「所定の規定」が見当たらない。当然「原稿料に関する規定」なる書類があわせて提示されているべきなのだが・・・・

素朴な疑問なんだけど、こんな規約に同意する人っているんでしょうか。あ、無料奉仕するつもりなら全然構わないのか。「私の意見を是非読んで欲しい。報酬は5ポイントで構いません」みたいな感じ?あれ?でも、これに登録するためには講習を受けなくちゃならなくて、しかもそれには費用が8000円もかかるのね。で、「どこでやるのかなー、研修」と思い、情報収集のためにちょっと「規約に同意して申し込む」まで進んでみたら、すでに設定されている候補地は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、那覇、その他。その他として、「県庁所在地等ある程度の人数が集まりやすい希望候補地があれば、2,3箇所の候補地を挙げてください。人数が30人以上集まればその地で開催いたします。開催予定日程は随時WEB上で公表いたします。」とのこと。このくらい、最初のページに書いておけよ、と思わないでもない(^^; 

ポイントが何の役に立つのかわからないけど、記事が30本ぐらい採用されたら(書いたら、じゃないですよ。当然ボツになるものもあるはず)ミスドのすけじゅーるんぐらいとは交換してもらえるのだろうか。

以下、どうでも良いことをつらつら書きます。
まぁ、これはライブドア・ニュースの記者募集ってことだから、要は「ライブドアでも独自にニュースを配信したいけど、社員を抱えるのは嫌だから、フリーのジャーナリストをたくさん抱えておいて、記事を書いてもらったら「ポイント」という良くわからないものを配っておこう、フリーのジャーナリストっていっても、本当に職業でやってる人を使うと金がかかるから、素人を登録制にして囲い込んじゃおう。そうそう、そこで研修会をやれば、そこでもお金を取れちゃうね」みたいな感じなんでしょうね。

費用は現金で、報酬はポイントで、というところがライブドアっぽい(^^

既存のメディアであれば、きちんとカラー(左とか、右とか)があるわけで、編集方針とかもその会社が発信している情報からなんとなく判断できるわけだけど(今は一つの記事についての複数の会社のスタンスがネットで比較できるからね)、ライブドアの場合はそれが良くわからない(最低限の情報は規約に書かれているけど)。

つまりは、編集方針も、ジャーナリストの選考基準も、記事の選考基準も、そして報酬の支払われ方すら明確ではない。

こんな詰めの甘い企画にほいほい引っかかっていくような人材(つまりは契約をするにあたり何が提示されている必要があるか、という点に全く無頓着な人、あるいは「もう滅茶苦茶書きたいんです。とにかく多くの人に読んで欲しいんです。ただでも良いんです。そして、ブログというプラットホームじゃ嫌なんです」と、自分の考えを読んでもらうことに渇望している人)にまともな記事が書けるとも思えないのだけれど(^^;、まぁ、どうなることやら。お手並み拝見である。

いや、「書けるとは思えない」というのはあくまでも僕の主観なので、やりたいと思う人はどんどんやってください(^^

#ちなみに、きちんとした記事を書けば、ちゃんと一般の新聞とかでも受け付けてもらえますよ。朝日新聞で、1400文字で3万円ぐらいもらえます(^^ あくまでも新聞の編集方針に合致する必要がありますが、それはライブドアでも一緒だしね。

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私はライブドア パブリック・ジャーナリストとして時折ライブドアニュースに記事を寄稿している。 それゆえ、他人事ではない記事を紹介する。 -以下、ライブドア・PJニュースより----------------- 『言論江湖』「ブログ時評」という論理破たん(上)【東京都
ライブドアPJニュースが反論!【仮想的現実な日々】at 2005年03月25日 18:27
この記事へのコメント
こんにちは。興味深い記事でしたのでリンクさせて頂きました。ご報告まで
http://blog.goo.ne.jp/alamal/e/a2f3e3282381d601b28beb372ba6b626
(ライブドアのトラックバック著作権に関して反対の立場をとっておりますのでコメントでのリンクにしました。ご報告ですので、ご覧になったら削除して下さってもOKです)
Posted by alamal at 2004年11月25日 13:50
リンク、ありがとうございます(^^

別にリンクでもトラックバックでも構いません(^^

つい昨日も、スキーの大会の申込書に、「私はここに参加することによって生じた損失・損害について主催者、大会スポンサー、開催会場の関係者、役員、従業員に対して訴訟しないことを署名して誓約します。」という同意書欄に署名しました。こんなの、署名しようが何しようが、損失や損害にあたって相手方に瑕疵があれば当然訴訟するわけで、もしこんなのが効力を発したら、殺人だって可能になります。レースでは時速60〜80キロぐらいのスピードが出るわけで、そこに突然圧雪車なんかが入ってきてぶつかれば、死にますから。

ま、担当者の責任逃れなんでしょうね。訴えられたときに「私はちゃんとそれを回避するための努力をしたんです」って感じで。担当者もまた弱者なんでしょう。
Posted by buu* at 2004年11月25日 14:38
ありがとうございます。
自分はライブドアにブログを持っていないので傍観者なのですが、かなり質の高いブログを書いていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるので、気になっています。
こちらで書いていらっしゃるパブリックジャーナリストにしても、いい記事は読みたいけどライブドアにだまされて利用されてほしくはない、という感じで。「大本営」記事だったらもっとイヤン、ですが(笑)。ではまた楽しみにしております。
Posted by alamal at 2004年11月25日 19:39
こんなのに応募する人なんているんですかね(^^;??

報酬の基準がきちんと提示されているなら理解できるんですが・・・・ポイントって(^^;
Posted by buu* at 2004年11月25日 19:58