2018年03月30日

「陶ISM 2018」という、差別主義者たちが主催する陶芸イベント(実行委員長:富田啓之)には、参加すべきではない

陶ISMには以前参加したことがあり、なかなか楽しいイベントでした。このイベントをきっかけにして数名の陶芸家とも知り合いになりましたが、今年も開催される運びとなりました。それなら今年も参加しなくては、と思った矢先、イベント概要を読んで衝撃を受けました。

イベント概要:https://drive.google.com/file/d/1yFqffGpbckkIYcFPGzPHitgEyGxQGzLN/view?usp=sharing

この概要について主催者の一人である富田啓之氏にはこの概要が不当な年齢差別を含むものであり、また不可欠な条件でもないことから、見直すように進言しましたが、主催者グループはこの差別を見直すことはしない旨連絡をもらいました。

以下、やりとりの概要

元木「自分で売ろうと思ったら、年齢制限付きだった。米国なら裁判沙汰ですよ、これ(涙)。どうしてこう詰めが甘いんだろうなぁ。」

富田「実行委員の誰もが別に儲かるイベントでもないことで訴えられるような、そんな軽薄な世間ではないことを祈りますわ。」

元木「儲ける、儲けないではなく、不当な差別ということです。すごく簡単にいうと、「今回は男性のみ」と告知しているのと同等ということです。「陶芸歴10年以上は不可」なら問題ないです。」

富田「そういう理屈もありますが、今回は様々な思いがあって実行委員の総意で決めました。失礼に値する結果であるなら、僕も残念であります。

でも、美術工芸を含め、応援してくださる方と元木さんのことを思っております。

どうか、こんな些細なイベントの募集要項ごときに惑わされず、今後も作家さんを支える立場で振舞って頂ければ有り難いです。
その思いは変わらず、世の中を牽引してくださることを願います。」

元木「いや、先日、ガキの使いでの黒人差別問題もそうですが、日本人の差別意識の薄さにはほとほと嫌気がさしています。僕のスタンスはここに書いた通り。

https://twitter.com/Amidalachan/status/948964619443417089

作家は支えますが、差別する作家は支持しません。もう一度よく考えてみたらどうですか?作家活動15年以上はダメ、というだけでなぜダメなのか、論理的に説明してみてください。僕からすれば、実行委員会は人生経験が浅いやつらばかりで、周囲にはきちんとアドバイスしてやる人もいないんだなぁ、と残念に思うばかりです。」

富田「人生経験が浅いのは確かだと思います。一応、このように考えております。
あまり反論とか、軋轢を生みたいと思ってはおりませんので、どうかお気持ちがおさまりますよう願っております。https://www.facebook.com/touism/posts/1628648913861519」

元木「全く説得力がありません。」

富田「あらら。。そうですか。。(;´Д`A

…まぁざっくり言いますと、陶歴は浅くとも、例えば、細川護熙さんとか魯山人とかは、とくに僕らのイベントで支持する必要は無いんじゃないか?(そもそもそのレベルが応募することはないかと思いますが笑)ということでして、人生経験も浅く、陶歴も浅い作家さんを応援しよう。という結論に至りました。」

元木「作家活動15年以上はダメ、というだけでなぜダメなのか、論理的に説明してみてください。(再掲)

自分で「そもそもそのレベルが応募することはないかと思います」って書いてるくせに。そして、その代償としてやるのが理不尽な年齢差別だというのだから、これまで何を勉強してきたのか。」

富田「まぁ、お年玉をもらえるのも子どもたちですし、人生経験も作家経験も未熟な方々を優遇するような、そんな理不尽さも、どうか許してやってくださいまし☆」


私の主張は、1.年齢によって人間を峻別するのは不当である、2.今回のケースでは、陶歴という形で制限をつけることによって、実質的にほぼ同等の制限をかけることができる、3.以上より、年齢による制限は撤廃すべきである、という3点ですが、それを理解した上でなおかつ年齢制限を取り下げないということなので、実行委員会は差別主義者であるという結論に達しました。

差別主義者が富田啓之氏のみで、富田氏の独断によって差別主義的概要が決められた可能性もありますが、委員会の総意とのことですし、このやりとりからすでに2ヶ月以上が経過していることから、陶ISMの実行委員会の全員が差別主義者と判断しました。大変残念ではありますが、私はこのイベントには参加しませんし、陶ISM実行委員会の全員の作品については今後一切このブログで取り上げることもなければ、作品を購入することもないこと、すでに持っている作品についても処分するとともに、私が運営している各種ネットコンテンツから削除することを宣言します。なお、該当する差別主義者は下記の通りになります。


実行委員長 
富田啓之(陶芸家)

代表 
二階堂明弘(陶芸家)

実行委員 
中川ひかり(陶芸家)
長谷川泰子(陶芸家)
樋口珠由子
今井梨絵(陶芸家)
岩下宗晶(陶芸家)
keicondo(陶芸家)
豊田雅代(陶芸家)
松本良太(陶芸家)
吉田丈(陶芸家)  

Posted by buu2 at 17:53Comments(0)陶ISM2015

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2015年07月05日

廣田哲哉さんのブローチ

これ、なんだろうなー、キツネ?と思っていたら、うさぎらしい。え???????




うさぎですか??????????????????

ということで購入。

本当はちょっとでこぼこしたデザインが本芸のようで、とげ作品が表芸の僕としてはそっちにも興味があったんだけど、予算切れにつき、小物のみのお買い上げ(^^;。  
Posted by buu2 at 17:28Comments(0)TrackBack(0)廣田哲哉

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田川亜希さんの箸置き

酒器や茶器だけがやきものではない、ということで、小物も買ってみた。




海老と、こっちはイクラかな?ウニかな?納豆????

大物を焼いたときに余った土を使って作るのかな?

本当は風呂を覗いているおっさんのカップが良かったんだけど、実は予算が尽きて買うことができなかった(^^;。  
Posted by buu2 at 17:22Comments(2)TrackBack(0)田川亜希

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堀ゆめ子さんの納豆鉢

つらつらと作品を眺めながら歩いていると、「あみだくじ、引いていきませんか?」と声をかけられた。じゃぁ、と選ぶと、お菓子が当たった(笑)。あみだくじが陶板でできていて、デザインが子供の喜びそうなもの。ということで、あみだくじ戦術に引っかかって小鉢を買ってみた。本当はあみだくじの陶板が欲しかったのだけれど、非売品だったので似たデザインにしてみた。










こういう絵柄は自分では絶対に真似ができないので新鮮である。

堀さんも横浜の作家さんとのことで、知らないところにたくさんの陶芸家がいるものだなぁ、と思った。つい半年前までは宮川香山しか知らなかったのに。

どうでも良いけど、納豆鉢というものがこの世に存在するかどうかはわからない。単に、「よし、これから納豆を食べるときは、この鉢を使うことにしよう」と決めただけのことである。  
Posted by buu2 at 16:57Comments(0)TrackBack(0)堀ゆめ子

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内海大介さんのぐい呑と蕎麦猪口

細描大好きなので、細かい絵を見つけると吸い寄せられてしまう。

上絵の細描はときどき見かけるのだけれど、内海さんは染付の下絵でやっているらしい。しっかりと書き込まれた網目紋が良い。ぐい呑のひとつは表面が麻の葉紋。蕎麦猪口(かどうかは不明。蕎麦猪口にしてはちょっと大きいのだが)は表面が茶色で、引っ掻いて模様をつけている。確か、僕の教室でもこの手法について教えてもらえるはずなんだけれど、未学習なので技の名前がわからない(笑)。もちろん、やったことがないので難易度もわからない。

平たい方のぐい呑は高台に不具合があって非売品だったのだけれど、筆が細かくてできが良かったので、無理にお願いして売ってもらっちゃった。

蕎麦猪口









ぐい呑1






ぐい呑2









以下、余談。展示しているところに下絵用の筆が置いてあったのでチェックしたら白鳳堂という会社の筆だった。内海さんに質問したところ、「広島の会社で、京都に店があります。東京にもあると思います」と教えてくれた。その場でiPadを取り出して調べたら渋谷ヒカリエに店があるようだ。ということで、横浜を出たら早速渋谷に行ってみた。ヒカリエの白鳳堂は普通の化粧品屋さんだった。店のお姉さんに聞いてみたら絵筆も作っているけれど、ヒカリエでは扱いがなく、南青山に行けば色々揃っているとのこと。親切に地図の載っているカタログをくれたので、その足で南青山へ。こちらはこちらで店のお姉さんが親切で、下絵用の面相筆と陶画筆を一本ずつ買ってみた。これで練習だ(笑)。

#ちなみに店は化粧用の筆が山ほど展示されていた。  
Posted by buu2 at 16:32Comments(0)TrackBack(0)内海大介

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足立貴隆さんのぐい呑

ぱっと見、ジブリのラピュタあたりに出てきそうな質感である。













黒系の土で成形して、薄めの白化粧を施し、絵柄を書き込んで素焼き、そのあとベンガラで質感を出すように色付けした後に布で荒く拭き取り、還元焼成しているのではないか。

三本の足で支えているのだが、これ、普通に焼いたら足がヘタって潰れてしまうし、支えて焼いたらその痕跡がありそうなところ、見当たらない。逆さにして焼く手もあるけれど、縁や内側の茶色の釉薬が下に垂れている感じなので、それもなさそう。不思議だなーと思いつつ購入。

#いや、良く考えてみたら、素焼きの時にひっくり返して焼いて、釉掛けしたあとは普通に焼けば良いのか。そういう風にやっているかどうかは不明だけど。

名刺を貰ったら、実家から電車で一本の場所でやっているらしく、それはそれで驚いた。  
Posted by buu2 at 15:17Comments(0)TrackBack(0)足立貴隆

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児玉みなみさんのぐい呑

焼き物としてはあまり見かけない、枝垂れ桜のような濃い桜色に惹かれて立ち寄った。

児玉さんの表芸は多分こちらのピンク。ガラス釉にはさくらがあるし、青白ガラスも還元焼成すれば赤系の発色をするのだが、児玉さんのピンクはガラス釉っぽくない。










内側には釉薬で下絵を描いているのか、ちょっとぼやけた感じのトンボ、蝶と草。縁の部分に縦に細かく切込みを入れて、釉薬に表情をつけている。ぱっと見た感じだと、赤い釉薬を上部に掛けて、次に縁釉に織部っぽい釉薬をかけ、最後に透明の釉薬を厚めに掛けて焼いている感じ。実際には違うかも知れないのだが、複数の釉薬を重ね掛けしているのは間違いがなく、ここに行き着くまでにはかなりの試行錯誤があったと想像させられる。結果的に、とても個性的な色に行き着くことができて良かったなぁ。

こちらは裏芸っぽい、緑のぐい呑。










完成品から見た目だけで推測するなら、先に緑の釉薬を掛け、その上からマット系の白い釉薬を上部に掛け(アクセントをつけるために、全面均一ではなく、部分によって濃淡をつけているみたい)、最終的にガラス系の透明釉を掛け、白マット系の釉薬を器の表面で滑らせている感じだ。

何が面白いって、高台のぎりぎりのところまでガラス釉が迫っていて、あともう少しで作品が台無しになってしまいそうなところである。釉掛けの際には、焼成の際に垂れた釉薬で棚板に作品がくっついてしまわないように釉薬の量を調整する。この量が多すぎたり、流れやすい釉薬を使った場合には、棚板と作品が釉薬で接着してしまい、おじゃんになったりする。この作品は、その、本当にぎりぎりのところでセーフになっていて、かろうじて生き残った感じが素晴らしく、ついつい買ってしまった。

ピンクも緑も、貫入が全く入っていなくて、ガラス釉というよりは飴みたいに見えるのも面白い。何か、釉薬へのこだわりが凄くてマニアックなところがナイスである。そういえば、うちの大学にも無機化学の学科があったのだが、こういう、釉薬の勉強をしたら楽しかっただろうなぁ。

#釉薬に熱心な陶芸教室ってあるのかなぁ???  
Posted by buu2 at 14:44Comments(0)TrackBack(0)児玉みなみ

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須藤圭太さんのご飯茶碗

須藤さんの看板には三種類あって、花、植物、岩とのこと。これはその中で岩をモチーフにした作品。僕には一番しっくり来た。
















アート作品を選ぶ時、同じ作家さんだとどれも同じように良い感じだと逆に困ってしまう。むしろ、はっきりと好き嫌いがわかるとありがたい。僕の中では、須藤さんの作品は明らかに岩>植物>花だったので(あくまでも、好みの問題ではあるのだが)、迷わずに岩のカテゴリーから選んだ。カテゴリー内でも色々あったのだけれど、岩の質感が調度良く表現されているサイズがご飯茶碗だったので、白と茶のセットで購入。  
Posted by buu2 at 13:58Comments(0)TrackBack(0)須藤圭太

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中村真由美さんのぐい呑

陶ISM会場の手前から順番に見ていったのだけれど、一番奥のほうで、一番カラフルな作品に出会って購入。

曲線と直線が配置されていて、表の絵柄がそのまま裏へと連続している。感じとしては、ぐい呑に花がらの布切れをかぶせたような印象。金をふんだんに使っているので、ぱーーーっと華やかな感じになっている。抽象的な表現もあって、会場内では一番アートな仕上がりになっていたと思う。

高台の内部にガラス釉を入れていたりして、細かいところまで工夫している。




















  
Posted by buu2 at 13:32Comments(0)TrackBack(0)中村真由美

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白木千華さんの茶碗

普段は茶碗って絶対に買わないのだけれど、面白かったので購入。海の底で見かける景色をそのまま陶器にしていて、これがなかなかリアル。小魚が生き生きしているのが良い。

個人的に一番面白かったのは底の仕上げ。ちょこっとやすりはかけてあるけど、目立たたなくて、とんがりが群がって見える。バランス悪いかな、と思って横から突っついても、だるまさんみたいに戻ってくる。もうちょっと力をかけても、倒れることはない。このバランスの取り具合が良い。

ベースは手びねりで、パーツごとに色だけじゃなく質感にまで変化をつけていて芸が細かい。いやぁ、これは面白い。

小物はお手頃だったけれど、この茶碗はちょっと高めの価格設定。「多分、作家さんが自分で気に入っていて、あんまり売りたくないんじゃないかなー(笑)?」などと想像しながら購入。自分が作る側になってみると、それなりに時間を投入して、緊張感をもって作って、どうなるかなと心配しながら窯から出してみて、自分でも良くできたなぁ、と作品に惚れ込んじゃうと、売りたくなくなるんだよね(笑)。それで、「でも、これだけ出してくれるなら、良いかな、また作れば良いんだし」と思える価格を設定したくなるわけで、「あ、これ、結構バランス良く仕上がったぞ」と思ったから高い価格をつけたんじゃないかなー、などと邪推してみた次第。

「共箱作ってください」とお願いしたら、「やったことないので、箱を買って持ってきていただけたら名前書きます」とのこと(笑)。箱義行って買ってこなくちゃ。














  
Posted by buu2 at 12:36Comments(0)TrackBack(0)白木千華

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2015年07月04日

速報 陶ISM 2015

これまでは益子で開催されていたらしいんだけれど、今年から赤レンガでの開催ということで、見に行ってみた。予想以上に面白かったので、かなりたくさんの若手陶芸家たちの作品を買ってしまった。明日、明るいうちに改めて写真を撮って紹介するけれど、今日は速報ということで。

今日買ったのは以下の皆さん。

内海大介さん(3つ)、足立貴隆さん、児玉みなみさん(2つ)、中村真由美さん、須藤圭太さん(2つ)、堀ゆめ子さん、田川亜希(2つ)、廣田哲哉さん、白木千華さん。

中村さんのぐい呑



堀さんの小鉢



白木さんの茶碗

  
Posted by buu2 at 23:05Comments(0)TrackBack(0)陶ISM2015

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