2019年02月13日

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

薬物依存から立ち直ろうとしている若者と野良猫の交流を描いた作品。

日本でも子供と動物の映画は良くあるのだが、英国も同じらしい。

実話をベースにしているので、当たり前だけどそれほど不自然な展開はなく、いたって普通のストーリーが展開される。それがつまらないかといえば、そうでもないところが動物ものの強さだろう。猫がかわいいから。

英国の社会が抱える問題にするどく切り込む、ということもなく、誰でも知ってそうなことを描いている。薬物の禁断症状についてはそれほど詳しくなかったけど。

色々と運が良かった主人公だが、背後にはたくさんの薬物依存症の人間がいるんだろう。なんとかならんものかね。

評価は☆1つ半。  

Posted by buu2 at 12:51Comments(0)映画2017

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2019年01月11日

三度目の殺人

ようやく三度目の殺人を見ることができた。

サスペンス、推理ものの領域なのだろうが、監督のメッセージは別のところにあるようだ。

以下、ネタバレ注意。

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Posted by buu2 at 00:03Comments(0)映画2017

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2018年07月18日

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

一応役者が演じているけれど、3Dアニメという感じ。アニメなので、何でもあり。それでいて、ストーリーに大きな破綻がないのが良い。

設定は良く分からないものもあったけれど、アニメと思って観ておくなら大きな問題ではない。

日本でいうと「ヤッターマン」みたいな感じだが、決して悪くないし、そこそこ楽しめる。

ところで、変な副題だな。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 10:24Comments(0)映画2017

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2018年07月17日

散歩する侵略者

良い役者を使っているし、数回舞台で上演されているそうなので、期待していたのだけれど、宇宙人のコンセプトが詰めきれてない。そのせいで、ラストが締まらない。お金をかけて映像化するなら、もうちょっと設定を詰めた方が良いと思う。評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 10:20Comments(0)映画2017

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2018年07月16日

ダンケルク

セリフが少なく、音楽も控えめ。もちろんそういう脚本、演出なのだろうが、どういう効果を出したかというと、眠くなる。映像でぐいぐい押して行きたかったのだと思うのだが、これが関ヶ原の合戦ならともかく、馴染みのない戦闘なので、なかなか没頭できない。このあたりは監督のせいではなく、勉強不足のこちら側が悪い。

ともあれ、映画では台詞って重要なんだな、音楽も大事なんだな、ということが良くわかった。ちゃんと勉強して観直したら、評価はもっと高くなるかもしれないのだが、現状では☆1つ半。  
Posted by buu2 at 22:58Comments(0)映画2017

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2018年07月15日

スパイダーマン:ホームカミング

全然期待していなかったのだけれど、意外と良いできだった。

最近のアメコミの映画化と異なって、シリアスなところが少なく、コミカルな演出と脚本が良い味を出していた。所詮馬鹿らしい内容なんだから、あまり難しいことを考えずに楽しめた方が個人的にはありがたい。

子供向けに先が読めてしまう、驚きのない展開かな、と油断していたら、ちゃんとサプライズも用意されていたのも良かった。

相変わらずグィネス・パルトロウを無駄遣いしているのも良い。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 21:19Comments(0)映画2017

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2018年04月17日

アトミック・ブロンド

ベルリンの壁が崩壊する前後のベルリンを舞台に、KGB、MI6、CIAが入り乱れてスパイ合戦を繰り広げる。その中心で活躍する金髪の女スパイを描いている。シャーリーズ・セロン演じる女スパイの身体能力が異常に高く、カッコいい。

ストーリーは主人公のキャラのすごさにちょっと霞んでしまったところはあるが、最後まで謎を残していて、なかなか良くできた脚本である。

ちょっと痛い場面もあるが、なかなか楽しめた。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 23:56Comments(0)映画2017

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2018年04月15日

バリー・シール/アメリカをはめた男

腕の良いパイロットがCIAの手先として働く傍ら、麻薬の運び屋として大儲けするという話。短期間に荒稼ぎするも、国家に利用され、翻弄されてしまう人物をトムクルーズが演じている。

予想しうる結末のうちの一つに落ち着くのだが、それは事実をもとにしているから当然かもしれない。後味はあまり良くない。ミッション・インポッシブル・シリーズ以外ではほとんどぱっとしないトムだが、この映画ではまぁまぁ。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 12:20Comments(0)映画2017

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2017年12月28日

The Post (邦題ペンタゴン・ペーパー)

舞台がワシントン・ポスト社だからなのか、DCでは先行上映していたので早速観て来た。

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ヴェトナム戦争の関連資料が流出した際に、それをスクープしたワシントン・ポスト社について描いている。トム・ハンクス、メリル・ストリープ、スピルバーグという、アカデミー賞を狙いますと言わんがばかりの組み合わせなので、かなり期待していたのだけれど、いかんせん、英語が難し過ぎた。これはまだ僕の英語能力では、楽しむのは無理。せいぜい感じたのは、この事件では主役はニューヨーク・タイムスだったような気がするのだけれど、ポスト社がこんな主役級の活躍をしたのだろうか、という疑問だけ。

日本公開は3月らしいので、日本で字幕付きで再鑑賞してみるつもり。  
Posted by buu2 at 09:19Comments(0)映画2017

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2017年12月27日

STAR WARS THE LAST JEDI(ネタバレあり)

スター・ウォーズを米国でも観てみた。IMAXだと3Dしかなかったので、仕方なく3D IMAXで観てみた。7ドルぐらいだったかな?日本は高すぎるよ。
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それで、映画。もう公開から大分経っているので、ネタバレありで。

字幕なしで観ると、字幕を読んでいる間に見落とした細かいシーンが色々見つかって、吹き替えも悪くはないのかな、と思った。

3Dは、すごく良いわけでもなく、かといってすごく悪いわけでもなく、IMAXで観たければ3Dしか選択肢がないのなら、ノーマル2Dで観るよりはIMAX 3Dの方がずっと良いな、と思う。

内容でいうと、ちょっとプロット・ホールが大きすぎるかな、と思った。いくつか挙げると、まず、レイアが宇宙空間から生還したのが意味不明。ルークが自分の映像を遠方に投影できるのも今回新しく設定された能力で、こんなことができるなら色々他にもやれただろ?という話。ラスト近くで紫の髪の指揮官がハイパードライブで体当たりして敵の超巨大戦艦に致命的なダメージを与えていたけれど、これができるならデススターも、スターデストロイヤーも怖くない。てか、巨大戦艦の存在意義が失われちゃう。あと、スノーク、エピソード7で偉そうに出て来たわりには、マヌケすぎる死に様。レイより明らかに才能がないレンにやられちゃうって、どんだけ能力低いのよ、と。これなら、ルークだって簡単に倒せたでしょ。

一方で、良かったのは、これまでのジェダイ像をリセットしたところ。今までは、「ジェダイは怒ってはダメ、恋愛はダメ、執着もダメ、みたいに規律が多すぎたし、年齢が上がっちゃうともう手遅れとか、ヨーダの要求がハードル高過ぎた。で、本作では、ヨーダの時代にできあがったジェダイの価値観を過去のものにして、燃やしちゃったわけで、これは良かったんじゃないかな、と思う。だいたい、ヨーダの方針でうまく行ったことってないでしょ。本当かどうかはわからないけれど、レイはどこかの酔っ払いの子供ってことだし、奴隷として働いている子供もほうきを動かすぐらいにはフォースを使えるし、これまで血筋一辺倒だったジェダイ像から離れつつあるのは悪くないと思う。

ともあれ、新3部作に一区切りつくエピソード9を観るまでは、エピソード8の評価は定まらないわけで、ルークも死んで、スノークも死んで、レイアはCG以外では登場できず、この状況でJ.J. Abramsがどうやってまとめあげるのか、お手並み拝見といったところである。2年後が、それなりに楽しみである。  
Posted by buu2 at 20:00Comments(0)映画2017

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2017年12月16日

スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ 二回目

一回目は横浜のららぽーとでIMAX 2Dバージョンを見たんですが、二回目は豊洲のららぽーとで2D字幕版を見ました。

とても大事なことを書きますが、この映画は宇宙のシーンが多いこともあって、全般的に暗いので、IMAX版じゃないと半分も楽しめないと思います。米国と違って日本のIMAXはべらぼうに高いですが、それでもIMAXで見るべきでしょう。  
Posted by buu2 at 14:56Comments(0)映画2017

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2017年12月15日

スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ

次から次へと驚きのあるストーリーが展開され、時々は「こうなるに違いない」とか「こうなって欲しい」という期待を裏切るので、観ていて飽きることがない。この辺は、展開がまぁまぁ良くできている。ただ、絶賛かというとそうでもない。ストーリーが凄く軽い感じで、いよいよディズニーのものになっちゃったんだな、と感じた。あぁ、この場面はディズニーランドのライドに使いたいんだな、と感じる部分も少なくなかった。

冒頭のシークエンスの出来はなかなかだったのに。

いくつかのストーリーが同時並列で進行するのは良いのだが、そのストーリーに濃淡がありすぎて、「こんなのどうでも良いから、あっちを進めてよ」と思ってしまうこともあった。これが全部ハラハラドキドキなら良かったのだが。

カジノのくだりは存在価値あったのか?この辺は、脚本の練り込みが足りないと感じた。

一番残念なのは、いくつかの場面での質感。例えばスノークのいる部屋の床や壁は、それには相応しくないちゃっちいものだ。銀河中から金を巻き上げているのだから、華美ではなくても、もうちょっと美術さん頑張ろうよ、オリエント急行殺人事件は頑張ってたよ、と思った。

JJは過去作に色々リスペクトしていてそれを探すのも楽しかったんだけど、今作はI have a bad feeling about it.がなくて驚いた。他にも、ルーカスフィルムっぽさというか、旧作に対する愛情が希薄だった。

決して悪くない。でも、素晴らしいとも言えない。つじつま合わせが不要な分、スピンアウトのような全滅展開の必要もない。好きにやれるのに、意外性でゴリ押ししちゃうのはどうなんだろう。やっぱり、全部JJに監督してもらった方が良かったんじゃないだろうか?

エピソード9の大団円に向けての助走と前向きに考える努力をしようと思う。  
Posted by buu2 at 14:20Comments(0)映画2017

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2017年12月11日

DESTINY 鎌倉ものがたり

横浜生まれ、横浜育ちから見ると鎌倉は京都のように排他的で、坂が多く、道路はいつも渋滞で、住みたくない町の筆頭なのだが、この映画の中ではその鎌倉が異常なまでに美化されていて違和感ありまくり。冒頭の断片的なシーンが、「一体、それはどういうルートなんだ?」と感じてしまう順番で描かれているのにも違和感を持ったけど、あれってちゃんと道順通りに並べてあったのだろうか?

じゃぁ、つまらないかといえばそんなこともなく、堺雅人は安定の演技を見せているし、高畑充希の演技も、いつも同じテーストではあるけれど、可愛らしい。そして、役者では、この2人よりも安藤サクラが良い。この子は「愛のむきだし」以後ずっと注目してみてきたけれど、柴咲コウやキムタクのように、何をやっても同じ演技になる役者の対極で、いろんな引き出しを見せてくれるところが素晴らしい。ちょい役なのに、抜群の存在感である。特撮は、手抜きは感じられるものの、これは多分予算の都合で、総じて悪くない。ストーリーも、貧乏神のエピソードが○○○○○○○○○○○○○○(公開直後につき伏せ字)だったりはしたものの、最後まで破綻なく進む。

一番の問題は予告編で良い場面をほとんど出し尽くしていたことで、実際に本編を観たら、予告編以外では死神と黄泉の国の描写以外はサプライズがなかった。予告編でハードルを高くしてしまった典型で、お陰で何か食べ足りなく感じてしまった。もっと面白そうだったのに、と。

見所を全部予告編にのせてしまえば、客は増えるだろう。でも、客の満足度は下がる。もうちょっと、映画ファンを増やすような配慮が欲しかった。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 12:09Comments(0)映画2017

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2017年12月10日

君の膵臓をたべたい(映画)

山口百恵の赤いシリーズから鉄板の美少女難病もの。観る人間をこれでもかというくらいに泣かせようとするので反作用で泣くもんかと思いつつ観てしまう。これは勝負である。

ただ、それでもストーリーは一つを除いて良くできている。その一つとは、図書館の900番台の本についてなのだが、あれはちょっと都合が良すぎる。あの本は高校生が読む定番だから、いくら原書とはいえ、映画で展開されたことは、現実的には考えにくいのではないか。

主演女優はとてもうまくやっていた。演技も、ナレーションも良かった。誰、これ。浜辺美波?知らない。知らないけれど、今後が楽しみな女優だと思う。

勝負の行方はといえば、僕は泣かなかったのだが、普通の人なら泣けると思う。だって、無理やり泣かせるような話なんだもの。途中の展開が主人公にとってあまりにも可哀想でそれはいくら何でもひどいだろう、と思ったのだけれど、その「転」以後の描写によって、「まぁ、こういう展開でも、救いはあったのかな」と思わされた。でも、やっぱり主人公が悲劇的すぎたと思う。

ところで、浜辺美波だけじゃなくて、月川翔って監督も知らない。誰だ、これ。

評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 11:30Comments(0)映画2017

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2017年12月09日

猿の惑星 聖戦記 War For The Planet Of The Apes

人間よりもずっと人間的な猿、シーザーを中心に、地球が猿の惑星となった顛末を描く三部作の最終作。最後まで面白いと思うのだが、話が局所戦なので「人類対類人猿の存亡をかけた戦い」というほどではない。なんか、コップの中の嵐みたいな。W杯決勝じゃなくて、高校選手権地区大会決勝みたいな。その辺は脚本や演出に問題があったと思う。

特撮が相変わらず見事だし、とても楽しめた。これで「創世記 (2011) 」「 新世紀 (2014) 」「 聖戦記」の三部作は完結だけど、せっかく技術を身につけたんだから、「猿の惑星」をもう一度リメイクしたらどうなんだろう。一作目だけで良いけど。でも、ややこしくなるから、これで終わりでもいっか。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 15:44Comments(0)映画2017

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A Ghost Story

日本で公開される予定があるかどうかは知らない。

夫が交通事故で死んで、幽霊になる。夫を亡くした妻は摂食障害になるが、霊体化した夫はそれを見守ることしかできない。さて、どうなるのだろう、と思っていたら、妻は引っ越してしまい、別の住民がやってくる。地縛霊化した夫は、そこに存在する意義すらわからなくなるのだが・・・というストーリー。

単調な場面が続くので眠くなる。

妻が引っ越してしまうあたりが起承転結の「転」なのだが、妙な方向へ転がってしまい、変な映画だった。無宗教の人間には楽しめない内容かも????

評価は☆1つ。もし日本で公開されるなら、眠くならないように、メガシャキ持参推奨。  
Posted by buu2 at 15:28Comments(0)映画2017

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打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか(アニメ)

今更ながらのレビュー。

ストーリーも変だし、作画もイマイチ趣味じゃないし、演出もどうなの、これ。男子向けなのか、女子向けなのかすらわからなかったんだけど、理屈っぽいおじさんに向いていないことは間違いない。声優に歌を歌わせたいだけの映画だったのかな?これ、面白いの?つまんないよね??まぁ、他人の評価はどうでも良いんだけど、これがすげぇ面白いっていう人とは食事に行っても映画に行っても、意見合わないだろうな。

評価は☆ゼロ。  
Posted by buu2 at 15:24Comments(0)映画2017

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ワンダーウーマン

バットマン・シリーズはそこそこ観ているものの、ブルース・ウェインって誰?と思っちゃう程度にしかDCコミックに馴染みがない俺がきました。クラーク・ケントは知ってます。みんな知っているのかもしれないので、ネタバレ全開でいきます。嫌な人はさようなら。








ワンダーウォマンって、トレーニングで鍛えた女性だと思っていたら違ってて驚いた。こいつ、人間じゃなかったのか。神様の子供なら、そりゃぁ強いはずだよ。バットマンと同じ領域かと思ったら、ソーと同類だったのね。

ストーリー展開としてはありがちで工夫が感じられなかった。ただ、登場人物たちはなかなか魅力的だったと思う。その魅力だけで長時間引っ張り切れるかというとそんなこともなくて、正直、ちょっと眠くなった。

ユニクロが「ウィメンズ」と書いているのと同じ程度に、英語ができない日本人を量産しようとしているとしか思えない邦題が嫌い。

あーるーわーけーねーだーろー、と思っていたら、ちゃんと理屈づけされていたのは良かった。でも、宇宙人や、神様と一緒じゃぁ、ブルース・ウェインも大変だ。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 15:17Comments(0)映画2017

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オリエント急行殺人事件

推理小説の古典的名作の映画化なので、最大の問題点は多くの人が犯人を知っていることである。もちろん、僕も知っていた。

結論が分かっている推理小説ほどつまらないものはないのだが、何か新しい解釈があるのかと思って観に行ってみた。それで、その結論を書いてしまうとまぎれもないネタバレになるので公開初日に観た僕としては言及できない。そこを避けて書くなら、映像はすごく綺麗だった。背景や衣装を含めて美術が素晴らしく、金がかかっているなぁと感心した。金がかかっているといえば、俳優も一流どころが揃っていた。こういうのをゴージャスと言うのだろう。

ラストを避けつつ内容に言及するなら、一番残念だったのはやはり小説の内容を2時間ちょっとの映像に詰め込むのには無理があったということ。いろいろな推理が、どうも中途半端に感じられた。それと、殺人の場面。文章で提示されると「そうなのかー」と思うだけなのだが、実際に映像として目の前で展開されると、「これはちょっと無理があるんじゃないの?」と思ってしまう。

評価は☆1つ半。

ところで、この映画の原題はMurder on the Orient Expressである。murderは可算名詞だと「殺人、殺人事件」、不可算名詞だと「殺人」なので、このタイトルをオリエント急行殺人事件とするのは間違いじゃないだろうか。書籍だと「オリエント急行の殺人」となっていて、ちゃんと訳してある。あと、映画の字幕は松浦美奈。ここ10年ぐらいでは一番適切な字幕をつける作家で、フランス語もできる。この映画には適役だったと思う。  
Posted by buu2 at 11:23Comments(0)映画2017

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2017年12月08日

泥棒役者

場面転換が非常に少ない、演劇的作品。一つ一つの細かいネタも演劇っぽくて、映画だとかなり物足りない。これは、演劇であれば生の役者の迫力で押していけるところ、映像作品ではそれが無理だからだ。小さい箱で演劇を何度か観たことのある人ならわかると思うのだが、演劇なら笑いを強要できる。笑うまでネタを繰り返すこともできる。しかし、映像ではそれができない。この辺の、映像作品の難しいところを、この映画の監督は理解していないのだろう。演劇と同じような作りに終始して、失敗している。

何と言っても、脚本の作り込みが甘い。映画だと、客の熱が上がっていないので、「こんなうまくいくわけないだろ」と白けてしまう。また、市村正親の芝居風の演技が完全に空回りしているのも痛い。これは市村が悪いのではなく、うまく演出できなかった監督の責任である。

主役は演技力がイマイチだし(丸山なんとかって、誰?)、石橋杏奈も、「LIFE」のコントならこなせても、映画となると演技力の点でかなり厳しい。

エンドロールのあとの短い映像で片桐はいりとかでてきたけど、監督って演劇の人なの?イマイチだったから調べるまでもないかな、と思ってスルーするけど。

素材は悪くないと思うのだけど、脚本と、監督と、市村正親以外の役者がだめなので、失敗作になった。これ、キャスト同じでも芝居なら面白い可能性がある。映画では全然ダメだけど。評価は☆ゼロのところ、市村の頑張りで☆半分。  
Posted by buu2 at 16:00Comments(0)映画2017

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2017年12月05日

探偵はBARにいる3

この手の「最後の事件」が最後だった試しはほとんどない。映画公開前には最後の事件云々カンヌン書かれていたけれど、公開後は消えちゃった(苦笑)。

このシリーズ、第一弾はなかなか面白かったのだが、第二弾は大幅にパワーダウン。これは、設定の面白さに拠っていた部分が大きかったからで、その面白さだけで続編を楽しませるのは厳しい。それは第三弾でも同じ。面白かった設定はマンネリして、新しいところがない。良い味を出していた松田龍平は存在感が希薄。これは北川景子の登場場面が増えたことによって必然的に減少せざるを得なかったのかもしれない。でも、もったいない。

ストーリーにも大きなひねりはなく、良くある展開。何よりいただけないのは、謎がでてきて、その謎が解けて、また次の謎が、というパターンの連続だということ。順番に行くべき場所を教えてくれるロールプレイングゲームみたいで、ストーリーに深さがない。これは脚本力の低さゆえだろう。そして、「いつか出所したら」などという意味不明のセリフまである。ネタバレになるから書けないが、過去の判例を知っていれば、このセリフは不自然極まりない。

全体的にお子様向けの内容で、きちんと頭を使いたいタイプの映画ファンにはお勧めできない。

評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 13:53Comments(0)映画2017

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2017年12月04日

gifted ギフテッド

こんな小品をシネコンにかけて客が来るの?と思ったのだが、そこそこ客が入っていて驚いた。

数学の天才女子家系のもとに生まれた少女と、その叔父の関係を描いている。この手の子供の無邪気さに依存した映画作りが常套手段になっているのは、洋の東西を問わないようだ。まぁ、子供って無敵なところがあるからね。

子供が天才なところとか、ちょっと新しい設定はあるものの、素晴らしく独創的な部分は少なくて、おおよそ想像通りの展開で進んで行く。だが、これが退屈かというとそんなこともなくて、王道の展開ではあっても、そこそこ楽しめてしまうあたりが悲しい。

最終的には主人公の女の子の母親の死因も暗示されて、色々な伏線は回収されて行き、大団円とは言えないまでも、それなりに納得できるラストへつながって行く。この辺の、ありきたりではあっても、きちんと考えられている脚本になっているあたりがさすがである。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 15:35Comments(0)映画2017

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2017年11月28日

ローガン・ラッキー

プロモーションが下手なソダーバーグが監督なので、米国でも全然話題にならず、日本でもぱっとしない感じだったのだが、俳優陣も素晴らしいし、つまらないはずがないので観てきた。

当然のように、というか、やはり良い作品だった。

ずっと不運に見舞われているローガン兄弟を中心に、強盗を描いているのだが、悪辣な感じがしないのが良い。一見行き当たりばったりに見えて、実は、という構成も良い。そして、豪華な俳優陣がとても良い味を出している。あちこちで御都合主義な場面はあるのだが、見る側が犯罪者に同情して感情移入しているので、問題にならない。観終わってすっきりするし、オーシャンズ・シリーズのようにあとを引くエンディングも良い。

ちょっと古い感じの脚本ではあるけれど、映画の楽しさを味わうことができる良作だと思う。大傑作とは言わないけれど、今はあまり良い映画が公開されていないので、迷ったらこれを観ると良いと思う。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 00:30Comments(0)映画2017

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2017年11月19日

ミックス

新垣結衣と瑛太が主演、脇役に蒼井優がいるという理解不能な配役。これは珍作に違いない、と思って早速観に行ってみた。

すると、いつものようなおひとりさま。日本へやってきたことを実感する瞬間である。映画館はこうでなくっちゃ。




さて、映画。何やら意味のわからない描写が相次ぐ。特に、唐突な水の掛け合いなど、意味不明の極地。こういう場面を見せたい理由も理解できないのだが、百歩譲って理解するとしても、この場面へつながる経緯が必要だ。それが希薄なので、変な映画という印象しか受けない。

蒼井優の怪演はとんでも映画としては良いアクセントになっていた。

勝手に面接の日程が決まっているのは変だし、試合一週間前ぐらいからの脚本の乱れがひどい。また、試合も3セット目から時間の流れ方が変。突然卓球ではなくプロレスかと思うようなオーバーアクションも如何なものか。登場人物がアップになるたびにいちいち出てくる字幕も効果不明である。

ともあれ、新垣結衣の無駄遣いっぷりが凄い。これが、リーガル・ハイの監督、脚本家の作品って、本当なの?

異常なまでに駄作で、当然ながら☆ゼロ。でも、日本に来た、という実感が湧いて来たのも事実。こんなひどい邦画は、なかなか米国では観ることができないのもまた事実である。  
Posted by buu2 at 23:30Comments(0)映画2017

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2017年11月03日

IT イット “それ”が見えたら、終わり

スティーブン・キングの代表的作品の二度目の映像化。前はテレビシリーズ、今回は映画。

ピエロの姿の怪物が子供達を襲う。それに対していじめられっ子たちが結束して戦うという内容。この、少年探偵団風の味付けは「Stand by Me(スタンドバイミー)」に近い。

映画は「第1章」だったので、続編前提なのだろう。最後までピエロが何なのかはわからないままだった。

ともかく、気持ち悪いし、怖い。ホラー映画は苦手なので、やばかった。途中で何度も怖くて笑ってしまった。

映画としてはなかなか良くできていたと思う。評価は☆2つ半。

それにしても変な邦題。  
Posted by buu2 at 23:00Comments(0)映画2017

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2017年10月10日

Blade Runner 2049

ブレードランナー2049をIMAX 2Dで観てきた。米国では大コケという記事があったのだが、

映画「ブレードランナー」続編が大コケ 中年にしか受けない説
https://forbesjapan.com/articles/detail/18025

実際には映画館の窓口はスターウォーズでもできなかった行列ができていて、その構成は主に若い女性だった。

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第1作は公開直後はイマイチの人気だったものの、その後、徐々にSFファンの口コミによって人気が出てきて、今では知らない映画ファンはいないほどの名作と言われている。支持されてきた経緯は宮崎駿の「カリオストロの城」に良く似ている。

その続編ということで、ファンの期待は嫌でも高まる。これは監督もやりにくい。こんな状況に挑んだのは、「Arrival」(邦題:メッセージ)で独特な世界観を見せることに成功したドゥニ・ヴィルヌーヴ、50歳。中学生の頃に第1作を観た計算である。そして、主演は「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリン。

ブレードランナーはオープニングから観るものを圧倒したが、その点は2049も同じ。2019年のロスが2049年にはどうなっているのか、誰もが気になるところだが、それを見事に表現していた。ブレードランナーの世界観は多くの映画制作者に影響を与えたので、たとえばちょっと古くはスピルバーグの「A.I.」、最近だと先日公開された「Ghost in the Shell」などでも、ブレードランナー後の世界を想像することができたのだが、そうした作品で観てきた「ブレードランナー後」とは全く異なる世界を観ることができた。スクリーンの上に存在したものは、間違いなく「あれ」の30年後だった。

そうした下敷きの上にのせられたのは、本作でも人工物の心である。このテーマはオリジナルと変わらない。しかし、描かれている心象は、街と同じく30年の時間を経ている。この辺から、脚本がじっくりと練り上げられていることを感じる。

続編が前作を乗り越えるのはとても難しい。過去を振り返ってみても、ゴッドファーザーパート2、トイストーリー3、ダークナイトなど、ごくわずかである。その上、ブレードランナーはすでに最高ともいえる評価を受けている作品だ。だから、これを抜くのは至難の業だし、正直、僕もそれを抜くことは期待していなかった。どうしたって、先駆者の偉大さを追い抜くことは尋常ではできない。多分、全てを加味すると、超えてはいないのだろう。しかし、それでもなお、作品は見事だったと思う。きちんとオリジナルを踏襲し、その30年後として違和感のない範囲で、かつ見たこともない世界を描き出していた。誰もが知りたかったデッカードとレイチェルの「その後」を提示した。そして、これまでのいくつかの作品で語られてきた、人工的知能の死と愛を描ききっていたと思う。

主役のライアン・ゴズリンの前では、今や重鎮となったハリソン・フォードも霞んでみえる。しかし、それは演出ゆえだろう。

映像、キャスト、ストーリー、音楽、それらについて全てきちんと上書きして、30年後にアップデートしてくれたこの作品に感謝したい。この時代に生きていて良かったと思うことの一つになった。

本作の鑑賞にあたっては、オリジナルのファイナル・カット版の鑑賞を強く推奨する。  
Posted by buu2 at 23:30Comments(0)映画2017

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2017年07月17日

Despicable Me 3(怪盗グルーのミニオン大脱走)

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ミニオンは脇役なのになぜか主役のような扱いの日本では、旧作も含めまるで主役のような邦題がついているのだが、もちろんこの映画の主役はミニオンではなくグルーである。

映画自体は他愛もない内容だが、普通に大人から子供まで楽しめるようにできている。音楽も懐メロを上手に取り入れていて、子供にせがまれて映画館を訪れた中・高年への配慮も怠りない。

とはいえ、いろいろな伏線が回収されないままに90分の上映時間が終了してしまったのはとても残念。「あれはどうなっちゃったの??」という話がいくつもある。

それにしても、米国人はマイケル・ジャクソンが大好きなんだね。あと、子供の目がものすごくキラキラしている。

「この程度の英語は完璧に理解できるようにならないと」と思った。  
Posted by buu2 at 00:12Comments(0)映画2017

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2017年06月24日

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

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ハムナプトラのリブートかと思ったら、『ミイラ再生』のリブートらしい。ハムナプトラも『ミイラ再生』のリブートなので、この作品はハムナプトラの兄弟作品になるようだ。ややこしい。

ミッション・インポッシブルシリーズ以外は何をやっても駄作になるトム・クルーズが主演とあって、本作もちょっといただけない。色々中途半端で、面白いシーンは飛行機が墜落するあたりだけ。しかも、これが前半に出てきてしまったので、あとはちょっと退屈だった。だって、普通のゾンビ・映画と大差ないんだもの。

黒目が二つに分裂するのが見せ場だったのかもしれないけれど、複眼になったらどう見えるのか、それを映像で表現しないと面白くもなんともない。

ソフィア・ブテラは可愛かったけどね。
  
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2017年06月13日

LOGAN/ローガン

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初期のミュータントたちが絶滅していくなかで、世代交代していく様を描いている。

不死身で無敵だったウルヴァリンもすっかり衰えて、存在意義さえも見失っていたところで身元不明の少女と出会い、老人ボケが始まっているプロフェッサーXとともに、その少女を助けていく。

全体的に暗く、シリアスで、もう少しユーモアがあればもっと良かったのにと思う。エンターテイメントというよりは、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの幕引きという感じの内容。

子役はなかなか良い演技だった。

評価は☆1つ半。  
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2017年06月11日

夜に生きる

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警察幹部の息子が闇社会でのし上がっていく様を描いたクライム・ムービー。

ストーリーがとても良く、脚本の出来も良い。おかげで、最初から最後まで楽しめる。ちょっと人が死にすぎる感じはするけれど、ギャングを描いているから仕方ないだろう。

評価は☆2つ半。  
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2017年06月10日

Hidden Figures

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バカな配給会社が邦題を『ドリーム 私たちのアポロ計画』として、「マーキュリー計画を扱った作品なのに、なぜアポロ計画なのか」とクレームをつけられて邦題を変更するに至り、結果的には炎上マーケティングに成功した。

NASAで活躍した3人のカラードの女性を描いた作品。

女性の活躍以上に、人種差別時代からの過渡的状況において、現場の一人一人のちょっとした行動の積み重ねによって、根強い差別をなくしていったかが描かれている。

ちょっと違和感を覚える演出も含まれているし、何より最終的な結末が予想できてしまうので、ハラハラしながら楽しむ感じではないものの、概ね退屈しない。米国人は、多民族国家として様々な差別を克服してきた歴史があるので、こういう映画はポジティブに受け取られるだろう。ただ、単一民族国家で想像力に欠ける日本人に受けるかどうかは良く分からない。

ちなみに新しい邦題は「ドリーム」らしいが、別に彼女たちの夢がメインではないので、「ドリーム」という題名も変。

評価は☆2つ。  
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2017年05月23日

この世界の片隅に

実は二回目の鑑賞だが、一回目は考えが整理し切れずにレビューを書かなかった。二回目でようやく書くことができる。

太平洋戦争時の広島と呉を舞台に、普通の人たちの暮らしを描いている。

技術的に素晴らしいとか、金がかかっているといった感じはないし、飛行機や鳥が飛ぶシーンが格好良いわけでもない。実に淡々と、人々の喜怒哀楽と死が描かれていくのだが、工夫されたカットや脚本、演出によってあちらこちらで感心させられるし、楽しめる。ストーリーも日本人しか作り得ないものになっていて、ピクサーが100年かけても作ることができない映画である。かといって、似たようなものをこれから作ってもモノマネであって、最初にやったこの作品が素晴らしいということだろう。

これまでにも戦時の市民を描いた作品はたくさんあるけれど、下手な実写映画よりもずっと素晴らしいできになっていると思う。戦時下の貧しい暮らしを描いても、悲惨ではなく、ユーモラスなところが良い。どんな時代であっても、どんな場所であっても、人々はそれなりに生きて行く。その様子を映画を通じて垣間見ることは、多くの人にとって有益だと思う。加えて、断片しか描かれない原爆によって、そうした多くの人々やその暮らしが一瞬にして消えてしまったことを想像させる仕組みが良い。

国連で検討されている核兵器禁止条約に唯一の被爆国である日本は反対しているけれど、そんな状況でも、クラウドファンディングによって資金を集め、この映画が作られたことに小さな希望を感じる。  
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2017年05月10日

The Circle

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SNSで何でも共有する時代に起きる気味の悪さを描いたB級映画。

「そんな風になるわけないじゃん」「そんなのがダメなのは、ちょっと考えたらわかるでしょう?」という方向へ話が進んで行くので、リアリティがなくて楽しめない。ストーリーが悪いのか、脚本が悪いのか。俳優たちの無駄遣い感が激しい。

評価は☆半分。  
Posted by buu2 at 23:52Comments(0)映画2017

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2017年04月24日

ザ・コンサルタント

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原題The Accountantがなぜか邦題でザ・コンサルタントになってしまった。「会計士」じゃだめだったの?大人の事情は良くわからないけれど、会計士が使えないなら、ジ・アカウンタントで良かったんじゃないの?実際、主人公はコンサルタントというより会計士だった。

色々配置された伏線が綺麗に片付いていくので、ストレスが少ない。そういうすっきりした点は高く評価できる。

興行成績が良ければシリーズ化するんだろう。キャラとしては、アスペルガーの公認会計士というのは新しい。

ところで、いくら土地が広大でも、1.5キロの水平距離を1つの窓から双眼鏡で覗くのは無理じゃないの?

評価は☆2つ。  
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2017年04月17日

Kong: Skull Island

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いわゆるキング・コング。

特撮技術が向上したおかげで、違和感なく怪獣たちが描かれている。ただ、役者の扱いに大きな差があって、途中で姿が消えてしまった登場人物がいたのはいただけない。

一般の自然界に怪獣たちが流出してこない理由を色々と考えたおかげで、理屈はそれなりに通ったものの、ちょっと退屈になってしまった感がある。もっと、怪獣たちが暴れ回れば良かったのに。  
Posted by buu2 at 20:14Comments(0)TrackBack(0)映画2017

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2017年04月14日

Beauty and the Beast

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エマ・ワトソンが「ラ・ラ・ランド」への出演を断って主演したと言われている作品。彼女の美しさは満喫できるけれど、内容はいたって普通。みんなが知っているストーリーだし、特別な演出があったわけでもなく、エマ・ワトソン以外に見所がないのが残念。  
Posted by buu2 at 19:42Comments(0)TrackBack(0)映画2017

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2017年04月05日

GHOST IN THE SHELL

米国では日本より一週間早く公開されたので、割引のある火曜日にDOLBY
COMPLETELY CAPTIVATINGで観てきた。

ストーリーは比較的あっさりしているものの、映像と音響はなかなか良かった。攻殻機動隊の世界観を上手に映像化していたと思う。金のない日本で中途半端なCG作品にしないで良かった。ヨハンソンはちょっと猫背で、あまり喋ることもなく、アニメ版に比較するとかなりドライで寡黙な女性に演出されていた。多少の違和感はあったものの、こういう素子もありだな、と思った。

ビート・たけしも、こういう映画を経験しちゃうと、米国で監督をやりたいと思うんじゃないだろうか。

大きくて彩度の高い画面、きちんとチューニングされた音響で楽しみたい作品。その点、米国だとリクライニングシートの素晴らしい環境で観ても13ドルちょっとという超恵まれた環境なのが素晴らしい。








  
Posted by buu2 at 14:07Comments(0)TrackBack(0)映画2017

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2017年02月23日

カリオストロの城 MX4D

アニメ史上に残る名作だと思っているし、DVDディスクを持っていることもあって、ほとんどすべてのセリフが分かっているくらいには何度も観ている作品だが、記憶が確かなら、映画館で観るのはこれが初めて。4Dに大きな期待があったわけではないのだが、2200円というとてつもない高額料金を払って観てみた。

内容については特に語ることもないのだが、あぁ、この場面ではこんな感じで焦点が合わないように演出していたのか、とか、こういうところで手を抜いていたのか、とか、新しい発見がいくつかあった。やはり、映画は大きな画面で楽しまないと、と思った。

作画で粗いところもちらほらあって、これは全部作り直したら、さらに凄い作品になるだろうな、と思った。それか、ディズニーランドかユニバーサルスタジオのアトラクションを作るのでも良い。奇跡的なまでに良質なコンテンツであることは疑いがないので、今の技術で新しいエンターテインメントを創り出せたら良いのに。

MX4Dは、意外なところで効力を発揮した。それは、眠気覚ましである。時差ボケと睡眠不足の合わせ技で、何度か意識が遠のいたのだが、椅子が大きく揺れるたびにこちらの世界に引き戻された。椅子が揺れる以外にも、顔に空気や水蒸気が吹きかけられたり、スクリーンそばで多分水蒸気による白煙が湧き出たり、シートも単に大きく揺れるだけでなく、シートの下からお尻を軽く叩かれたり、いくつかの画像にリンクした動きがあったのだが、特別素晴らしい効果を発揮することはなかった。結局、眠気覚まし以外の効果は何もなかった。映画関連では付加価値を高める手段として色々なものが考案されてきたけれど、このMX4Dは効果的に機能するにはまだまだ時間がかかりそうだ。  
Posted by buu2 at 23:50Comments(0)TrackBack(0)映画2017

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2017年02月03日

La La Land

アカデミー賞14部門にノミネートということだったので、映画の日(?)にジョージタウンで観て来た。才能はあるのに運に恵まれず埋もれていたジャズ・ミュージシャンと女優のラブストーリー。ところどころに過去の名画の名シーンのパロディを盛り込んでいる。監督は『セッション』で一躍注目を浴びたデミアン・チャゼル(Damien Chazelle)、主演は良く知らない男優(笑)と、『アメィジング・スパイダーマン』、『マジック・イン・ムーンライト』、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーン。

冒頭の高速道路のシーンでいきなり「これ、どうやって撮ったんだろう」という絵が展開されるのだが、以後もたびたび良く効果のわからない長回しが出てくる。この辺りは出来上がった作品で表現された効果以上に、役者や編集者に負担がかかったはずで、お疲れ様としか言いようがない。長回しやノーカットは最近の流行りのようだ。

ストーリーは良くある話で、確かにラスト・シーンは良かったと思うのだが、こういう表情ってどこかで観たよな、と思って思い返してみたらトイ・ストーリー3のラストだった。あっちは人間じゃないし、そもそもCGアニメだけど。

決してつまらない映画ではないし、正直、面白かったけれど、アカデミー賞にノミネートされるような作品かと問われると激しく疑問だったりする。一番「これ、どうなんだろう」と思ったのは、多分、映画で観るよりも本で読んだ方が感動しそうだと感じてしまったことである。そりゃ、俳優が演じていた方がリアルだし、音楽があるのも映画ならでは。過去の名画へのオマージュなんかも書籍では無理なんだけど、どうも、何かが足りない感じがした。でも、それは字幕なしで観たからかもしれない。

米国人はこういう映画が好きなのかな。僕は『Arrival』の方が好き。  
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2016年12月07日

Arrival(邦題『メッセージ』)

字幕なしの英語で鑑賞。多分、理解度は80%ぐらい。

突然宇宙船が飛んできて、世界の各地にそれが横たわるのだけれど、宇宙人の目的がわからない(ちなみに日本は北海道に飛んできてくれるのだが、本編では一度も日本語は出てこなかったと思う。英語発音でのホッカイドーはでてきた)。

それで、こいつ、何の用事があるんだ、という感じの米国は、語学者を連れてきて、奴らの言語の解読を試みるのだけれど、宇宙人は妙に親切で、色々会話をしてくれる。そうやってコミュニケーションを取っているうちに、やがて語学者が特殊能力を身につけてしまい、未来が見えるようになってしまう、という感じのストーリーである。

映画の途中で何度もセピア色(かな?オレンジの発色が強い画面)で語学者と、幼いうちに死んでしまった彼女の娘との思い出の場面がフラッシュバックして、その対話の中から宇宙人との対話の・・・と、これ以上書くとネタバレなので自粛。

最後に「あぁ、そういうことだったのね」と思わせる脚本がなかなか良いできなんだと思うけれど、英語なので正確にはわからない(笑)。早く、この程度の英語なら全部理解できるようになりたいものだ。

言葉がわからないのに評価もへったくれもないので、星の評価は割愛。でも、多分結構面白いと思う。日本公開は来年の春らしい。  
Posted by buu2 at 06:44Comments(2)TrackBack(0)映画2017

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