2019年01月12日

UZU

Unionマーケットの中に期間限定で出店しているUZUで食べてみた。

メニューはこんな感じ。



注文したのは醤油と味噌。






UZU
2/CBB
麺は中位の太さの、やや平たく、弱く縮れたタイプ。麺自体のつなぎが弱いのか、噛むとガムのようにねちょっと崩れる感じの食感。日本ではほとんど食べた経験がない。ネバネバと歯にまとわりつくようで、心地よいとは言えない。スープの味が濃いので、麺だけを食べているような印象は受けない。

スープは鶏ガラのベーススープに醤油や味噌で味付けしている。動物系の脂が非常に多く、口の周りがベトベトしてくる。その分味は濃く、味がないと感じることはない。しかし、醤油ラーメンだと、醤油からと思われる苦味が後に残る。味噌は味噌で、ダシが味噌の味に負けて、味噌汁ラーメンになっている。どちらを食べても、それなりに味は調整されている。

チャーシューは普通。肉質は悪くないが、味付けの少ない煮豚で、トッピングするほどの美味しさはない。

長期の在米日本人が一年に一度ぐらい食べに行くには良いのかもしれないが、DC界隈にはもっと美味しい店があるので、日本人がここで食べる意味はないだろう。

Uzu
1309 5th St NE
Washington, DC 20002  

2018年12月18日

ICHIRAN Midtown

ニューヨークに一風堂に続いて一蘭がオープンしたと聞いて、食べに行ってみた。店の外観や内装は日本の一蘭とほとんど同じである。












ラーメンはこんな感じ。



最近は日本でもイマイチな店があるくらいにクオリティ・コントロールが雑になってきている一蘭だが、ニューヨークはさすがにちゃんと管理している様子である。スープはちゃんと濃厚なので、味濃いめ指定にすれば全く問題ない。にんにくや味の濃さを指定できるのが一蘭の最大の強みである。今回はこんな指定にしてみた。



この店のスープは替玉にもちゃんと耐えられる。これは福岡系のラーメンとしては重要な点だ。



麺は細めのストレート。硬めで指定すればきちんとコシが楽しめる。ただし、食感は、ぐちゃっと潰れる感じで、決して良いわけではない。麺の扱いは良いみたいで、きちんとトレーニングされているようだ。スープの絡みは良好。

チャーシューは普通に美味しいレベルで、トッピングするほどの価値はない。

ラーメンの評価は6/BABである。

この店で一番驚くのは価格設定である。



ラーメンの価格は米国としてはちょっと高いかな、ぐらいの設定だが、替玉はめちゃくちゃ高い。



ICHIRAN Midtown
132 W 31st St
New York, NY 10001
(212) 465-0701  

2018年12月15日

Totto Ramen

米国のラーメンガイド(執筆中、2019年3月までに出版予定。英語)を書く上で避けては通れないTotto Ramenに行ってきた。

ミュージカルの前に食べておこうと思ったら大行列だったので、観劇後に訪問。それでも10人以上行列していたのだけれど、回転が良いようで、10分ぐらいで入店できた。







スープは米国では珍しい濃厚タイプ。ベースの濃厚さは十分で、良質な鶏白湯に仕上がっている。しかし、スープが濃厚であればあるほど味付けは濃い必要があるのに、薄めの味付けで、バランスは今一歩である。この辺は日本の店でも良くある失敗だが、リカバリーはそれほど難しくない。また、僕のように数時間かけてくる人間には無理だが、ニューヨークに住んでいる人なら、別のメニューを注文するだけで済む。スパイシースープも試してみたが、こちらでは味が不足している印象は受けなかった。辛いものが苦手でなければ、スパイシータイプを選ぶと良いだろう。

麺はやや細めでごく弱く縮れているもの。歯ごたえはあるのだが、粘りがなく、ちょっとコシが弱く感じられる。加えて、これはたまたまかもしれないが、麺が固まりになっていた部分があった。これは店が忙しすぎて、作業が雑になったのだろう。もうちょっと丁寧に仕事をすれば良いだけなのでもったいない。

チャーシューは、豚タイプはまずいので、トッピングする価値はない。鶏は普通に美味しい。

評価はChicken Paitan、鶏チャーシューで4/BB-、Spicy Nibo Paitan、豚チャーシューで5/BACである。スパイシータイプのラーメンに鶏チャーシューなら6点になるだろう。

なお、僕が入店する直前に食い逃げのトラブルがあったようで、ちょっと店内の雰囲気が悪かったのが残念だった。店には落ち度はないのだろうが。







Totto Ramen
366 W 52nd St
New York, NY 10019
(212) 582-0052

なお、食べ終わって1時間ほどでお腹を壊した。乳化して溶け込んでいる脂の量は相当だと思われる。  

2018年10月30日

Yume Wo Katare

ボストンでは連敗続きのラーメン屋、最後の挑戦は「夢を語れ」という二郎系の店である。






この店は一部の家系や頑者のような、一定数同時入替制を採用している。おかげで、店内に空席があるのに、客は店の外で待たされることになる。これが夏なら良いのだが、晩秋のボストンはかなり冷えるので、MITの学生が「寒いから店内に入れてくれ」と談判に向かい、あえなく断られていた。




提供された時点でのラーメンはこんな感じ。



よっこらせ、と麺を上にひっくり返すとこんな感じ。



麺はうどんのような太平タイプ。スープの絡みは良くて、味が足りなく感じることはない。太いので硬さはあるものの、コシは足らず、歯ごたえは不足気味である。餅のような、反発する力が不足していて、ブツブツ切れてしまう食感が惜しい。これは多分小麦に水を加えた後の練りが足りないのだと思う。

スープは豚骨ベースのしょうゆ味。きちんとダシが取れていて、脂に負けていることもない。しかし、醤油からか、出どころは不明だが、若干の苦味があるのが残念。とはいえ、この程度の苦味なら、米国人は大して気にしないだろう。

チャーシューは美味しい。

二郎系としては標準的な味である。米国でこの味をキープできれば悪くない。評価は5/BBA。ボストンでは一番美味しいラーメン屋だろう。

Yume Wo Katare
1923 Massachusetts Ave
Cambridge, MA 02140
  
Posted by buu2 at 14:00Comments(0)米国 ボストン

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2018年10月29日

NOODLE LAB

ボストンに来て人気ラーメン店を2つ食べてみたけど、どちらも全くいけてなくてがっかりだったので、ヤケクソになってパブリックマーケットのフードコートにある麺屋さんに行ってみた。












トッピングを3つ選べるというので、ポークを3つ選んでみた。




麺はそこそこコシがある。食べている最中に徐々に劣化していくので、とても良い質とまでは言えないが、悪くはない。

スープは調味料で味を整えた感じで、こちらも素晴らしいとまでは言えないが、普通に食べる気にはなる。

チャーシューは普通だが、色々な種類が用意されていて、飽きない。

フードコートと侮るなかれ。頑固一徹よりは美味しかった。評価は1/BCB(機械的に計算した数値は頑固一徹より下になるけれど、印象はこちらの方が上)。

NOODLE LAB
Boston Public Market
100 Hanover St
Boston, MA 02108
(857) 293-9775  

2018年10月28日

Ganko Ittetsu Ramen

Bostonでは有名ラーメン店のひとつ、頑固一徹ラーメンに来てみた。まだ17時だというのに店の前には順番待ちの人が大勢いて、ものすごい人気である。結局30分以上待たされた。



メニューはこんな感じ。






注文したのは醤油と坦々麺。

まずは醤油。麺は西山。米国では良く見かけるので、仕掛け人がいるのかも知れない。日本で食べる麺と比較して見劣りすることはない。コシ、スープの絡みともに良好である。

スープは豚骨ベースと思われるが、驚くほど味がない。タンタン、醤油ともに味がないので、ちゃんと出汁を取っていないのだろう。マニュアルだけ整備しても、味の確認ができるスタッフがいなければ、美味しいスープを作ることはできない。

味のないチャーシューは日本でも珍しくないが、この店のチャーシューも同じように味がない。スープとのバランスと考えればこれもありなのかもしれないが、このチャーシューにお金を出すのはもったいない。

醤油の評価は 2/ACCである。

次に坦々麺を食べてみたのだが、こちらも味がないのは同じ。評価も同じく 2/ACCである。

日本でも無化調を標榜して味のないラーメンを出す店がときどきあるのだが、米国でも同じ店があるとは思わなかった。化学調味料に頼らないのは良いが、そのせいで味がないのでは、カロリーの無駄摂りである。こんな店が行列店というのだから、米国でラーメン屋をやれば誰でもヒット間違いなしだろう。

Ganko Ittetsu Ramen
318 Harvard St
Unit 3
Brookline, MA 02446
(617) 730-8100  
Posted by buu2 at 19:00Comments(0)米国 ボストン

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2018年10月27日

Santouka Back Bay 山頭火

ボストンにはあの山頭火が支店を出していて、結構繁盛しているとのことだったので、ボストンでの最初の食事は山頭火にしてみた。駅から店へ向かう途中には無印良品やユニクロがあって、ちょっとした日本街といった様相である。



メニューはこんな感じ。



























注文したのは山頭火が一番わかりやすい塩と辛味噌。



まずは塩の評価だが、一口食べて口がべとつく程に脂が多い。これでは味が単純化されて、細かい味の比較は難しい。まずいとは思わないが、山頭火らしさは感じられない。

麺は茹ですぎなのか、最初からこういうタイプなのか、フニャフニャで食感を楽しめない。山頭火といえば加藤製麺所だが、この店は別の製麺所の麺を使っているのかもしれない。スープの絡みも特段良いとは言えず、日本なら落第レベルである。

チャーシューは不味くはないが、美味しくもない。

全体としてかなり雑な印象を受ける。評価は0/CCCである。



続いて辛味噌の評価である。米国では鉄板の辛味噌だが、この店の辛味噌も塩に比較すると脂がそれほど前面に出ていなくて、それなりに美味しい。しかし、これまた非常に美味しいというレベルにはなく、塩に比べればマシ、というレベルである。日本人観光客がわざわざ食べに行くほどではない。麺とチャーシューは塩と同じ評価で、採点は1/CBCである。

こちらはセットの味玉とチャーシューご飯。









余談だが、この駅にはエレベーターがなく、多分車椅子でのアプローチは不可能。そもそも、車椅子では地下鉄から降りることができない。ボストンにはもう一軒支店があるので、車椅子の人は少なくともこちらは避けたほうが良い。

66 Hereford St
Boston, MA 02115
(857) 310-5194  
Posted by buu2 at 13:30Comments(0)米国 ボストン

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2018年05月10日

Akira Ramen & Izakaya

ツインブルックに新しいラーメン屋ができたということだったので、食べに行ってみた。ニューヨークにある店の支店らしい。DC周辺の日本人からはそれほど高い評判を聞かなかったのだが、百聞は一見にしかず。

メニューはこんな感じ。



全てに細麺と縮れ麺が用意されているところ、味噌、醤油、タンメン(ベジタブルラーメン)、辛味ラーメンがあるところなどは米国における典型的ラーメン屋のスタイル。




今日のところは無難にシグネチャー・モデルであるAkira RamenをCurly Noodle(縮れ麺)で注文してみた。



麺は中くらいの太さの縮れ麺。コシはまぁまぁ。スープの絡みは良い。これなら納得の質である。

スープは豚骨ベースの塩味で、マー油で風味づけしたもの。マー油を使っているために熊本系の味わいだが、他に熊本を感じさせる要素はあまりなく、米国人に向けてアレンジしたらこうなりました、ということかもしれない。素晴らしい味ではないものの、これも無難に美味しいレベルである。

チャーシューはなかなか美味しかった。ただ、部位によっては筋があって、食べづらかった。肉が好きならトッピングしても損はないレベルだった。

評価は7/ABAといったところ。DCのトップレベルではないけれど、たまに食べに来ても良いくらいにはよくできていたと思う。

同行者がお好み焼きを注文していたのだが、


味は普通だったらしい。広島出身で自分でもお好み焼きを作る人なので、「普通」ならそこそこだろう。僕は食べないけど。

1800 Rockville Pike
Unit H1
Rockville, MD 20852
(240) 242-3669  

2018年05月03日

Daikaya Vegetable Ramen

米国にはベジタリアンがそこそこ高い頻度で存在する。彼らから数回、「ベジタブルラーメンは美味しいのか」と質問されることがあったので、DC界隈でレベルの高い店についてはvegan向けのベジタブルラーメンも評価しておくことにした。

まず手始めに、DCで最高の評価をしている大鍋家のベジタブルラーメンを食べてみた。













麺は西山の麺で、調理も同じである。コシがあってスープの絡みも良い良品。

スープは野菜を中華鍋で炒めて、その時に使ったスープを利用している。日本で言えばタンメン。野菜だけでもきちんとダシが取れていて、なかなか美味しい。

チャーシューは当然ながら無評価。

スープを作る際に炒めた野菜がごっそりトッピングされているのだが、芽キャベツがちょっと火の通りが悪く、歯ごたえがありすぎたのがマイナスポイント。その辺の問題点は自覚しているようで、人参を薄くスライスしているのと同じく、芽キャベツも1/4にカットされていて火が通りやすくされていたのだが、それでもちょっと不足していた。

ダイエット目的でこのメニューを注文してもちょっと量が多すぎる気はするのだが、非ベジタリアンであってもタンメン気分でちゃんと楽しめるはずだ。  

2018年01月28日

今日のDaikaya

プロのラーメン評論家だというと、まず間違いなく「ワシントンDCで一番美味しいラーメン屋はどこだ」と聞かれる。回答は、答え一発、大鍋屋である。「陣屋はどうだ」「レンズラーメンは食べたことがあるのか」「新しくできたはなびはもう食べたのか」と色々と言われるのだが、もちろんそれらの店は全部食べた上でのファイナルアンサーである。ラーメンの種類が違うので、食べる人の好みによっては違う店の方が美味しく感じる可能性はある。しかし、プロの視点からは、間違いなくこの大鍋屋が一番である。

ラーメンは、非常に大きく分類すると、北海道系、九州系、中華系(東京系を含む)、東京とんこつに分けることができる。この店のラーメンは北海道系である。

今日は醤油とスパイシー味噌を食べてみた。







最大の特徴は麺で、札幌の三大製麺所のひとつ、西山製麺所の麺を使っている。良い麺を使っていても、上手に調理しないとせっかくの麺が台無しになることもあるが、この店では適切に扱われているようだ。食べていても、なんの問題も感じられない。東京や北海道の北海道ラーメンの麺と比べても遜色ない。

スープは、とんこつを中心にして出汁をとったベーススープを中華鍋に入れて、これに野菜を加えて一気に炒めていると思われる。米国風にアレンジされていることを感じさせない正統的な北海道ラーメンのスープである。スパイシー味噌だとやや味が濃すぎる感じはするものの、最後まできちんと楽しめる。一方で醤油だと脂が多すぎて味がややボケ気味なのと、醤油からか、ラードが焦げたからか、若干の苦味が感じられるのがマイナスポイントだが、大きな欠点は見当たらない。

チャーシューだけはちょっと載せてみました、という感じの肉で感動することはないものの、決して悪くはない。

評価はスパイシー味噌だと9/AAB、醤油だと6/ABBだろう。










Daikaya
705 6th St NW
Washington, DC 20001
(202) 589-1600  

2018年01月20日

OKI bowl

ジョージタウンの北側にあるOKI bowlに行ってみた。前から存在は知っていたのだが、メニューのラインナップが相当に怪しいので近寄れずにいた店である。










まず食べてみたのがカレー・ラーメンである。




麺は中くらいの太さで角が立ったタイプ。ごく弱く縮れている。ふにゃふにゃとまでは言わないが、コシがあるとは言えない。柔らかいのにボソボソしていて、ラーメンの麺としては評価は低い。

スープは、グリーンカレー味のスパイシータイプ。タイカレー的な美味しさはあるものの、ベーススープが弱いので、ココナッツミルクで薄めたような味わいになっている。スープ単体ではそこそこ美味しいが、麺を食べさせるほどの力強さはない。

チャーシューはなかったので無評価である。どういうわけか揚げた麺がトッピングされていたのだが、こちらも別に美味しくはなかった。

次に食べてみたのがトムヤム・ラーメンである。馬鹿でかい揚げエビがトッピングされている。迫力は凄い。




麺はカレーラーメンと同じであまり良い品質ではない。

スープはカレーラーメンよりさらに薄味で、一層麺を食べさせる力がない。酸味が勝ってしまい、ラーメンとしての魅力は感じられない。

カレー、トムヤムともに評価は1/CC-だが、低い中にも明確に上下があり、明らかにカレーラーメンの方がマシ。タイ料理の1バージョンとしては評価できるのかもしれず、もしかしたらタイ人には良いのかもしれないが、日本人向けとしては全くお勧めできない。




OKI bowl
1608 Wisconsin Ave NW
Washington, DC 20007
(202) 944-8660  

2018年01月10日

TERAKAWA RAMEN

フィラデルフィアで一番評判が良いラーメン屋の寺川ラーメンに行ってみた。

店は大混雑で、店の前に順番待ちの人が10人近くいた。

メニューはこんな感じである。
















注文したのはシグネチャーラーメンの「寺川ラーメン」とどこで食べてもそれなりに美味しいことが多い「タンタンラーメン」である。まずは寺川ラーメンの評価。




麺は細めのストレート。途中でコシが失われてくるが、それまではまぁまぁ。

スープは豚骨ベースの白湯タイプで福岡系。ダシが薄くて全く物足りない。25年くらい前の東京はこんなスープがほとんどだったのであまり文句は言えないが、美味しくないのは間違いない。

チャーシューは豚バラ肉の煮豚。こちらも標準的で、わざわざトッピングするほどではない。

採点は1/BCC

続いて、タンタンラーメン。




こちらは中くらいの太さの縮れ麺で、北海道系。こちらは麺が太い分、コシが長持ちする。

スープは辛味噌味だが、ベースのスープが弱いので、辛味を支えきれない。

チャーシューはなかったので評価なし。

採点は3/ACー

どちらかといえばタンタン麺の方がオススメだが、米国といえども無理して食べに行くほどではない。

TERAKAWA RAMEN
204 N 9th St
Philadelphia, PA 19107
(267) 687-1355  

2017年10月11日

JINYA RAMEN BAR DC店

DCにもJINYAができたので、食べに行ってきた。店内はなかなかおしゃれな作り。



メニューはこんな感じ。












まずは定番のチャ・チャ・チャを試してみた。



麺はかなり太めで弱くよりが入ったタイプ。しっかりとした腰があって、良質。

スープはとんこつベースのしょうゆ味。米国で食べるとんこつスープとしてはかなり濃厚で、味は東京とんこつや二郎タイプに近い。スープが濃厚な割にはちょっと味が薄いのがマイナスポイントだが、豆板醤で調整すれば問題ないだろう。ただ、できれば一味唐辛子があると良かった。ラーメンには少量の唐辛子が振り掛けられているので、オーダーすれば持ってきてくれるかもしれない。



チャーシューは美味しい。肉が安い米国なので、チャーシューぐらいはどこでも美味しいものが食べられそうなものだが、実際はそうでもない。これは、牛肉に比べて豚肉が高価だからかもしれないのだが、ともあれ、そんな状況にあっては美味しいチャーシューが食べることができるのは大きなメリットである。

続いて、期間限定の唐揚げラーメンを食べてみた。



こちらのスープは濃厚な鶏ガラスープ。鶏独特の臭みがあるのだが、それが気にならなければなかなかうまく仕上げていると思う。若干辛口に仕上げてあるのも良い工夫である。

麺は細かく縮れた細麺。ほとんど死角が見当たらないこの店だが、唯一と言っても良いくらいの弱点がこの細麺である。茹ですぎで、腰が足りない。調理が難しいのは良くわかるのだが、ここは無理に冒険せず、無難に中ぐらいか、太めの麺で勝負した方が良いと思う。

チャーシューの代わりに鶏の唐揚げがトッピングされているのだが、この唐揚げもちゃんと美味しい。また、味付け卵も良くできていて素晴らしい。

この店はヴァージニア店もレベルが高い。元々は西海岸に進出した店のようで、東はまだ手薄らしいが、クオリティコントロールがしっかりしているので、どこに出してもそれなりに稼ぐだろう。

JINYA RAMEN BAR
1336 14th St NW
Washington, DC 20005
(202) 588-8560  

2017年10月08日

Bantam King

NYとDCを中心にしたラーメンの本を出そうとすると、必ずどこかから「ここはどうだ」と食べてない店を紹介される。紹介されたら食べないわけにいかない。でも、毎日ラーメンを食べるのは真っ平御免である。そういう理由で、いつまで経っても出版できないでいる。今日も、知人から「ここはどうだ」と言われたので、食べに来てみた。

店は比較的わかりやすく、一番簡単に言えば「大鍋家の裏」である。本当にすぐそば。



店のトレードマークは鶏らしい。



メニューはこんな感じ。



って、こちらはサイドメニューだった。

店内はこう。



米国でもなく、日本でもなく、なんか、タイの飲み屋みたいだ。店の中ではTシャツも売っている。これがなかなかかわいい。ラーメンが美味しかったら、買って帰ろう。



食べたのは醤油とスパイシー味噌。






評価:4/BB-

コメント:麺は細めの縮れ麺。細いこともあるだろうが、多分茹ですぎ。食べ始めからコシが足りない。スープの絡みは良好。

スープは鶏ベース。醤油だとやや味が足りないが、決して悪くない。スパイシー味噌だと味噌と辛味が主張しすぎる。大抵の店はスパイシー味噌の方がレベルが高いのだが、この店は醤油の方が美味しい。

チャーシューはなくて蒸し鶏がトッピングされていたので、評価はなし。

北海道の観光客向けのラーメンみたいにコーンがトッピングされているのだが、これは邪魔。美味しくもないし、ラーメンに良い影響を及ぼすわけでもない。どうしてこんなものをトッピングするのか、理解に苦しむ。

大通りに出て、大鍋家の前に行ったら、こちらは外まで大行列の繁盛っぷり。



Bantam Kingはガラガラ。日本人的には当然だけど、米国人にもこの違いがわかるのかな。ちょっと見直した。Tシャツは買うのを辞めておいた。

Bantam King
501 G St NW
Washington, DC 20001
(202) 733-2612  

2017年08月30日

Tabata Ramen

日本人の間では、ニューヨークにあるラーメン屋の中では比較的評価の高い店である。







メニューを見る限りかなりバラエティに富んでいる感じだが、今回は豚骨と坦々麺を食べてみた。

まずは豚骨である。




スープは塩味の豚骨白湯タイプ。そこそこきちんとだしが取れていて、上手に味が調整されている。雑味は少なく、当たりとは言えないまでも、不味くはない。このレベルの豚骨スープなら、米国という場所を考えれば納得の質だろう。

麺は細めのストレート。コシがなく、ふにゃふにゃである。「コシ」という概念は米国人には理解し難いところなのかもしれない。スープの絡みは悪くないのだが、柔らかすぎて困ってしまう。

チャーシューは非常に不味い。どうしてこんなところまで真似してしまうのか不思議でならない。

採点すれば1/CBCである。

続いて担々麺である。




豚骨ベースのスープを辛く仕上げたもの。ベースのスープがまともなので、ちゃんと美味しく食べることができる。パクチーが入っているのはこの辺りがタイ料理店が点在している地域だからかもしれない。日本人にはパクチーが苦手な人がそこそこいるので、そういう人にはオススメできない。

麺は豚骨とは違うものを使っていて、標準よりはやや細めの縮れ麺である。豚骨の麺ほど酷くはないけれど、それでも柔らかすぎる。

チャーシューはないので無評価。

採点すれば2/CB-である。

ところでこの店、「サービス料、チップは一切追加されていない」と書いてあるのだが、




請求書にはきちんと追加されている。しかも20%。




Tabata Ramen
557 8th Ave
New York, NY 10018
(212) 465-2418  

2017年08月27日

Minca

ニューヨークのラーメン屋としては老舗に分類されるラーメン屋。




まず食べてみたのは濃厚豚骨スープの熊本ラーメン。




スープは濃厚で、きちんとダシが取れている。マー油も正統派で、きちんと味を整えている。ここまで本格的な熊本タイプは素晴らしい。ただ、豚骨からなのか、若干の苦味が感じられるのは惜しい。

麺は中位の太さのほぼストレート。この麺が何ともいただけない。加水率が低いわけでもないのだが、硬いにもかかわらずコシがない。日本のラーメン店ではほとんど経験したことがない食感で、小麦が違うのか、作り方が違うのか、とにかく柔らかくないのにここまで美味しくない麺も珍しい。スープの絡みも悪い。

チャーシューはなかなか美味しかった。

評価は4/CAA。

続いて食べたのは店の一番人気という豚骨醤油。




スープは豚骨ベースのしょうゆ味。こちらもきちんとダシが取れていて美味しいのは良いのだが、豚骨からなのか、しょう油からなのか、苦味が強い。熊本タイプは注意していなければ気が付かない苦味だが、こちらは食べていて邪魔になるくらいの苦味だった。

麺は縮れた細麺。きちんとコシがあって、スープの絡みも良好。こちらの麺の方がずっと完成度が高い。

チャーシューは美味しかった。

評価は7/ABA。

麺は客のオーダーに対応できるようなので、今日食べた限りでは、熊本タイプのスープに細麺なら最強だろう。ただ、全体のバランスがそれで取れるかどうかはわからない。

Minca
536 E 5th St
New York, NY 10009
(212) 505-8001  

2017年08月22日

Chaplin’s

ワシントンDCのラーメン本を書くにあたっての取材もそろそろ最終盤である。「これで終わりかな」と思うといつも「こっちもうまいから食べてみてくれ」と言われ続けてそろそろ半年になるのだが、さすがに残りもわずかである。今日は、チャップリンという店に来てみた。




まず食べてみたのは店の名前を冠したチャップリンというメニュー。




麺はやや細めの縮れ麺。麺が塊になっていて麺茹で担当者のレベルは低い。それだけでなく、茹ですぎでコシがないのも残念。スープの絡みも今ひとつ。




スープはダシが取り切れたおらず、塩気が強調されている。まずくはないが、美味しくもない。

チャーシューはまずい。米国は麺もスープもダメという店でも、チャーシューだけはまともなことがあるのだが、この店の場合は全てダメ。

0/CCCで、標準レベルにも到達できていない。

続いて、担々麺を食べてみた。

豚骨ベースのスープを芝麻醤などで味付けした辛味噌ラーメン。米国では味噌も醤油も塩もダメでも、担々麺だけはそこそこ食べることができる店が多いのだが、この店は担々麺もイマイチ。スープが薄味で、麺を食べさせるだけの味がない。

麺はチャップリン同様、茹ですぎで柔らかく、食べていて満足感がない。

チャーシューはトッピングされていないので無評価。点数は1/CC-である。

実は、米国で暮らし始める前は、どうせこの程度の店しかないだろうとタカをくくっていた。だから、レベルの低さに驚くことはない。ただ、実際にはワシントンDC界隈でもちゃんと美味しいラーメンを食べることができるので、この程度のラーメンでは二度と来る気にならない。

Chaplin’s
1501 9th St NW
Washington, DC 20001
202-644-8806  

2017年07月19日

Hanabi Ramen Clarendon(再訪)

5月に一度訪問していたHanabiが、スープを一新したということだったので、食べてきた。以前の評価はこれ。

Hanabi Ramen Clarendon
http://buu.blog.jp/archives/51546570.html

今回も注文は豚骨ラーメン。




スープは九州系のとんこつスープ。ダシは取れているのだが、濃厚というほどではなく、ちょっと塩気が薄い。普通、ラーメンのスープは色々なダシで味を出しつつ、香味野菜などでバランスを取ったり、臭みを消したりするものだが、この店のスープはバランスが悪く感じる。何か、素材の味同士が丼の中で喧嘩している感じなのだ。こういう場合、強烈に濃厚にするとか、塩味を濃いめにするといった対応が考えられるのだが、この店ではその調整がうまくいっていない印象を受ける。こちらの米国人にはこれが受けるのだろうか?

麺はコシが不足気味。この店がどこから麺を調達しているのかわからないが、製麺所を変更しないと根本的な解決は難しいだろう。

チャーシューはイマイチ。肉質だけは容易に確保できるのが米国のアドバンテージだと思うのだが、失敗しているようだ。

評価は1/BCC。

続いて、同行者が注文した担々麺を試してみた。




麺は北海道系の縮れ麺で、北海道系としてはやや細めである。なかなかの良品だが、コシがあるという感じではない。歯ごたえはあるけれど、コシ、噛んだ時の粘りがなく、プチッと切れてしまうような食感である。

スープは辛味は良いのだが、こちらも微妙にベーススープの弱さが感じられ、麺を食べさせるところまではいってない。ただ、辛いぶん、豚骨よりは美味しく食べることができる。

チャーシューはトッピングされていないので無評価だが、ひき肉はまぁまぁの味である。

担々麺の評価は4/BB-。

全体として、担々麺なら悪くはないのだが、Daikaya、トキ、陣屋、Haikanには及ばない感じである。「まずい!」と切り捨てるほどではないけれど、わざわざ食べに行くほどでもない。もちろん、日本からの観光客にもオススメしない。




Hanabi Ramen Clarendon
3024 Wilson Blvd
Arlington, VA 22201  

2017年07月04日

Wasabi

シカゴで一、二を争う有名ラーメン屋が、このWasabi。空港へ行く途中の駅にあるので、観光の最後に立ち寄るのに便利な立地である。ただし、駅から10分程度歩くので、トランクを引きずって訪問するのには適さない。




スープは基本的にとんこつがベース。しょうゆ味はダシがきちんと取りきれてなくて、味気ない。日本でも中華料理店などでこの手の味の足りないスープを良く見かけるが、もうちょっと味が濃くないと、麺を食べさせるだけの力がない。麺はコシがそこそこで、スープの絡みも悪くないのだが、かたまっている部分があって、調理方法がイマイチの様子。




チャーシューは美味しい。米国は肉が安いので、チャーシューが美味しいのは当たり前のようだが、実際はそうでもなく、よせば良いのに変な味付けにして、スープの味を乱したりするのだが、この店はそんなこともなく、バランスを考えたものになっていた。




辛味噌も食べてみたのだが、こちらの方が美味しい。米国では、多くの店でダシが薄いので、辛口で調味された辛味噌が一番美味しい可能性が高い。この店も、その定石が通用する。

Wasabi
2101 N Milwaukee Ave
Chicago, IL 60647
(773) 227-8180  

2017年06月16日

High Five Ramen(ハイ・ファイブ)

シカゴにもいくつかラーメン屋があるので、食べてみた。一軒目はハイ・ファイブという店。非常にわかりにくい入り口で、地下に降りて行くと今度は非常に暗い。どうしてこんな演出なのか、意図は不明。ここで驚いたのが、すぐに座れると思ったら、なんと2時間待ち。近所にはカフェがなく、どこで時間を潰せば良いのか、と困ってしまった。結局、歩いて10分ぐらいのところのダンキン・ドーナツで時間を潰した。呼び出しアプリがあって、ウェイティングが何人いるのか表示される。結局1時間ほどで呼び出されたので、店まで戻ると、すぐに席に案内された。

基本は辛口ラーメンのようだ。看板メニューのHIGH FIVE SIGNATURE BOWLS $14を、FULL SPICEで注文。このシグネチャー・ボウルにはNO SPICE、 HALF SPICE、そしてFULLの3ランクが用意されていて、FULLは「痛いくらい」と書かれていた。

普段は絶対にストロボを使わないのだが、この店ではストロボがないと撮影不可能。ということで、ストロボを使用して撮影したのがこれ。







米国の他の都市、ニューヨーク、ワシントンDC、ラスベガスあたりの辛口ラーメンは全く辛くないので疑心暗鬼になっていたのだが、この店のスープは花椒が結構効いていて、ちゃんと僕が食べても辛い。米国でここまで辛い食べ物は初めて食べたかもしれない。ここまで辛いと逆にベーススープの味などは良くわからなくなる。悪くないが、せっかくなら別の味を頼んだ方が良かった。もちろんだが、辛い食べ物が得意ではないなら、このオーダーは勧めない。

麺はやや太めの平打ち縮れ麺。こちらはなかなかの良品。扱いが難しいタイプの麺ではないと思うが、茹で方の指導はきちんと行われているようだ。

チャーシューも普通に美味しい。

なかなかレベルが高かったので、次に行くときは、辛くないメニューをオーダーして、きちんとスープの味を確認したい。

なお、スマホ携帯は必須の店である。

High Five Ramen
112 N Green St
Chicago, IL 60607
(312) 754-0431  

2017年05月11日

Hanabi Ramen Clarendon

DCエリアのラーメン店はほぼ全て網羅したかな、と思っていたら、友達のゆきちゃんが「クラレンドンに新しい店ができたよ」と教えてくれたので、早速食べに行ってきた。

メニューはこんな感じ。













注文したのは無難に豚骨。

麺は細めのほぼストレートで、福岡系。食べ始めは良いのだが、すぐに柔らかくなるので、可能なら麺硬めでオーダーした方が良いだろう。厨房の方は日本人のようだったので、多分可能。麺が細いので、スープの絡みは良好。

スープは長浜系のライトな豚骨。ちょっと味が薄く、麺を食べさせるには弱い。ただ、決して悪くはない。サービスで生にんにくをにんにくクラッシャーで砕いて投入できたので試してみたのだが、予想通り、これをやってしまうとスープのバランスが崩壊する。このスープでは、薬味の投入や替玉は全く勧められない。

チャーシューは普通に美味しい。

評価すれば3/ACBといったところ。これが東京にあれば二度と食べに行かないと思うのだが、DC界隈にはまともな福岡系のラーメン店が見当たらないので、たまに来てみるのは悪くないかもしれない。

ついでなので辛味噌も食べてみたのだが、こちらは豚骨と麵を変えていて、やや細めの札幌ゴム麺。ちゃんとコシがあるところは評価できる。スープの絡みも悪くない。

スープは豚骨ベースで、そこそこ辛い。なかなか美味しいのだが、ベースに力強さが不足しているので、ちょっと辛さが浮いている印象を受ける。豚骨と同様、ちょっと薄い。

チャーシューは豚骨と同じで普通に美味しい。

こちらで評価すると6/ABBである。店としては豚骨を推したいところなんだろうが、悪く言えばごまかしが効きやすい分、辛味噌の方が美味しく仕上がっている。

米国では、味噌はもちろん、醤油もイマイチな店が多く、一番健闘できるのが辛味噌になっている。この店もその傾向があって、迷ったら辛味噌を注文しておくと良い。

Hanabi Ramen Clarendon
3024 Wilson Blvd
Arlington, VA 22201  

2017年04月29日

刀屋 Ramen Ya Katana

ラス・ベガスのラーメン屋の中では最もアクセスが便利な立地の刀屋に行ってみた。まぁ、見るからに観光客目当ての店だったので、例によって全く期待していなかったのだが。

注文したのは醤油ラーメン。




麺は細めでほぼストレート。コシがあるというよりは硬くてプチプチ切れるタイプで、生麺でこういう食感は珍しい。ラーメンというよりはソーメン。それでいて硬いかと言えばそんなこともなく、特に食べ始めてから少し時間が経つと、歯応えを楽しむことは難しくなる。スープの絡みはまぁまぁ。でも、それは麺が細いのだから当たり前だ。

スープはおそらく豚骨鶏ガラブレンドで、野菜を多めに加えてだしを取っていると思うのだが、ベースがしっかりしていない上に、味のバランスが悪い。しかも麺を食べさせるだけの力強さもないので、ラーメンのスープとしては落第レベル。

チャーシューは普通で、特に美味しいということはない。

評価は1/BCCで、思った通りの低レベル店だった。日本語が使えるのが売りのようだが、一週間程度の旅行でラス・ベガスに来たのなら、ラーメンなど我慢して、他の店で食べた方がずっと幸せになれるだろう。

ちなみに同行者が注文した辛味噌も食べてみた。




こちらは辛味噌というよりは味噌キムチという感じ。醤油と同じくベースのスープが弱いので、辛さだけが前面に出てしまい、美味しくはない。辛さで麺を食べさせることにはかろうじて成功しているが、ラーメンとしては低レベルだった。













Ramen Ya Katana
3615 Las Vegas Blvd S
Las Vegas, NV 89109
Phone number (702) 586-6889  

Fukumimi Ramen

ラス・ベガスで3軒目のラーメン屋はFukumimi Ramen。評価の高かった2店がイマイチだったので全く期待できなかったのだが、結論から書くとここはその二軒に比較してもさらにイケてなかった。




麺は細めで弱くよりが入ったタイプ。スープの絡みはそこそこだが、茹ですぎでコシが完全に失われているのがとても残念。米国人向けにアレンジしているのかも知れないが、日本人には全くオススメできない。

スープは豚骨ベースの塩味で、マー油らしきもので風味づけしている。福岡と熊本の中間みたいなスープ。悪くないと思うが、ちょっとベースが薄く、力強さがない。

チャーシューは凡庸。

評価は1/CBCといったところ。

次に担々麺を食べてみた。




麺は太めの縮れ麺。コシ、スープの絡みともに良好で、細麺に比較するとずっとまとも。全部これにしちゃえば良いのに。

スープは辛さよりも芝麻醤を前面に出したゴマ味噌風味。濃厚だが、苦味が出ている。米国人向けに辛味を抑えているのかも知れないが、ほとんど辛さを感じられないのも残念。

チャーシューはトッピングされていなかったので無評価。

担々麺で評価すると3/AC-。こちらの方がちょっとマシだが、果たしてタクシーやUberで乗り付けるほどの価値があるのかどうか。僕は多分二度と行かない。

ちなみに豚骨塩に太麺なら数字の上では良いと思うのだが、相性は悪そうである。







Fukumimi Ramen
4860 S Eastern Ave
Las Vegas, NV 89119
Phone number (702) 631-2933  

2017年04月25日

らーめん そら

麺がカネジン食品のようなので、薄野や札幌らーめん共和国にある「らーめん そら」の支店だろう。ちなみに薄野にある本店の評価はこんな感じ。

名称:そら
種類:札幌
場所:すすきの
注文:味噌らーめん
評価:1/CCB
2015.2.20.

出典:http://buu.blog.jp/archives/51474535.html

まぁ、大してうまいわけではない。さて、こちらのお店はどうかというと・・・

注文したのはしょうゆラーメン。




麺はやや太めの縮れ麺で、いわゆる札幌ゴム麺。歯応えは楽しめるものの、スープの絡みが今一歩で、麺とスープのコンビネーションを楽しむことはできない。

スープは鶏ととんこつのブレンドだと思うが、ちょっと深みが感じられず、無理やり味を整えたような印象を受けてしまう。味噌の方が醤油よりもマシに感じたあたりに、ベースのスープの弱さが表れている。

チャーシューはなかなか美味しかった。

評価は3/BCAという感じ。麺とチャーシューは日本よりもまともだった。念のため味噌ラーメンも食べてみたのだが、こちらは想像通り、味噌汁ラーメンになっていた。ベースのスープが弱いので、当然味噌でもダメだった。米国在住期間が長く、ラーメンを食べないと死んじゃうという人以外にはおすすめできない。













それにしても、日本の店もベガスの店も大して美味しくないのに、普通に繁盛している。米国人は基本的に味覚が鈍感なので、腕に自信がない人はさっさと米国に来て店をやるのが良いかもしれない。少なくとも、日本でやるよりは成功する可能性が高いはずだ。

Ramen Sora
4490 Spring Mountain Rd
Las Vegas, NV 89102
Phone number (702) 685-1011  

Monta Ramen

ラスベガスも日本人観光客が多いので、ラーメン評論家としては最低限の店を食べておく必要がある。まず1軒目はもんたラーメン。

注文したのはTONKOTSU RAMEN(とんこつラーメン)。







麺は縮れた細麺でちょっと珍しい。やや茹ですぎで柔らかいのが残念。麺硬めでの注文が可能なら改善可能だと思う。

スープは久留米系との触れ込みだったけれど、久留米ほど濃厚な感じはしなかった。とはいえ、九州とんこつとしては濃厚な部類。とんこつ醤油があるにも関わらずあえてとんこつを注文したのだが、若干味が足りず、そして出どころ不明の酸味が少し感じられた。醤油のせいだろうか?どちらにしても、この酸味が雑味になって、足を引っ張っていた。もっと味の濃いスープ、例えばTONKOTSU SHOYU RAMENなら、この弱点は隠せたのかもしれない。

チャーシューは普通に美味しいレベル。九州系としてはまともな部類だろう。

どの要素も、改善はそれほど難しくないと思われる弱点があって、惜しい。弱点に気がつけば、すぐに10/AAAにできると思うのだが、現状では4/BBBといったところ。

チャーハンが美味しいという情報があったので食べてみたのだが、味の方は標準的だった。でもまぁ、米国なら美味しい部類かもしれない。



















Monta Ramen
5030 Spring Mountain Rd
Las Vegas, NV 89146
Phone number (702) 367-4600  

2017年04月20日

Jinya Ramen Bar

DC界隈で最後まで食べることができずにいたのがこの店である。日本人だけでなく、米国人からも「Jinyaの味はどう思うか?」と聞かれることがあったので、行きたいのは山々だったのだが、何しろ車がないと行きづらい場所にある上に、ヴァージニアなので、メリーランド在住の僕にはかなりハードルが高かったのである。おかげで、一番最後にこの店に行くことになってしまった。

全米各地に10店舗以上を構えるチェーン店で、西海岸にもすでに数店あるのだが、なぜかニューヨークはまだである。まもなくDCにもう1店舗開店するようだ。

メニューはこんな感じ。


















店のお兄さんは「腹が減っているならCha Cha Chaがオススメだよ」と言っていたので、僕はこれを注文。同行者がSpicy Chikenを注文した。

さて、待つこと約10分。テーブルに持って来てくれたのは割と普通の見た目の背脂ラーメンである。



麺はやや太めの縮れ麺で、噛むとプチっと切れるような、北海道のゴム麺タイプである。この手の麺は調理が簡単なので、米国展開には良い選択だと思う。スープの絡みも良好で、麺方の腕は良さそうだ。

スープは豚骨ベースのしょうゆ味で、にんにくが効いている。味が上手に調整されていて、これなら東京で食べてもそこそこ満足できそうな味である。

チャーシューはなかなか美味しくて、スープとのバランスも良く考えられている。

ここまでのクオリティの東京とんこつラーメンを米国で食べることができるとは思わなかった。

一方で、Spicy Chikenはこんな感じである。



メニューには細麺で提供と書かれていたのだが、実際、かなり細めの麺だった。こちらはCha Cha Chaと同じ店で提供されているのが信じられないようなゆるゆるの麺で、全くいただけない。スープは三段階ある辛さレベルの中間だったけれど、普通に辛くて美味しかった。僕としてはHot指定で一度食べてみたいのだが、この麺でなければダメというなら、注文することはないだろう。

Cha Cha Chaだと9/AAB、Spicy Chikenだと3/CABといった評価である。



これでDCエリアのラーメン店はほぼ全店制覇したのだが、Daikayaの北海道醤油、Tokiの熊本とんこつ、そしてJinyaの東京とんこつがトップ3と結論できそうだ。それぞれ全くタイプが違うのもありがたい。

Jinya Ramen Bar
2911 District Ave
Ste 140
Fairfax, VA 22031
Phone number (703) 992-7656  

2017年04月03日

一風堂@ニューヨーク

この一年でニューヨークへは5回ぐらい来ている(滞在日数は15日程度)のだけれど、どうもまずそうで食べに行かないでいた一風堂。でも、ワシントンDCで色々食べてみると意外と美味しい店もあるので、勇気を出して食べてみた。注文は安定の赤玉新味である。




スープをレンゲで一口飲んで、終了。ダメだ、こりゃ。豚骨の出汁が全く効いていない。1990年代後半に東京で良く見かけた、あるいは「なんでんかんでん」の末期のような、スカスカのスープである。ベースが酷い上に、味がない。典型的なダメスープである。替玉してないのに、替玉したみたいな貧弱な味。それでいて、調整するための辛子高菜も、ゴマも、ニンニクも、うまみ汁も、テーブルの上には存在しない。

こんなダメなラーメンでも順番待ちの客がいるんだから、ちょっと流行ったラーメン屋が海外進出したくなるのも道理である。ちなみに、肉が安いはずの米国だが、チャーシューも大して美味くない。

評価は2/ACCである。

同行者が注文していたからか麺も食べてみたのだが、




こちらもただ辛いだけ。ベースのスープが弱すぎるので、何をやっても無駄である。

ニューヨーカーの皆さん、こんなの、美味しいと思って食べてちゃダメですよ。日本なら、クズみたいな味です。まぁ、池袋とかの「TOKYO豚骨BASE MADE by博多一風堂」でも似たようなまずいラーメンを食べることができるけど。

静岡SAにできた「IPPUDO RAMEN EXPRESS」もいけてないラーメンだったけれど、ニューヨーク店はもっとずっと酷いもの。これで行列しちゃうんだから、笑いが止まらないだろう。北島秀一さんが生きていたら、割り箸をへし折って丼にぶち込んだんじゃないかな。

当然だけど、日本からの観光客が食べる価値など皆無なので、ニューヨーク滞在が長くなってラーメンを食べたくてどうしようもなくなった人以外は、近づいてはいけない。本当にまずいから。なお、怪しい日本語で「ニメイサマカウンターオネガイシマス」と怒鳴っていたフロア係の人たちはなかなか頑張っていた。仕方ないので、チップは18%ぐらい払ったけど、こんなラーメンがチップ込みで2000円相当とは、開いた口が塞がらない。

え?米国のラーメン屋ならどこでもそんなもんだろう、って?そんなことはないです。少なくとも、DCにはこれよりずっと美味しい店が複数ある。ニューヨークでは知らないけど。

またつまらないものを食ってしまった。

Ippudo East Village
65 4th Ave
New York, NY 10003
b/t 9th St & 10th St
East Village  

2017年02月05日

Genji Ramen

ホールフーズの惣菜売り場でいつのまにかラーメンを売るようになっていたので、食べてみた。お姉さんがマニュアル通りにやっている感じで、全く期待感がない。













しばらく待っていると無事完成。5分ぐらいかな。




ここで食べていく?それとも持ち帰る?と聞かれたので、迷わずここで食べていくと回答。もしかしたら、家で食べるというとスープと麺を別々にしてくれるのかも知れないけれど、怖くて注文できない。

普通に会計の列に並んでお支払い。レジ・コーナーの裏にイート・イン専用のテーブルと椅子があるので、そこまでいって食べてみた。

麺はやや細めの縮れ麺。それほど悪くはないけれど、別に美味しくもない。多少伸びている感じもあるのだが、そりゃ、会計の間に5分ぐらい経っているので当たり前。

スープは鶏ベースの塩味。やや薄味で、麺を食べさせるにはちょっと厳しい。

チャーシューは鶏肉だったので無評価。

ということで、1/CC-という、当然の評価になった。もう食べない。


Genji Ramen
4420 Willard Ave
Chevy Chase, MD 20815
(301) 657-1520  

2017年01月08日

Haikan

先日、アーリントンでの飲み会でDCネイティブの外人に教えてもらった店。中華街のDaikayaのグループ店らしい。注文したのは新しいメニューと書いてあったスパイシー醤油、チャーシュートッピング。


麺はDaikayaに似た中位の太さの縮れ麺。取り扱いに問題は見当たらず、なかなかの良品。

スープはモヤシや豚の挽肉をラードで炒めて、そこに豚ベースと思われるスープを加え、醤油味の返しを加えて、ちょっとピリ辛に仕上げたもの。味は上手に整えてあるが、麺を食べさせるためのスープとしてはやや塩分が不足しているのが惜しい。日本でもこういったスープ単体では美味しいのに、麺を食べさせるものとしては弱いスープは良く見かけるのだが、野菜を脂で炒めてベーススープにする店では特に注意が必要だ。脂で味がぼけやすいので、ややしょっぱめに仕上げないと、麺に味が乗ってこない。

チャーシューは、肉質がそれほど良いとも思えず、またスパイスで強めに風味づけしているのが失敗。スープが薄味なのに、どうしてチャーシューは濃いめの味付けにするのか、ちょっと理解できない。

ややバランスを損なっているものの、全体としては悪くない。いつも大行列のDaikayaを避けるなら、十分にプランBの候補になるだろう。評価は5/ABC。DC全体では今の所、上から3番目。

なお、こちらは塩ラーメン。


醤油同様、ちょっと脂で味がぼけているのが惜しい。評価点は同じ。  

2016年12月28日

Ren’s Ramen再訪

すでに一回行っているのだけれど、

Ren’s Ramen
http://buu.blog.jp/archives/51530590.html

このあたりに住んでいる自称グルメの日本人数名から「大鍋家より美味しくないはずがない。もう一度食べてみてくれ」と言われたので再訪してみた。前回食べたのは味噌だったので、今回は醤油を注文。札幌から会社の経理担当部長がDCに来ていたのだが、彼は塩を注文した。






麺は相変わらず安定していたのだが、スープがいただけない。添加物系の雑味があって、それは多分業務用おろしニンニクに含まれている安定剤に起因していると思う。残念ながら厨房を覗くことができないので、確認することはできなかったのだが、他には要因が思い浮かばない。米国人の味覚はかなり鈍感で、甘みも塩気も、かなり濃い味付けじゃないとピンと来ないようなので、こういう添加物の味も気にならないのかもしれない。しかし、日本人の味覚は誤魔化せない。

また、前回は美味しく感じたチャーシューも、今回は印象が悪かった。前回はたまたままともな部位に当たったのかもしれない。

今回の醤油だと、多少甘く採点しても5/ABC。この店のすぐそばにはナバタイというとても良いタイ・レストラン(多分、DCでベスト)があるので、もう行くこともないだろう。

Ren’s Ramen
11403 Amherst Ave
Wheaton, MD 20902
(301) 693-0806  

2016年12月12日

Katsura Grill

オーランドまで来て、まずいとわかっていてもメニューにラーメンとあればとりあえず注文しなくてはならないのがラーメン評論家の悲しいところ。



名称:Katsura Grill
種類:北海道
場所:エプコット
注文:スパイシー味噌シーフードラーメン
評価:1/CC−
2016.12.11
コメント:麺はやや細めの縮れ麺。完全に茹ですぎで、調理に失敗したインスタント麺のよう。というか、実際にそうなんじゃないか。

スープはちょっと辛口に仕上げたインスタントラーメンのよう。というか、実際にインスタントなんじゃないか。

チャーシューはのっていなかったので無評価。

かなりまずい。東京ディズニーランドでも食事は全く当てにならないのだから、総じて日本より食文化のレベルが低い米国のディズニーワールドで、しかも12ドルぐらいの価格では、美味しいものが食べられるわけがない。ちなみに食器も箸も、全てがディスポである。日本人にはもちろん、外人にも全く勧められるものではない。



あと、チキンカツカレーも食べてみたのだが、


ラーメンに負けず劣らずまずかった。またつまらぬものを食ってしまった。

Epcot
1510 N Ave Of The Stars
Lake Buena Vista, FL 32836
Disney World, Horizons West / West Orlando
(407) 939-3463  

2016年12月11日

Morimoto Asia

和食の鉄人といっても三代目になると誰だかさっぱりわからないのだけれど、ラーメンを出していると聞くと行っておかざるを得ない。1時間待ちだったので、近所をぶらぶらしてから入店。以下、評価。



名称:Morimoto Asia
種類:中華
場所:ディズニー・スプリングス
注文:スパイシーチャーシューメン
評価:0/CCC
2016.12.11
コメント:スープはほとんど味がない。スパイシーなのは確かだが、ダシの味がない。米国人はこんなものを食べてラーメンだと思っているのだろうか。

麺は中くらいの太さの縮れ麺。完全に茹ですぎで、コシのカケラもない。最悪。

チャーシューも美味しいとは言えない。

これはひどい。またつまらないものを食ってしまった。

ちなみに内装は立派。





















コンセプトはアジア料理の店なので、寿司も食べてみた。











ネタはまぁまぁだが、シャリは大きさも、握り具合もバラバラ。やはり、米国でまともな寿司を食べようと思うのが間違いなのだろう。この国から食文化で学ぶべきところはほとんど見当たらない。まぁ、もっと金を出せば良いんだろうけど。

Morimoto Asia
1600 E Buena Vista Dr
Lake Buena Vista, FL 32830
Disney World, Horizons West / West Orlando
(407) 939-6686  

2016年10月10日

Marumen

車で移動している最中に昼ご飯を食べることになって、米国人に人気というラーメン屋に連れて行ってもらうことになった。







こちらでは大抵の店で味噌、塩、醤油とスパイシー味噌(担々麺風)が用意されているのだが、まともな味噌は期待できないので、無難に醤油を注文してみた。

スープは豚骨ベースで、調味料で味を調整したタイプ。ベーススープに特段の工夫があるわけでもなく、出汁も弱めで普通のレベル。

麺は中くらいの太さの縮れ麺。明らかに茹ですぎで、全くコシがない。日本から輸入しているのか、こちらで作っているのかは不明だが、これではダメ。

チャーシューは肉質はそこそこだが、甘くて強すぎる味付けがスープと全くフィットしていない。丼の中の調和を乱すだけの存在で、これならトッピングしないほうが良い。

もともとの味はどうなのかわからないが、厨房に立っている調理人に味のセンスがないのだろう。マニュアルどおりに作ったとしても、最後に味をチェックするフェイズは必要なのだが、この店ではその機能がないようだ。

評価はCCCという感じ。

ちなみに同行者にスパイシー味噌を食べさせてもらったが、辛口な分、こちらのスープのほうがまともだった。このスープならもしかしたらCBCになるかもしれない。別の同行者が塩を頼んでいたが、こちらは未食。

ともあれ、もう行くことはないだろう。







3250 Old Pickett Rd
Fairfax, VA 22031
(703) 352-6278  

2016年09月09日

Phoenix Garden

グランドセントラル駅そばにある中華料理屋で中華そばを一杯。




麺はこちらの中華料理屋でよく見かけるタイプの、中華系極細たまご麺。コシはあるのだけれど、茹で時間が短いせいで、麺の臭みが抜けていない。

スープは鶏ベースと思われる清湯タイプ。悪くはないのだが、おいしくもない。

チャーシューだと思って豚肉のスライスを注文したら、本当にただの豚肉のスライスを茹でたものがトッピングされてきて、ちょっと意外だった。別に普通。

中華料理屋の中華麺なので、こんなものだろう。二度と行くこともないと思う。

242 E 40th St
New York, NY 10016
(212) 983-6666  

2016年08月21日

Ren’s Ramen

米国のラーメン屋も決して馬鹿にできないのは既報の通り。今日はワシントン地区で一番と推す人もいるレンズラーメンに行ってみた。食べたのは味噌ラーメンにチャーシューのトッピング。

一見の店で味噌ラーメンを注文して評価するのはかなり厳しいので本当なら醤油かとんこつ塩を注文すべきだったのだが、味噌にも数種類あるなどかなり味噌に自信がありそうだったので、あえて味噌を注文してみた。




麺は西山。ハンドリングも適切なようで、特に指定はしなかったのだが、茹で加減は適切だった。余計な臭みもなく、これなら日本でやっていたとしても、どこに出しても恥ずかしくないレベルである。DC中華街の大鍋屋も西山製麺だったことを考えると、西山製麺所もかなりバックアップしているのか、あるいはこの二つの店が何らかの提携関係にあるのかも知れない。

スープは普通の味噌汁ラーメン。日本においても「このスープは味噌に負けていないしっかりしたベーススープだ」と感じることができる店は、多分20軒ぐらいしかないので、さすがに米国の店で「すばらしいスープ」を出すのは無理だろう。とにかくダシが薄いので、味噌の味しか感じることができない。また、若干の苦味も気になった。

同行者が注文した担々麺は、芝麻醤の質がイマイチなのか、味噌にくらべても大幅に苦味が残るスープで、これはちょっとダメな感じである。




チャーシューは美味しかった。

評価は、味噌ラーメンで4/ACA、担々麺で3/AC-という感じである。

醤油と塩を食べてみないとわからないのだが、今の所、大鍋屋がワシントン周辺ではナンバーワンと言って良いだろう。

Ren’s Ramen
11403 Amherst Ave
Wheaton, MD 20902
(301) 693-0806  

2016年08月11日

Full Kee

中華街で昼ご飯を食べることになって、富記という店に行ってみた。




ランチメニューにはご飯ものなどそこそこ美味しそうな料理が載っていたのだけれど、一か八かで麺類を頼むことにした。ワンタンメンなどもあったのだが、いつもの癖でチャーシューメンをオーダー。でてきたラーメンを見てすぐに後悔した。

麺は超極細の縮れ麺。コシがあるといえばコシがあるのだが、硬いだけ。そして、茹でる時間が極端に短いのだろう。かんすい臭さがそのまま残っている。九州系などでときどき目にするパターンだが、麺が臭すぎてむせてしまう。

スープは鶏ベースの中華タイプ。ダシは取れているけれど、極端に薄味。チャーシューメンにしたので、チャーシューからにじみ出たスパイスの味になってしまっている。薄味なのに麺が臭いので、スープにラー油や塩・胡椒を加えてみたところ、奇跡的に随分美味しくなった。これなら300円ぐらいは出しても良いかな?

チャーシューは食紅で色をつけたもので、八角が効いた中華タイプ。味は悪くないものの、麺類にトッピングするものとしては若干味が強すぎる。

この店でラーメン類を注文するのはかなりの冒険である。

こちらは同行者のワンタンメン



店名:Full Kee
住所: 509 H St NW, Washington, DC 20001
電話:(202) 371-2233
営業時間: 11時00分〜2時00分  

2016年05月06日

Toki Underground

どんなラーメンが出てくるかと思っていたら、熊本ラーメンだった。それだけでもかなり意外だったのだが、食べてみたらもっと意外だった。ライト系のスープかと思っていたのだが、かなりシッカリした濃厚タイプだった。赤味噌はちょっと酸味のある変わった味噌で個人的にはイマイチだったのだが、クラシックはかなりハイレベルだった。

赤味噌と、



クラシックは見た目はほとんど変わりがない。



麺も、コシ、スープの絡みともに良好。九州系のスープに中位の太さの縮れ麺は日本では珍しい組み合わせだが、悪くない。

チャーシューはシーチキンのようにほぐれた煮豚で、普通に美味しいレベル。

TOKI CLASSICなら9/AAB、RES MISOなら4/ACBといったところだろう。

Daikayaといい、この店といい、海外でもハイレベルな店があって、ちゃんと繁盛しているのだから素晴らしい。







名称:Toki Underground
住所:1234 H St NE
Washington, DC 20002
電話番号:202-388-3086  

2016年05月05日

Daikaya(再評価)

先日食べてみて意外なほど美味しくて感心したDaikayaに再訪してまだ食べていなかったタンメンと担々麺を食べてみた。







タンメンはベジタリアン向けに用意されたもので、ちょっと食べなれない野菜が多く、変わった味に仕上がっていた。こちらには健康に対する意識が高い人やベジタリアンがそこそこいるので、彼らのためには良いと思うのだが、ラーメンとしてはもう一息という感じ。一方で担々麺の仕上がりは素晴らしく、これなら東京でも十分に通用する。海外でこのレベルのラーメンが食べられるとは驚き以外の何物でもない。

ちなみに今回は運良くカウンターに座ることができたので麺をチェックしたのだが、予想通り、西山だった。



担々麺は9/AAB、タンメンは3/AC-の評価。

前回の評価:Daikaya(大鍋屋)
http://buu.blog.jp/archives/51521343.html  

2016年04月30日

Fuji Mart Scarsdale

Fuji Mart Scarsdaleという、日本商品を専門に売っているお店に連れて行ってもらった。この店にはラーメンや餃子を食べることができるコーナーが設置されている。注文したのは豚骨醤油($9.75)、チキン塩($9.75)、味噌($12)の三種類。



まず豚骨醤油だが、これは九州系と横浜系の中間くらいの濃厚タイプ。味は東京あたりで食べることができるものとほとんど変わりがない。麺はやや細めのストレートタイプ。九州系のスープに合わせたのか、わざわざ細麺にしているのだが、これが失敗。茹ですぎでコシがなく、スープに比較してかなり質が落ちる。

チャーシューは普通に美味しいと思うのだが、いささか少量すぎる気もする。ただ、価格が安いのでこんなものかも知れない。



次にチキン塩だが、これは鶏ベースの塩味。ちょっと個性に欠ける感じだが、普通に美味しいレベル。

麺はやや細めの縮れ麺。コシ、スープの絡みともに問題ない。ラーメンとしての完成度はこの店のメニューの中で一番高い。



最後に味噌だが、こちらはチキンソルトのスープに味噌を溶いたもののようだ。ベースのスープに力強さがないのでどうしても味噌汁のような感じになってしまう。ラーメンとしてはそれほど進められないのだが、日本を離れて日本食に飢えている日本人には良いかも知れない。

豚骨醤油だと3/CBA、チキンソルトだと6/ABB、味噌だと3/ACBという感じ。



ちなみに餃子は普通。わざわざ注文する必要はないだろう。




名称:Fuji Mart Scarsdale
住所:816 White Plains Rd
Scarsdale, NY 10583
電話: (914) 472-1468  

2016年04月14日

sakuramen

ワシントンDCで食べたDaikayaが侮れない味だったので、調子に乗ってもう一軒食べてみた。以下、評価。



名称:sakuramen
種類:東京
場所:アダムスモーガン
注文:sakuramen
評価:1/CCB
2016.4.11.
コメント:麺は中くらいの太さのちぢれ麺。北海道系に近いと思う。やや茹ですぎで、麺からもちょっと臭いがする。麺方の腕が悪いんだろうな、と思って食べていると、謎の物体が現れた。



麺の塊である。クラゲみたいになっていた。麺を茹でている時にカゴの中でちゃんと泳がせておけばこんな状態になるはずもなく、金返せレベルの酷い品である。

スープは豚骨ベースの薄いスープで旨みが感じられない。こういう、想定の範囲内というか、「どうせ海外のラーメンなんてこんなものだろう」と思ってしまうようなラーメンだと逆に安心する。このあいだのDaikayaが異常だったのだろう。

チャーシューは普通に美味しい煮豚。これだけはお金を払っても良い。

この店にももう来ることもないだろうな、と思ったので、tonkotsu redというのも食べてみたのだが、



こちらは細麺で仕上げた九州系辛味噌ラーメンだった。こちらの方がまだちょっとマシだった。

店名 sakuramen
TEL 202-656-5285
住所 2441 18th Street NW, Washington, DC
営業時間  火・水・木曜日 17時30分〜22時30分、金・土曜日 11時30分〜23時00分、日曜日 11時30分〜22時00分
火曜日 17時30分〜22時30分
定休日 月曜  

2016年04月08日

Daikaya(大鍋屋)

一応、プロのラーメン評論家としては、住んでいる界隈のラーメン屋は全て食べておくのが常識である。それは、ワシントンDCとあっても同様だ。ということで、手始めにDaikaya(大鍋屋)という店で食べてみた。




名称:Dikaya
種類:北海道
場所:Gallery Place Chinatown
注文:Shoyu Ramen
評価:6/ABB
2016.4.8.
コメント:札幌スタイルとのことだったが、味噌はかなり冒険なので無難に醤油を注文してみた。あまり期待していなかったのだが、食べてみてびっくり。まず、麺がかなりしっかりしている。札幌ゴム麺を使っていて、若干茹ですぎな感じこそあるものの、きちんと食感が楽しめる。三大札幌ゴム麺のどれか、多分西山だと思うのだが、店には暖簾がなかったので確かめることができなかった。

スープは脂が多めの純連系で、風味もしっかりしている。中華鍋で野菜を炒めて仕上げているのだろう。野菜の旨味も結構上手に引き出している。ただ、若干の苦味が感じられることだけはマイナスポイント。

チャーシューは非常に薄くスライスされた豚肉だったが、悪くない。次はトッピングしてみても良いかも知れない。

価格は12.25ドル。高いといえば高いけど、これだけのクオリティのラーメンを外国で食べることができるとは驚きである。

ついでなので塩ラーメンも食べてみたのだが、こちらはちょっと現地風に味を整えた感じがあって、醤油ほどの美味しさはなかった。




メニューは他に麦味噌、スパイシー味噌(担々麺?辛味噌?)、野菜ラーメン(タンメン?)があった。オプションは替玉、煮卵、メンマ、ワカメ、バター、コーン、ノリなど。サイドメニューは餃子など。

これ、日本にあっても普通に美味しいレベル。今度、他のメニューも食べてみようと思う。

店名 Daikaya
TEL 202-589-1600
住所 705 6th St NW Washington, DC 20001
営業時間  日曜、月曜 11:00-10:00、火曜、水曜 11:00-10:30、木曜 11:00-11:00、金曜、土曜 11:00-12:00
定休日 なし