2019年05月04日
人魚の眠る家
水の事故で植物状態になった少女の家族を描いた人間劇。子供が活躍する展開、東野圭吾原作と、ヒットしそうな条件はそこそこ揃っていたのだが、一方で作品の質にムラが大きな東野圭吾なので、心配なところもあった。観てみての印象は心配の側。
まず、ストーリーが今ひとつぱっとしない。映画化に当たって脚色がうまくいってないのかも知れないが、この内容では、誰が撮っても傑作にはなり得なかったと思う。
加えて、監督がぐりぐり演出していて、それが全く効果をあげていなかった。広角レンズを多用してみたり、映像の彩度をいじってみたり、スピルバーグのような光の使い方をしてみたり、どこかで見たり聞いたりしたことのある演出をあちこちで試していたようだが、不自然なだけで意味が感じられなかった。
どうしてこんな映画になってしまったのか、原作を読んで検証してみようと思ったのだが、出版社が見城徹の幻冬舎だったのでやめることにした。
評価は☆ゼロ。駄作。
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2019年02月10日
オーシャンズ8
オーシャンズ・シリーズを13から8へ巻き戻して、主要キャストを全員女性にした作品。
このシリーズは豪華な出演者がテンポよく動き回るのが特徴だが、本作は脚本が少しスローな印象を受ける。また、緻密な犯罪を描いているはずなのに、ご都合主義というか、杜撰というか、行き当たりばったりというか、犯罪が成功する必然性が伝わってこないのが残念。「いや、それはたまたまでしょ?」という感じで、単についている、超ラッキーな人たちを描いてしまっている。そういう設定なのかな。何をやってもうまくいっちゃう人たち、みたいな。
一流の女優たちがしょうもない映画で、楽しんで演技していると思えば観る価値もあるのだが、時間がもったいないという人には、この映画ではない映画をお勧めしたい。暇ならどうぞ。
評価は☆1つ。
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2019年02月09日
未来のミライ
細田守監督の作品としては異例なほどに評価が低いと噂されていた「未来のミライ」を観てみた。
なるほど、評価が低いのもわからないではない。仕掛けが仰々しいのに、そこで展開されるストーリーがすごくこじんまりとしている。これを描くのに、こういう設定は必要だったのか?と思ってしまう。例えば、スターウォーズのスピンアウトでハン・ソロとレイアの離婚に至るあれこれを描くような。
とはいえ、そこで展開されている内容は、世界中の家庭で展開されているようなことで、誰でも容易に想像できるものだ。だから、共感もしやすいと思う。
ただ、育児はどの家庭にもその家庭なりの正しさがあるので、「こういう育て方はうちではしない」みたいなギクシャクした感情を持たせてしまうかもしれない。扱ったテーマがちょっとデリケートだったと思う。
悪い映画だとは思わないが、細田監督が時間を割いてこれを作る意味は、ちょっと良くわからなかった。別に良いけど。評価は☆1つ半。
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16:36
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2018年12月12日
レディ・プレイヤー1
ゲーム世界の中でのクリア競争を映像化したもの。ほとんどが仮想空間で展開されるし、リアル世界も25年後の設定なので、やりたい放題。
これを観ると、ゴジラも、アキラも、ガンダムも、全てフルCGアニメで問題なく制作できることがわかる。
それにしても、映画、ゲーム、音楽などからの引用がめちゃくちゃ多く、この作品を実現するには、権利関係の手続きがものすごく煩雑だったと思う。それをやっちゃうのがスピルバーグ、という感じ。
普通に面白いし、大きな画面で見るのがふさわしい作品。評価は☆1つ半。
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00:25
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2018年12月10日
カメラを止めるな!
僕は周囲に人がいない時、iPadを片手に映画を観てツッコミどころをメモしていくという鑑賞法をときどきやるのだが、この映画についてもそうだった。
そして、色々リストアップしたツッコミどころが、映画の後半で次々と解決していくところを見て、脚本家と演出家にしてやられたと感じた。彼らの手のひらの上でころころと転がされていたのだ。
おいおい、なんでそんなところに、とか、もうちょっとまともな俳優が・・・とか、なんだこりゃ、カメラが・・・とか、そういうツッコミがことごとく役に立たなくなるのを見て、快感すら感じた。
一度しかできない作りなので、監督は一発屋で終了する可能性が高いのだが、その一発は渾身の一撃になったと言える。
アイデアの勝利。評価は☆2つ半。
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11:13
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2018年12月09日
万引き家族
子供をうまく撮る是枝監督の特徴が良くでた作品。
色々と投げっぱなしで、あとは自分で考えてよ、という作りは観る人を選ぶだろう。
これまでの是枝作品と底通する部分が多く、一つの区切り、集大成となる作品かもしれない。
日本の都市部が抱えているいくつかの問題を盛り込んだ内容で、日本大好き、日本は素晴らしいと思い違っている層にはウケが悪そうだ。ただ、現実をきちんと把握して、少しでも良い社会を作っていこうと思っている層には、自分が思っていることの正しさを再確認させてくれるかもしれない。
こういう映画が海外で評価されることが喜ばしい。
評価は☆2つ半。
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10:39
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2018年12月04日
米国ではまだボヘミアン・ラプソディを上映しているので
観てきた。
結構細かいところまで演出にこだわっているのが良くわかった。あと、すげぇ歌が上手い役者だと思っていたんだけど、音源は全部フレディ自身のものだったらしい。要は口パク。口パク技術すげぇ。
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21:00
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2018年11月02日
FIRST MAN
人類初の月面探索を成し遂げたアームストロング船長の半生を描いた作品。
月面探索の場面が意外と淡白で、拍子抜けしないでもない。どうしてそうなるかって、撮影の視点が主人公の目線だから。第三者的な視点で撮っていないので、人の顔はでかいし、窓から見える景色は本当に限定的。アームストロングの経験を彼の目線で再現するような映像になっている。
スピルバーグ製作、アカデミー賞監督、名優ゴズリンという大ヒット確実というメンバーが揃っている割には、ちょっとこじんまりとしている。まぁ、宇宙人が出てくるわけでもなければ、ソ連の妨害があるわけでもなく、あんなものなのだろう。
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20:30
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2018年11月01日
CRAZY RICH ASIANS
苦学して教授になった中国系の女性が、彼氏と、彼氏の実家のあるシンガポールに行ってみたら、彼はありえないような大富豪の息子で、というありがちなストーリー。演出もクラシックで、以前観たことがあるような表現が頻出する。
でも、不思議とちゃんと楽しめるし、そこそこ感動するラストだし、観ていて不快になることがない。
美男美女と不細工を良い感じで配合しているのも面白い。
シンガポールの紹介映画とも言えるが、日本の映画と違って押し付けがましいところもない。なかなか楽しめた。評価は☆2つ。
邦題は「クレイジー・リッチ!」らしい。
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10:28
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2018年10月31日
Bohemian Rhapsody
フレディ・マーキュリーという大スターの半生を描いた作品。
音楽家としての活動、ゲイという性的マイノリティの苦悩、人種差別、親子の確執などを盛り込んだ音楽劇。この手の映画は多くの人がその活躍や最後を知っているので、いろいろな伏線が、多くの場合できちんと回収されていくところが親切な作りになっている。フレディがゲイだったのは今ではほとんどの人が知っているので、ちょっとした表情の曇りなどでも「あぁ・・・」と感じることができる。
音楽家としては、インテリなメンバーたちとの交流とマネージメントとの確執などを描いている。一つの時代を作っていくには、様々な確執を乗り越えていく必要があったとわかる。
一方で、どこにでも理解し合える相手はいる、ということも表現している。誰と出会うかではなく、出会った人たちとどうやって関係を作っていくか、ということだろう。良い関係を生涯にわたって作っていける人間は少数である。
また、時には冒険も必要ということも描いている。挑戦がなければ成功もない。
性的嗜好というのはどうしようもない側面を持っていて、特にある程度成長してからそれに気がつくと、深い悩みを持たせ、個人のパーソナリティに大きな影響を及ぼす。しかし、それでもなお、それは人生においては一部分であり、必ず着地点を見つけられるということも描いていた。
ボヘミアンとは放浪者ぐらいの意味だが、フレディという人間が、実の家族と、冒険を続けてきたバンドのメンバーという、2つの家族を捨てて、放浪者となり、最後に戻るべき場所と気付いて、そこへ戻っていく様子を、音楽を交えて描いていた。
クイーンのファンでなくても十分に楽しめる内容に仕上がっていたと思う。映画としては☆2つ半ぐらいかもしれないが、フレディとクイーンへの感謝をこめて、☆3つ。
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09:13
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2018年08月12日
Mission: Impossible – Fallout
ムービー・パスの都合で、公開直後に観ることができなかったミッション・インポッシブルの新作をようやく観ることができた。
何を演じてもイマイチだったトム・クルーズだが、このシリーズだけは安定して素晴らしい。キャラが安定してきたし、ある程度のパターンもわかってきて、安心して楽しむことができる。それでいて、アクション・シーンのできは最高レベル。こんな撮影を続けていたらそのうちトムは事故死するんじゃないかと心配になってくる。
ダニエル・クレイグの007と、トムのMI、この2作を定期的に観ることができるのは贅沢というしかない。
ところで、本作は発音や、ひそひそ声や、早口がときどきあったせいで、何を言っているのかわからないシーンが多かった。字幕付きで観てみたい。
評価は☆2つ半。
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21:48
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2018年06月29日
Jurassic World: Fallen Kingdom(ジュラシック・ワールド/炎の王国)
暇だったので観て来た。ムービーパス(月額10ドル)があるとちょっと暇があれば映画を観ることができるのでありがたい。
例によって薄っぺらいストーリーなので、ちょっとでも書くと全体のストーリーのネタバレになってしまい、書きにくい。ジュラシック・パークがあった島が火山の噴火によって全滅しそうになっており、野生化した恐竜の救助に向かう、というのが端緒。例によって軽装備で向かうため、すぐに大きな被害が出る(苦笑)。
いつもの、恐竜に襲われた人間が逃げ惑う、という作品で、死ぬ人間と生き残る人間が大方わかってしまうところがちょっと興ざめ。とはいえ、恐竜たちが違和感なく暴れまわるさまは、さすがドリームワークスというクオリティである。
ストーリーを楽しむのではなく、恐竜を観て楽しむ映画。その目的で観に行くなら、それなりに楽しめると思う。
すでに次作の製作も決定しているようで、エンドロールの最後にちょっとした予告のような映像がある。別に観なくても死なないだろうけど。
評価は☆1つ半。
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22:00
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2018年06月21日
Incredibles 2(邦題:インクレディブル・ファミリー)
「The Incredibles」(邦題:Mr.インクレディブル)の続編、「Incredibles 2」を観てきた。前作から数えて14年ぶりの続編である。前作の出来があまりにも良くて、手を出せないでいたのだろうか。
14年の間にアニメーションの技術もたっぷり進歩して、表現力には余裕が感じられる。
ストーリーはイラスティ・ガールを中心に展開されていく。このあたりも、14年の間に女性の地位が向上してきたことを反映しているのかもしれない。
ディズニー、ピクサーの作品なので嫌味がなく、安定感と安心感が半端ない。二作目ということもあって子供達にもかなり光が当てられていて、どんな世代が観ても楽しめるはず。
個人的な見所はヴァイオレットだった。
ピクサーの次の作品は来年のトイ・ストーリー4なので今年はこの作品だけになるが、すごく面白いとはいえ、やや無難な仕上がりになっていて、前作や「リメンバー・ミー」には及ばない感じで、アカデミー賞は難しいかもしれない。なお、第1作のラストシーンから引き継ぐ形で始まるので、前作を見ていない人は事前に予習しておくことをお勧めする。前作はとてもよくできているので、レンタルする価値はある。僕なんか、本作と抱き合わせでBlu-rayが出たら買おうかと思っているぐらいだ。
評価は☆2つ半。
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22:12
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2018年05月26日
Solo: A Star Wars Story(ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー)
本日公開ということで、さっそく観てきた。とはいえ日本公開はまだ先のようなので、ネタバレを避けてぼんやりレビューしておく。
映画そのもののできは悪くないと思う。ただ、スターウォーズの一部としては少々物足りない。確かにスターウォーズの世界観は表現できているし、ソロやカルリシアンのちょっとした癖なども取り入れていた。細かいところは良いと思うのだが、大枠の部分で、どうもスターウォーズらしさがない。原因はフォースを使う登場人物がほとんど出てこないとか(でも、それはローグ・ワンも同じ)、ソロがハリソン・フォードよりはデカプリオに印象が近いとか、宇宙のシーンが少ないとか、色々考えられるのだが、壮大なスケール感に欠けているからかもしれない。冒頭の30分はスターウォーズというよりは「AKIRA」みたいな雰囲気。ローグ・ワンに比較するとちょっとこじんまりとした映画だった。あと、冒頭の説明で登場したHyper Fuelという物質の設定もちょっと安直なような。
#でも、ザ・フォース・アウェイクンズで太陽エネルギーを吸収していたのよりはトンデモじゃないかな?
真ん中辺で登場したシークエンスはそのままディズニーランドのライドで採用されそうな場面だった。意識しているんだろうなぁ。
ミレニアム・ファルコンは初期型で、エピソード4で登場する形状とはちょっと違っていた。これでレゴ社はまた一儲けできるはずだ。
観る前はエピソード3とエピソード4の間ぐらいの設定と聞いていたのだが、もしかしてエピソード1と同時並行?と思うシーンもあった。でも、タイ・ファイターはエピソード1よりずっと後期の型だったようなので、ちょっと謎が残った。良く考えてみると、あの下半身も・・・・って、これ、興行成績次第ではシリーズ化するのかな??
評価は☆1つ半。
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12:19
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2018年04月20日
リメンバー・ミー(原題:Coco)
ピクサーの新作だったのだが、ミュージカルということでちょっと心配したのだが、全くの杞憂だった。
トイ・ストーリー3以後、日本のアニメーションを圧倒して来たピクサーだが、ディズニーに買収されても、その技術は一級品だった。特に、ラストの登場人物達の表情が良い。
アニメーションの技術は決して正面に出てくることがなく、あくまでも脚本で見せている。子供向けということもあって極端に難しい展開ではないのだが、適度に謎があって、序盤に配置されていた伏線が後半で次々に回収されていく。細かいところは気づかないところもありそうだが、観る側の注意力によって差が出てくるような細かい伏線は、大筋に影響のない範囲におさめている。何より、メインのストーリーが秀逸なので、誰でも感動できるつくりになっている。
そして、もちろん音楽も良い。僕は原語で観たけれど、吹き替えだと、日本人の歌唱力が心配。歌が下手な声優だと、興ざめしそう。
さすがだなぁ、の一言。これは劇場で観ておくのはもちろん、Blu-rayで持っておいても損がない。特に小さい子供がいる家庭なら、一本持っておくと良いと思う。
評価は☆3つ。
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00:16
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2018年04月19日
15時17分、パリ行き
クリント・イーストウッド監督作品。
2015年に高速鉄道内で起きたイスラム過激派による銃乱射事件(タリス銃乱射事件)を描いたドキュメンタリー映画。と書くと普通だが、型破りなのは主要登場人物の役者に、事件の当事者達を起用したこと。主役級の3人の登場人物達はずぶの素人。ところが、これがほとんどわざとらしいところがなく、日本の大根役者たちが青くなりそうな演技である。これでは、役者を使うのが馬鹿らしくなる。
ただ、ストーリーはそれほどひねったところがない。何かの理由があって人間はそこにいるのかも知れないが、じゃぁ、そのあとはどうなるんだ、という問題が残る。十分に練られた脚本という感じではなく、単に再現ドラマになってしまった感じがする。手法は奇想天外でさすがはイーストウッドという感じだが、できあがったものは意外と凡庸だった。
評価は☆1つ。
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07:02
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2018年04月18日
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
殴打事件で有名なトーニャ・ハーディングだけど、その詳細は良く知らないでいた。この映画の内容がどこまで真実なのかはわからないのだが、数名のバカがスケート界を大混乱に陥れたことはわかった。
色んなバカが出てくるけれど、トーニャにとって一番不幸だったと感じたのは、母親がバカの一人だったこと。知人や旦那はかなりのところまで自分で選ぶことができるのだが、親は選ぶことができない。そして、世間は親だというだけで、子よりも親の味方をしがちである。親がバカだと、逃げ道がない分、子供は本当に気の毒だ。
評価は☆2つ。
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01:05
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サバービコン 仮面を被った街
まだ日本では公開されていないようだが、5月公開らしいのでレビューを書いておく。
ジョージ・クルーニー監督、マット・デーモン主演のブラックコメディ。
ストーリーは、せっかくミステリーなのに先が読めちゃうのがちょっと残念。マット・デーモンの家庭と、引っ越して来た黒人家族の対比が今ひとつ効果的でないように感じた。時々でてくるブラック・ユーモアも、空回りしている感じ。
社会を風刺するブラック・ユーモア、人種差別という今も米国社会に根深く残る社会問題、そしてミステリー調のストーリーという、3つの要素が絡み合っている脚本のはずなのだが、できあがった映画はそれぞれが独立して存在しているような印象を受けた。
評価は☆1つ。
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2018年04月16日
キングスマン: ゴールデン・サークル
世の中的には好意的に受け取られていた様子の前作「キングスマン」だけど、僕の評価はいまいちだった。それで、あまり期待せずに観た続編だけど、やっぱり今ひとつ。
冒頭の格闘シーンからして、どうも大味。そして、アイデアがすでに枯渇したのか、007やミッション・インポシブルで観たようなシーンが続く。大胆に特殊効果を導入したのは良いけれど、すぐに飽きてきてしまう。何より、登場人物たちに魅力がない。
評価は☆1つ。
ところで、全米公開から随分時間が経っていたね。
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12:28
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2018年04月13日
ダウンサイズ
原題の「DOWNSIZING」をなぜ邦題「ダウンサイズ」に変更したのか、さっぱり理解できないのだが、これで何か仕事をしたつもりになれる日本人がいたのだろうか。
さて、内容は、すぐに新しいことに影響されてしまう主人公が、人間を縮小する新技術「ダウンサイジング」を実行したことによって起きるドタバタを描いたコメディ。
技術的にも(細胞が小さくなっても、各種の化合物の大きさは変わらない。例えば「味」は舌にあるレセプターと化合物の結合によって認識されるので、味覚は一変するはず)、描写的にも(例えば雨はノーマルサイズと全く同じに表現されていた)、社会的にも(移動はノーマルサイズで行うのが圧倒的に有利。船や飛行機までダウンサイズしなくてはならない理由はない)詰めが甘い映画だが、まぁ、そこそこ面白い。
ベトナミーズが活躍するのも珍しい。
話が思わぬ方向へ転がっていって、予想がつかないといえば、予想がつかない作品に仕上がっている。ただ、すげぇ面白いかといえばそんなこともなく、レンタルビデオで十分かな、と思う。評価は☆1つ半。
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嘘八百
陶芸ファンとしても注目していた作品だったのだが、ちょっとがっかり。
詐欺師を詐欺にかけるというのは「スティング」の昔から定番のストーリーなので、面白くなる素材ではあるのだけれど、ディテールのツメが甘すぎる。
まず、作った偽物の紙や墨、器に時代感がなく、あれではいくらなんでもプロは騙せないだろう。
演出も軽さばかりが目立つ。もっと重厚に作らないと、本物感が出てこない。菊練りのシーンはボディダブルだったのか、そこそこの身のこなしだったと思うけれど、他の陶芸シーンは「俺の方がプロっぽい」と感じてしまう。映画の中の人物たちだけではなく、観ている客まで騙せないと、楽しめない。
脚本の練り込みも甘いし、ストーリーもそれほどサプライズがない。この辺は原作や脚本がしょぼいからとしか言いようがない。
スタート地点は良かったのに色々残念な感じで、最近似たようなことを目にしたな、と思ったら、トップレベルを目指してチーム作りを始めたのに、結局人材不足で諦めて、監督まで理不尽に交代して世界中に恥を晒した日本サッカー協会だった。まぁ、日本では良くある話である。
評価は☆半分。
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12:11
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2018年04月12日
グレイテスト・ショーマン
ハリウッド映画の方程式そのままに、出会いがあって、障害があって、それを乗り越えて・・・という内容。まぁまぁ、悪くない。ありがちだけど。
ミュージカルなので歌が頻繁に出てくるのは良いのだけれど、歌の場面で画像と声が合ってないケースが散見されたのは残念。これではアフレコなのが丸わかり。もっと自然に表現できなかったのかな。
評価は☆1つ半。
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20:52
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リバーズ・エッジ
川のほとりにある、僕の近所で言えば鶴見川の河口のような街が舞台。その近所の高校に通う高校生たちの群像劇。大体、セックスと、暴力と、タバコと、時々クスリに行き着くのだけれど、大友克洋の「アキラ」では超能力が加味されたところ、こちらではゲイの要素が加味されている。
吉川役のSUMIREという女優の存在感が凄い。最近、あまり代わり映えのしない演出が多い二階堂ふみを食いそうな勢いだったのだが、二階堂ふみはヌードを披露していて、主役の貫禄を見せていた。
行定勲監督の過去の作品のイメージは決して良くないのだが、本作の出来はまぁまぁだった。評価は☆2つ。
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06:52
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The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ
南北戦争の真っ只中、教師、生徒あわせ女性ばかり7人が暮らしている南部(といっても、真ん中辺だけど)バージニアの女子学校に北軍の負傷兵が保護される。その女性たち全員が兵士に好感を持ってしまい・・・という内容。
僕としてはホラー&コメディという感じで、笑ってしまうような怖さだった。
邦題がネタバレ気味なのが、ちょっとどうなのかな。
レンタルビデオで借りてくるのもちょっともったいないかも?というぐらいの映画。評価は☆半分。
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嘘を愛する女
ここ数年でお飾りから本格女優へと脱皮しつつある長澤まさみと、大河ドラマで絶対に損のない、ハリポタのスネイプみたいな役どころで人気を獲得した高橋一生が共演する推理モノだったので、ちょっと期待していたのだけれど、大ハズレ。
伏線かと思ったものが全く伏線ではなかったあたりはまだ良いとして、一番いただけなかったのは、運転免許証や身分証明証を偽造した必然性が全くないところ。唯一の合理的理由は観客をミスリードするため。ハリポタ、大河と続いた「アレ」をこの作品でもやっているのだけれど、だんだんレベルが低くなってきている気がする。
ラスト近くのシークエンスも、とってつけたようで必然性が感じられない。
ともかく冗長で退屈な作品に仕上がっていた。こりゃダメだ。評価は☆半分。
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