日付が変わった頃に医者と看護師が部屋に来て、作業開始。え?もう生まれるの?と思っていたら、「お前も手伝え」と言われる(笑)。医者は「2時ぐらいかなぁ」と言い残して退室。看護師と僕と二人で作業。4分おきぐらいで陣痛がくるので、それにあわせて赤ん坊を押し出す作業。何の説明もなかったけど、難しいことでもないので、ま、いっか。妊婦は息を吸って、10秒踏ん張って、息を吐いて、また息を吸う、これを4、5回繰り返すだけ。僕と看護師はその手伝い。
1時15分ごろから嫁さんが震え出した。寒いのかな?
1時30分ごろ、医者再登場。子宮口の開き具合をチェックして、1時40分ごろに退室。
2時15分ごろ、医者再登場。「頭は見えているんだけどねぇ、まだ時間かかるかなー」とコメントして退室。
2時30分ごろ、医者再登場。なかなか出てこないので、頭に吸盤をつけて引っぱり出すか、帝王切開の提案。帝王切開すると社会復帰が遅れるし、引っ張り出せるならわざわざ腹を切るまでもないので、吸盤で引っぱることに。
2時40分、助っ人の看護師が2人登場。出産の準備を開始。
2時45分ごろ、医者が赤ん坊の頭に吸盤をつけて、引っぱりだす。一回目はしゅぽんという音と共に吸盤が外れてしまった。顔に血が飛んだけれど、拭き取っている暇はない。二回目のチャレンジで無事出てきた。医者が本当に「ウェルカーム」と言っていた。頭が出たらもうすんなり出てくるのかと思ったら、首の周りにへその緒が巻き付いていたり、色々デリケートな作業だったようで、ちょっと時間がかかった。
2時48分、無事出産。ドラマで良く見るのは産室の前でオロオロしている夫の姿だが、実際は最前列のかぶりつきで出産シーンを見ることに。医者でもなければなかなか目撃する機会がないので、結構楽しめた。産まれたらすぐに号泣し出すあたり、生命の不思議を感じる。いきなり肺呼吸を始めるって、すごいことだよね。まぁ、哺乳類は全般的にやってるんだろうけど。
医者が「記念写真を撮ってやる」というのでカメラを渡したら、撮ってくれて、これでどうだと確認を求められた。見てみたら、にこやかに笑っている僕の顔は返り血を浴びて、スティーブン・キングの映画に出てくるような血まみれ。おいおい、これは駄目だろう。看護師さんが血を拭いてくれて、再撮影。これはナイス。ただし非公開。母子ともに健康で良かった。
以後、関係各所に無事出産完了の連絡を入れて1日を過ごす。
夜ご飯はシーザーサラダ、ツナサンド、鶏のグリル。
名前は大活躍しているキャプスのゴーリーから名前をいただいて、「ホルビー隊員」にする。
リンク集
SIBLEY MEMORIAL HOSPITAL 一日目
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SIBLEY MEMORIAL HOSPITAL 二日目
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SIBLEY MEMORIAL HOSPITAL 五日目
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