2022年12月19日

アイリッシュマン

監督スコセッシ、主演デ・ニーロのいつものやつ。この作品を楽しむためにグッド・フェローズとカジノを見た。そしてこれはNetflixで鑑賞。

グッド・フェローズやカジノのように馬鹿が殺しまくるわけではない。ゴッドファーザーPart2のような主人公のロボットのような冷徹さの裏にある寂しさを描いている。また、特殊技術によって一人の俳優が一人の登場人物の半生を演じているところがすごい。

役者で言うと、わかっちゃいるけどやめられないアル・パチーノも、柔らかな物腰で紳士なのにやるときは有無を言わさずやっちゃうジョー・ペシも良い。

演出手法はスコセッシのいつものやつで、見たらすぐわかる。

似たような映画だけど、3作のうちではこれが一番好き。評価は☆2つ半。  

Posted by buu2 at 23:21Comments(0)映画2019

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2022年03月19日

コンフィデンスマンJP ロマンス編

この手の作品はお手本として「スティング」があるわけで、じゃぁ、スティングと比較してどうなのかといえば、ランクとして3つも4つも下。まぁ、相手が映画史上に燦然と輝く作品なので、それに比較するのは気の毒ではあるのだけれど。

なんと言っても、脚本が不自然。敵ではなく観客を騙すために書かれている。敵を騙すのには必要のないシーンがあって、これがいただけない。騙す側は誰が敵で、誰が敵の回し者なのかをわかっていて仕掛けているのだから、敵と、敵の回し者がいない場面では仕掛けの必要がない。

全体の仕掛けもちょっと大味で、種明かしをしてもらっても爽快感がない。

では、全くつまらない作品かと言えばそうでもなく、ちょっとした笑いには良いものがある。でも、それってラーメンを評価するときに「メンマが美味しい」と褒めているようなもの。

長澤まさみって僕の中では新垣結衣に似た顔なんだけど、本作では松たか子に似ていると思った。三人とも同系統の顔の作りなのかな?

もうちょっと脚本で頑張りましよう。評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 17:18Comments(0)映画2019

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2020年01月07日

スター・ウォーズ エピソード9 2D吹き替え版

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最初にみたのは3D IMAXだったので、真逆の2D吹き替えで観てみた。

霊体化したジェダイたちの声が誰の声なのかわからなかったけれど、それ以外は特に難点はなかった。いつも吹き替えで観ている人なら、声を聞けば誰なのかわかるのだろう。

字幕を追う必要がないので、前回よりも画面に集中できたのはよかった。

ストーリーなどについては上映が終了したらまとめを書こうと思うのだけれど、前作のラストでフォースの新しい可能性を提示したにもかかわらず、全部なしにして、結局血縁に帰着してしまった点が残念だった。  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)スター・ウォーズ

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2019年12月27日

ドクター・スリープ

スター・ウォーズとアナ雪2の間に挟まれて上映打ち切りになったっぽいドクター・スリープを観てきた。そんなに悪い映画かな?

シャイニングの続編なので、シャイニングを観ていることが望ましいけれど、この作品だけでも70%ぐらいは楽しめる作りにはなっている。

シャイニングはホテルに取り込まれていく主人公を描いていたけれど、本作はふたつのグループの闘争を描いていて、ホテルはその戦いの味付けになっている。

登場人物たちが意外とあっさり退場していくところなど、いくつか「ん?」と思うところはあるけれど、全般的には楽しめるし、インターネット時代の亡霊の苦労も描かれていたりしてユーモアもある。

怖いと言うのとはちょっと違って、前作を上手に取り込みつつ、前作では語りきれなかったことを語っていて好印象。

評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 11:59Comments(0)映画2019

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2019年12月20日

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

タイトルにエピソード9の文字がないんだね。

さて、初日に観てきたので感想。観たのはIMAX 3D 字幕版。なお、なるべくネタバレしないように書くけれど、細かいところまで気になる人はここでさようなら。以下、自己責任で読みたい人だけどうぞ。









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Posted by buu2 at 14:26Comments(0)映画2019

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2019年12月09日

ルパン三世 THE FIRST

3D CGによる初のアニメ化。

しかし、どうなんだ、これ。動きが不自然。ふわふわした感じ。トイ・ストーリーを初めてみたときは「動きが不自然で、CGはまだまだだな」と思ったものだけど、そんな感じ。ピクサーやディズニーの映画を見慣れていると、技術的に二段階ぐらい下に感じる。表現という点で、全く評価できない。

脚本はカリオストロの城と比較してしまうのだが、どうしようもなく軽い。このシリーズの映画はいつまで経ってもカリオストロの城と比較されてしまうのが気の毒なのだけれど、それにしたって、密度が薄すぎる。

全体としては、インディ・ジョーンズの世界観に良く似ていて、物真似っぽい。

音響だけは良くできていたと思う。

評価は☆半分。  
Posted by buu2 at 19:52Comments(0)映画2019

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2019年11月28日

アナと雪の女王2

前作に比較してかなり社会的なテーマを盛り込んだ、子供には難しい内容になっている。また、アナの彼氏のクリストフがほとんど活躍せず、それでいてラストであんなことになって(ネタバレにつき自粛)、何なんだよ、と思う。

エルサの役割を考えると、妹がいたから良かったものの、一人娘だったらどうするつもりだったんだ?と思わずにいられない。

楽曲も前作に比較すると難しい曲が多く、でも小さい子供なら何の苦もなく受け入れるのかなぁと思った。難しく感じるのはおじさんだからかな。

ディズニーランドにこの映画のウォーターライドを作りたいのかな、と勘ぐりたくなるシーンもあって、まぁ、そこはディズニーだからね、と思った。

評価は☆1つ。ところで、この映画の字幕は松浦美奈さんだった。こんなメジャーな作品にも起用されるんだね。スターウォーズも松浦さんで観たい。  
Posted by buu2 at 13:15Comments(0)映画2019

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2019年11月21日

イエスタデイ

ちょっとしたイベントをきっかけに、世界中からビートルズの存在が忘れられた世界が舞台。ひとりだけ、その存在や楽曲を覚えていた売れないミュージシャンが、ビートルズの曲を自身の曲としてリリースすることによって起こることをコメディ調で描いていく。

設定が突拍子もないので、話が進むにつれて色々と設定上のおかしなことが生まれてくるけれど、細かいことには目をつぶって楽しむのが正解だろう。

ヒロインが可愛いので終始楽しむことができるのだが、終わってみて一番残念なのは、ビートルズの評価がその曲だけという点。ビートルズの魅力のうち、最大のものというのは間違いないのだが、それだけでもないのも確実だ。思想とか、ファッションとか。設定のとんでもなさから生じる齟齬は無視できても、ビートルズの偉大さに対する配慮不足は、ちょっとどうなのか。僕は別にビートルズのファンではないけれど、それでも違和感を持つ。

のんびり休日のひと時を過ごすには、悪くない選択肢のひとつだろう。特に、ビートルズを知らない世代には良いと思う。
  
Posted by buu2 at 12:19Comments(0)映画2019

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2019年11月11日

ターミネーター ニュー・フェイト TERMINATOR: DARK FATE

原題「ダーク・フェイト」をなんで「ニュー・フェイト」に変更したのかは良くわからないのだが、ともあれターミネーターの続編。

アクションシーンはなかなか面白いのだが、物語自体は特に新味がない。いつものおきまりのごとく、未来から良いもんと悪もんが時間転送されてきて、現代でドタバタを繰り広げる。

だいたい、将来のAIがめちゃくちゃ賢いはずなのに、いつまで経っても人類を滅亡させようと企図するところがどうも納得いかない。レジスタンスの抵抗が激烈で手に負えないなら、やっぱり仲良くしましょう、とするか、有無を言わさずに殲滅しちゃうようなすげぇ武器を開発すれば良いのであって、なぜ人型ロボットをちまちま開発して、苦労して過去へ送り込むのか、その辺の設定がいかがなものかと思う。

いや、ターミネーターやT2は面白かったと思う。でも、これだけ繰り返していると、寅さんみたいに何度も同じことをやっているように感じてしまう。マンネリ。「前回うまくいかなかったから、今回はもうちょっと前に送り込もう」みたいな。

後半のアクションシーンは確かに見所ではあったと思うけれど、それ以外は退屈で、眠くなる映画だった。

評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 18:20Comments(0)映画2019

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2019年11月07日

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

前作ではピエロがなんなのかわからずに終了した。今回はピエロがなんなのかが語られたので、そこそこ納得できるストーリーではあった。でも、この映画の本質はストーリーではない。どうやって客を怖がらせるかである。そして、その意味では、得体の知れない怖さというのがないので、ちょっと不利ではある。

しかし、そういうあれこれを棚上げしておいても、ちょっとどうなのかと思うのがビックリ箱系の恐怖の演出である。英語ではジャンプスケアと言うのだけれど、静かな状況で、くるぞ、くるぞと思わせておいて「ドーーーーーーーン」と、音と映像で脅かす。確かにびっくりするから、うわっとは思うのだけれど、これは恐怖とは違う。静かな夜道を一人で歩いているときに、不意に後ろから大きな声で驚かされれば、誰だってびっくりする。この映画は、この手法を連発する。連発しすぎるから、途中から「絶対来る」というのがわかる。わかってしまうと、構えるし、思わず笑ってしまう。

前編を観てしまったから、後編も観ずにはいられなかった。でも、こういう映画は好きではない。評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 21:47Comments(0)映画2019

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2019年10月19日

ジョーカー JOKER

大悪人にして、一般人には行動原理が理解不能なジョーカーが、どうやってジョーカーになったのかを描いたバットマンのスピンオフ(なのかな?)作品。

もともとは母親思いの優しい人間だったのに、突然笑いが止まらなくなる持病と貧困ゆえに、社会からこぼれ落ちて、嘲笑の対象としていじめられていく。そうした環境で、銃を手に入れた頃から、人物が変貌し始める。

社会から受ける仕打ちが酷いので、観ていたらどうしたってジョーカーに感情移入する。そして、ジョーカーは自分のことをいじめた人間たちに仕返しをしていく。映画の中では、ジョーカーが被差別住民、社会的弱者の象徴として、暴動の旗印になっていく。少なくない観客も同じだろう。「これはひどい。こうなっても仕方ない」。そして、いじめられているけれど、実行に移せないでいる大勢のいじめられっ子たちは、現実には存在しないジョーカーを心の中で支持する。

悪が生まれる構図の一つをわかりやすく描いている。しかも、観る側に、悪への嫌悪感を抱かせずに。凄い脚本、監督、主演男優だな、と思うのだが、同時に、このスタンスの延長線上にビン・ラディンもいるんじゃないかな、と思ってしまう。

日本は銃社会ではないから、すぐに感化されて行動に出る人はいないだろうが、米国では実際に同調する人が出てきても不思議ではない。

消化するのに長い時間がかかりそうな作品である。つい先日、午前十時の映画祭で観た時計じかけのオレンジのような。

評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 15:52Comments(0)映画2019

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2019年10月05日

アド・アストラ

インターステラーのような、宇宙と家族を絡ませたSF作品。でも、インターステラーに比較すると随分小品。

地球外生命体を探して海王星まで行って行方不明になった父親を息子が探しにいく、という内容だが、フォースもワープもエイリアンも出てこないので退屈なことこの上ない。

別につまらないとは思わないのだが、これだけの内容では辛いし、エンディングもありきたりである。

この映画に1億ドルもかけちゃうんだから、米国はすごい。いや、スターウォーズ9はその倍以上かけたんだろうけど。

評価は☆1つ。
  
Posted by buu2 at 16:56Comments(0)映画2019

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2019年10月04日

人間失格 太宰治と3人の女たち

太宰治の文学作品は素晴らしいけれど、人間はクズなので、その最後の数年を観てもこれといった感慨はないのだけれど、とにかくモテモテなのがすごい。でも、それだけ。

監督は蜷川実花で、例によって色彩と音楽の表現だけは特徴的だけれど、だから何?という感じ。色彩に特徴があるので、すぐに誰が撮ったのかは察しがつくのだが、それ以上でも、それ以下でもない。脚本もイマイチで、眠くなる。

看板になっている宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみは、乳首を見せた分だけ二階堂ふみの存在感が光るけれど、素材を無駄遣いしている。っていうか、おっぱい見せるなら、三人とも見せろよ、と思う。

坂口安吾や三島由紀夫もせっかく登場しても十分な役割を果たすわけでもなく、最近の20代が坂口安吾を知っているかも疑問である。堕落論と斜陽がほぼ同じ時期に完成していることなどは相当に文学史に詳しくないとわからないだろう。

もちろん、全部を説明する必要はないし、知っている人は知っている、という姿勢でも構わないのだが、要求水準が高すぎる気はする。

この人はいつまで映画を撮ることができるんだろうな、というのが個人的興味になるだけの映画だった。評価は☆ゼロのところ、二階堂ふみのおっぱいに半分プレゼントして、☆半分。  
Posted by buu2 at 17:45Comments(0)映画2019

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2019年09月22日

記憶にございません!

三谷幸喜の新作を観てきた。

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三谷幸喜作品といえば、見事な設定(着想)、つまらない役にも豪華な配役(ただし、お友達に限る)、尻すぼみなストーリー展開が三大特徴。本作も、もちろんこの方程式で表現できる内容だった。

一番の見所は過去の総理の答弁。「うるせぇな、記憶にねぇって言ってんだ。記憶にございません」のシーン。ただし、これは予告編で流れちゃってる。だから、見所はバレちゃってる。そして、残念なことに、これ以上のシーンが全くない。

スケールはどんどん小さくなって、最後は家庭問題になってしまう。外交は?経済は?選挙対策は?もう、そんなものはどうでも良くなってしまう。

三谷監督としては国民が理想と思う総理を描きたかったのかもしれないが、あまりにも表層的で薄っぺらい。いや、しかし、それこそが三谷作品の特徴なのだから、文句を言うべきではないのだろう。

評価は☆1つ。予告編を観ておいて、あとはテレビかビデオで観たら十分じゃないかな。  
Posted by buu2 at 16:19Comments(0)映画2019

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2019年09月16日

砂の器

午前十時の映画祭で上映していたので観てみた。

いくつか、偶然が過ぎる場面があったのはどうかと思うけれど、ラストの構成はなかなか良くできていると思った。

古い映画だと、あーーーー、この役者も、この役者も、みんな死んじゃったなぁ、と思いつつ観ることになるのだけれど、それはそれで悪くない。島田陽子が若い頃から裸になっていて、昔の役者は度胸が据わっていたんだなぁと感心した。

おそらくはそれなりに長い小説をこの尺にまとめたはずで、でも、それほど不自然な感じはなかった。でも、秋田のシーンは結果的には無駄だったような気もする。中央線の紙吹雪は少々無理がある感じだったし、かなり早い時期から真犯人がわかってしまうのも、ミステリーとしてはイマイチだった。

懐かしさを満喫できたという意味では悪くない。でも、多分小説を読んだ方が何倍も楽しめると思う。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)映画2019

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2019年09月04日

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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クエンティン・タランティーノ監督によるブラック・コメディ。

ちょっと長めの映画は大きな山場もなく、ただ少しずつ緊張感を大きくしながら進んでいく。古くからの映画ファンならわかるネタが満載だけど、最近の若い人にはちんぷんかんぷんであろう伏線がはられて、徐々にクライマックスへとなだれ込む。ここからが、すごい。今まで我慢してきた退屈さを一気に解消させてくれる。爆笑につぐ爆笑。妙に高めていった緊張はこのためだったのか。

終わってみれば、満足してにやにやしながら劇場を出て行くことになる。タランティーノはやっぱりすごい。

ところで、タランティーノは10本の映画を撮影したら映画監督から引退すると表明している。これが9本目。次が最後になるのかもしれない。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 18:20Comments(0)映画2019

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2019年08月14日

トイ・ストーリー4

トイ・ストーリー・シリーズの進歩はそのままピクサー、すなわち米国アニメの進歩であって、トイ・ストーリー3によって、日本がジブリをもってしても米国にはかなわないという現実を突きつけられた。

その、象徴的な映画とも言えるのがこのシリーズである。最新作ではどんな映像を観せてくれるのかと楽しみにしていたのだが、観てみてちょっと拍子抜けした。

これといって新しい試みは見当たらず、これなら多分5年前でも作れたんじゃないかな、という内容だった。そして、ストーリーも今一歩。詳細は書かないけれど、子供とおもちゃの関係というテーマがだいぶ薄くなって、おかげで単に楽しい映画になってしまった。

これは、僕が観たかったトイ・ストーリー4ではなかったな。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 12:00Comments(0)映画2019

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2019年08月13日

天気の子

『君の名は。』の新海誠監督の最新作ということで、観てきた。

なるほど、舞台がもっと馴染みのある東京になったので、「あぁ、ここね」と思い当たることが多々ある。こういうやり方は上手だな、と思う。

一方で、現在の東京をベースにしているために、脚本の粗さも目に付く。「広い東京で、そんなこと起きないでしょ」という偶然が何度も起きる。偶然に頼らないと説明できないようだと、観ていてしらけてしまう。物語はどこまでも必然であるべきで、使って良い偶然は多くて一度までだろう。あと、実写だとあまり気にならない映画内広告(主人公の乗る車とか、つけている腕時計とか)がアニメだと気になる。あぁ、ここもスポンサーなのか、という場面が非常に多い。別に良いと言えば良いのだけれど、違和感の方が強かったりする。

とはいえ、つまらないわけではない。そこはさすがに心得た監督である。洋画のような音楽の使い方が上手だし、何よりラストの仕上げが良い。どう良いのかを説明してしまうとひどいネタバレになるのでここには書かないが、あぁ、なるほど、そういう風に風呂敷を畳んだのか、と感心させられた。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 18:42Comments(0)映画2019

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2019年07月26日

Diner ダイナー

監督が「こういう映像を撮りたい」と思った通りに作った映画という印象を受ける。監督と趣味が合うなら楽しめるかもしれない。

同じような方向性の映画監督にタランティーノがいるけれど、タランティーノに比較するとだいぶ独りよがりな印象を受ける。まぁ、そこまでぶっ飛ばないとただのパクリになるのかもしれない。

設定は面白いのだが、藤原竜也の料理の腕の良さが画面から伝わってこないのは如何なものか。

どこかで見たことのある表現の真似じゃない?と感じることが多い。じゃぁ、新しい何かがあるのかというと、うーーーーん。思い当たらない。

この監督がここまで自由に撮れる理由は不明だが、そういう立場の監督は少ないので、頑張って欲しいとは思う。評価は☆1つ。






  
Posted by buu2 at 22:52Comments(0)映画2019

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2019年07月01日

スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

前作はすごく良かったのに、それと比較すると随分脚本が劣化した。特に最初の1時間はつまらなくて寝そうになる。

MJが可愛いのは良いけれど、それだけの映画になってしまった。

スターウォーズの名セリフがあったり、細かいギャグでは笑えるところもあった。でも、そんなのを観に行くわけではない。

評価は☆1つ。残念。映画の日だったのが救いとも言える。
  
Posted by buu2 at 16:43Comments(0)映画2019

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2019年06月25日

ザ・ファブル

日本にいる間しか邦画を観ることができないので、今のうちにいろいろ観ておこうと思い、いかにもつまらなそうな「ザ・ファブル」を観てみた。

分野としてはバイオレンス・コメディと言えば良いのかな?ビートたけしや園子温あたりでも撮りそうな内容。

木村文乃が可愛い。

全体としては予想通り大して面白くないのだが、細かい笑いが良い味を出している。

向井理が、脇役ながら「こんな演技もできるんだ」と感心させられた。

でも、それだけ。この映画に1000円以上払うのはちょっともったいない。評価は☆半分。
  
Posted by buu2 at 13:16Comments(0)映画2019

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2019年05月13日

ピア まちをつなぐもの

冒頭、ケアマネに罵倒される始末のわかりやすいダメ医者のシーンから始まって、だいぶ萎える。典型的な無能を描くのは、質の低い観客にアピールするには良いかもしれないが、いまどき、こんな医者はいない。だいたい、ケアマネージャーと何の打ち合わせもなく患者の自宅を往診して、ケアマネと衝突するって、医者サイドからも、ケアマネサイドからもありえない。

理学療法士と作業療法士の違いを医者に解説する妙な場面で、いよいよやばくなってくる。

主人公が突然良い人に変わっちゃう、意味もなく患者の部屋の電気がついてない、途中から1つの家族しか描かれなくなる、などなど、脚本と演出に不自然なところが多すぎる。

患者のひとりが公園に花を見に行くのに、すごい数のスタッフが関わっている。彼らの人件費はどうなっているのだろう?と不思議に思う。この映画、お金の話が全く出てこない。

「治せない患者に医者は何ができるのか」>「生きる手伝い」
ここ「だけ」はなるほどと思った。でも、それだけのために1100円はもったいない。

厚労省推薦らしいけれど、厚労省はこの映画で何を訴えたかったのか?医者も、ケアマネも、みんな滅私奉公しろ、ということ?実際の医療は、できることとできないことの狭間でみんなが苦労して、疲弊している。患者の幸福だけを描いた脳みそお花畑の作品ではなく、もっと、医療従事者の立場に立った、現実的な映画をみたい。

監督と脚本家が力不足で、典型的なダメ映画に仕上がっていた。評価は☆ゼロ。  
Posted by buu2 at 11:06Comments(0)映画2019

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2019年05月03日

グリーンブック

「最強のふたり」と同じようなバディ・ムービー。

黒人の天才ジャズピアニストと、白人のクラブの用心棒が、1962年の、黒人差別が酷い米国南部を演奏旅行するという内容。

重いテーマなのに、軽妙な脚本と演出で上手にコメディに仕上げていて、楽しめる。

どういうラストになるのかを期待半分、不安半分で観るのが楽しいので、余計なレビューは読まずに観るのが正解。多分、後悔しない。

評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 14:44Comments(0)映画2019

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2019年03月18日

跳んで埼玉

米国まで評判が届いていたので、観てきた。

二階堂ふみファンとしては外せないところだったのだが・・・・結果としてはハズレ。あちこちに細かい笑いを散りばめているのはいいと思うし(しかし、千葉県民以外でジャガーさんを知っている人がどれだけいるのか)、声を出して笑ってしまう場面も何度かあったのだが、全体のストーリーがさっぱりいけてない。これではいい役者を配しても、途中で眠くなってくる。じゃぁどうしたら良かったんだ、と言われると答えるのが難しいのだが、一番面白かったのがはなわのエンディング曲というのでは、やはり失敗と言わざるを得ない。

評価は☆1つ。

  
Posted by buu2 at 19:00Comments(0)映画2019

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2019年02月12日

ALITA アリータ バトル・エンジェル

IMAX 3Dで鑑賞した。

銃夢未読で、まっさらの状態で観てみたのだが、唐突にローラーゲームのような競技に興味を持つところが良くわからなかった。競技シーンを見ているとかなり多くの人間が暮らしているようだが、人間関係はものすごく狭い範囲で作られていて、偶然にしてはできすぎ、ということがあちこちで起きる。

ストーリーは単純で、大きな謎などはほとんどない。とても親切な作りになっている。

脚色がイマイチと言わざるを得ない。

映像自体はなかなか良くできていたと思う。異常に目玉がでかいアリータも、それほど大きな違和感は持たずに楽しめた。

ヒットしたら続編を作るんだろうけど、どうなんだろうね?

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 22:30Comments(0)映画2019

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2019年02月01日

The Favourite(邦題:女王陛下のお気に入り)

The Favouriteを観てきた。

アン女王とその側近たちを描いたブラック・コメディ。

英語の文化に馴染みがないとわからないのか、みんながなぜ笑っているのか良くわからないことが何度もあった。英語力が低いと楽しめないようだ。もっと勉強しなくちゃだけど、それには時間がかかるので、字幕で観たい。

なかなか楽しかったけれど、多分映画本来の面白さの、20%も理解していないと思う。  
Posted by buu2 at 20:30Comments(0)映画2019

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2019年01月22日

メアリー・ポピンズ リターンズ

メリー・ポピンズの50年ぶりの続編ということで、リアルタイムで観た人の半分ぐらいは死んじゃってそう。

映画は、前作の雰囲気を残すために、特撮を使って手作り感を出している。そこまで前作を意識しなくても良かったんじゃないかな、と感じる。そして、ストーリー展開までもが古臭い。子供には良いかもしれないが、大人が観たら「そりゃないでしょ」と感じてしまうのではないか。

見せ場は歌やダンスなのかもしれないが、その前の段階でちょっとしらけてしまい、あまり入り込めなかった。

評価は☆半分。  
Posted by buu2 at 22:30Comments(0)映画2019

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2018年12月21日

Bumblebee (バンブルビー)

公開になったので観てきた。

地球に紛れ込んだトランスフォーマーと若い女性の交流を描いているが、ストーリーは全然大したことがない。謎もなければひねりもなく、ラストに至っては、「その変形がありなら、もうなんでもありじゃないの?」と思ってしまう。

相変わらずのトランスフォーマー・シリーズ的内容。色々物理法則を無視していて、大人が観るといちいち突っ込みたくなるだろう。

子供(小学校低学年)におもちゃを売りつけるための映画で、大人が観て楽しい作品ではないと思う。評価は☆半分。

  
Posted by buu2 at 16:13Comments(0)映画2019

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2018年12月15日

THE MULE

クリント・イーストウッド監督・主演のTHE MULEを観てきた。

花を作って地元の名士になっていた主人公だが、やがて仕事がうまくいかなくなり、不動産も差し押さえられ、身寄りもなく、生活が行き詰まる。そんなとき、偶然声をかけられた運び屋の仕事を始め、金回りがとても良くなる。やがて、自分が運んでいるものが麻薬だと気付くのだが・・・という内容。

麻薬の運び屋としての生活を描いているものの、メインのテーマは老いと家族。仕方なしに犯罪に巻き込まれた老人がどうなるのか、最後まで結末が気になる展開である。もちろん、どうなるのかはここには書けないのだが。

ものすごい格闘シーンや、カーチェイスがあるわけでもなく、静かに進んでいく作品だが、最後まで目が離せないところはさすがイーストウッド。

評価は☆2つ。日本語字幕で観たらちょっとアップする可能性あり。  
Posted by buu2 at 07:23Comments(0)映画2019

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2018年12月11日

クリード2/炎の宿敵

CREED 2を観てきた。これ、日本では来年公開のようなので、カテゴリーは2019にしておく。

さて、内容。ロッキー・シリーズの続編だが、そのシリーズがものすごいマンネリだった。ところが、ロッキーの名前をクリードに変えたおかげで、このシリーズは蘇った。ところが、クリードも2になったので、早速マンネリである(苦笑)。

予定調和の部分があるので、そういう場面では心ならずもちょっとわくわくしてしまうのだが、それ以外は全然ダメ。どういう展開かはここでは書かないが、期待はしない方が良い。

評価は☆半分。特に見どころなし。  
Posted by buu2 at 12:00Comments(0)映画2019

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