2018年01月01日

天皇杯決勝「横浜F・マリノス対セレッソ大阪」

知人宅で開催された年越しパーティをカウントダウン終了に合わせて退散し、Uberで帰宅して天皇杯の決勝をテレビ観戦(キックオフは米国東海岸標準時で1日の0:40)。

今シーズン、大の苦手としていたセレッソが相手だったので苦戦は織り込み済みだったんだけど、予想に反して早い段階で先制して、比較的楽な展開に。これはひょっとして、と思っていたら、水沼宏太の活躍にあって同点に追いつかれ、その後もあと一歩のツメが甘くて無得点。延長戦でも水沼にしてやられて万事休す。

水沼はマリノスで出場機会が得られず、期限付きの移籍を含めて栃木SC、サガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪と転々としている選手。もちろん、日産FCとマリノスで主力だった水沼貴史の息子なので、マリノスとの縁は浅くない。こういう選手に活躍されるのは、チームとして最悪である。

結局のところ、いつまで経っても決定力不足が痛い。その点では齋藤学の長期離脱は痛いのだけれど、彼は彼で、ずっと日本でやっている選手ではなく、膝が消耗品のドリブラーということもあってなるべく早く海外に送り出してやりたい。タレントが決定的に不足しているとも言えず、まずはオーストラリアからやってくる新監督のお手並み拝見といったところだろう。

何はともあれ、負けてしまえば準優勝も、一回戦敗退も大差ないのがカップ戦である。これでACLの出場権も得られず、リーグ戦では満足な賞金を得ることもできず、2017年もパッとしないシーズンとなってしまった。こういう一年でも、選手生命が短いサッカー選手にとっては貴重な一年である。いつまでもピッチに立てるわけではないので、大きなイベントもあることだし、大事に2018年を戦って欲しい。  

Posted by buu2 at 06:00Comments(0)横浜F・マリノス

このエントリーをはてなブックマークに追加 編集

2017年01月10日

マリノスの希望はどこにあるのか

最初にジュビロへの移籍話があがったとき、え?と思ったのだが、すぐにそうなるだろうな、と感じた。他の選手なら話は別なのだが、こと俊輔となると話は別だ。マリノスで育ち、海外へ出て、戻ってきてくれた選手である。人気選手が海外に出て、日本に戻った時に別チームへ行くことは良くある。三浦カズにしてもそうだし、マリノスでいえば川口能活が代表例だ。しかし、俊輔は、マリノスに戻ってきた。

こういうチームの顔というべき選手は、よそのチームも自分たちからオファーを出すようなことはしないはずだ。今でいえば、フロンターレの中村憲剛に誰がオファーを出すのか。移籍の噂が出る以上、「俊輔が、自分で出たがっている」と考えるのが当たり前である。ならば、移籍の可能性は高い。

昨シーズンの俊輔は、特に後半は怪我が長引いて、ピッチに立つことは少なかった。今後も、試合の中で活躍できる時間は減っていくだろう。これは年齢的なものだから仕方がない。その、サッカー人生の終盤においては、慣れ親しんだチームを離れるという選択も十分にありうる。それは、50歳に近くなって、日本社会を変えていこうとする行動に疲れ、日本を脱出した僕の行動にも通じるものがある。目の前にたくさんの時間があれば、いろいろな挑戦も可能だが、そうではなくなってくると、無理な手法よりも、より可能性の高い手法を選ぶのは当然である。

ここでマリノス・サポとして問題となるのは、俊輔を失うことではない。もともと、僕は俊輔が戻ってくる時、その能力を疑問視していた。

俊輔、今の状態でどこまでできるのか。最近は全然試合に出ていないので、良くわからない。しかも、レアルとか、バルサとかじゃない、スペインリーグの下位チームでもフィットできずに出場機会がなかった選手。

俊輔はちゃんと走れるのか?
http://buu.blog.jp/archives/50994445.html

あるいは、その後で俊輔はチームの発展の足かせになっているという文章も書いたことがある。

しかし、所詮は旬を過ぎてしまった選手である。この選手を中心にすえてチーム作りをして、優勝が狙えるほどJは甘くない。というか、俊輔は、他国のリーグの方がまだ活躍できたんだと思う。今のJリーグの最大の特色は、攻撃から守備への切り替えの早さと、構築されたブロックの堅固さである。その、象徴的なチームが仙台だが、テレビで観ていても驚くくらいに守備ブロックの構築が素早い。これは、鳥栖のような、実力的に下位のチームであっても同様である。守備の対応が早いのだから、当然攻撃にもスピードが要求される。しかし、俊輔は素早いカウンターの起点になることができない(天皇杯準決勝の先取点のように、相手のミスがあった場合は例外)。俊輔は遅攻チームのキーパーソンの代表例で、正直、今のJリーグには、どこにも居場所がない。海外でも居場所がなくなり、日本で頑張って探したのが、「かつて所属していた」マリノス、ということだろう。

ガンバと、マリノスと
http://buu.blog.jp/archives/51329920.html

その後、2013年に俊輔がJリーグMVPになるほどの活躍を見せたのはご存知の通りで、僕の中村俊輔限界論はあっさり打ち破られたのだが、確かに存在感はあるものの、今後、優勝を目指すチームの大黒柱となりうるかと言われると、難しいと言わざるを得ない。これが、勝ったり負けたりを繰り返す、リーグ中位のクラブなら問題ないのだが、一応、名門と言われてもおかしくないのがマリノスである。マリノスは、本来、常に優勝争いに顔を出していなくてはいけないチームのはずだ。

そして、今のチームの柱は間違いなく齋藤学である。その学が必要としているのは、俊輔ではない。

もちろん、ピッチ上に13人とか、14人立つことができるなら、俊輔がその一人でも全く問題がない。しかし、残念ながらピッチに立てるのは11人である。その場合、マリノスの主要な攻撃パターンはブロックを作って相手の攻撃を耐え、できるだけ高い位置でボールを奪い、少ないタッチで素早く前線にボールを供給し、それを確実にゴールへつなげることである。この中で、学はラストの仕上げに関係してくるのだが、彼がやれることは相手のディフェンダーを複数引き連れて、これをかわしてゴールを決めるか、背後から攻撃参加してきた二列目の選手にパスを供給することである。このパートナーには、俊輔はなり得ない。必要なのは、たとえば香川のような選手である。最前線で学に対するプレッシャーを軽減し、また学に相手ディフェンスが集中するなら、その背後へのスルーパスを受け取り、確実にフィニッシュにつなげることができる選手だ。俊輔が活躍できるとしたら、学へパスを供給する役割だが、ここはそれほど精度が高くなくても、学の技術を以ってすれば、その作業はそれほど難しくない。俊輔は、オーバースペックなのだ。

かように、マリノスが優勝を目指すなら、俊輔は必ずしも必要なパーツではなかった。だから、俊輔の流出自体は、チーム力という観点からはそれほど大きな問題ではない。また、チームとの関係という視点からも、シャビですら移籍する世界である。移籍は仕方がない。新しいチームでの、怪我のない活躍を祈るばかりである。問題なのは、俊輔が出て行くことではなく、出て行かざるを得ないようなチーム状態の方だ。

僕は最近ようやく何も見ずにモンバエルツという名前を書くことができるようになったのだが、名前以上に馴染みがないのが、監督の戦術である。彼が何を目指しているのか、何をやりたいのかがさっぱり伝わってこない。これでは、監督のゲームプランをピッチ上で実現して行く、チームの司令塔がストレスを溜めてよそに出て行きたくなるのも道理である。そして、何よりも危惧されるのは、中村俊輔ですら愛想を尽かすようなチームに、どれだけの選手が残ってくれるのか、ということだ。致命傷になりかねないのは、柱である学が移籍してしまうことである。俊輔の移籍によって、学は完全にオンリーワンになってしまった。他の選択肢は、今のマリノスには存在しない。そして、もう何年も前から、学は海外志向なのだ。彼がその希望を実現した場合、マリノスは完全にゼロからチームを作り直す必要にせまられる。

シーズン終盤に残留争いをする姿を見たくないのは、すべてのサポーターに共通する想いのはずだ。しかし、今のところ"A New Hope"は見当たらない。  

2014年01月01日

マリノス、天皇杯優勝

天皇杯決勝は正月にしては穏やかな天候に恵まれた。加えてバックスタンド上方という常に陽に照らされている座席だったこともあり、非常に快適な観戦になった。そして、試合は観戦環境以上に快適な内容だった。

序盤はDFの前にボランチで中村を置く4-1-4-1のようなフォーメーションで、相手の攻撃を受けて立つような戦術だった。前線で中村にボールを捌かせるスピーディなサッカーではなく、ポゼッションを高めつつ後方からパスを供給するサッカーを企図したのだろう。これだと試合は落ち着くが、攻め手にも欠くことになる。

ところが、広島は準決勝でPK戦まで戦って疲労していたのか、思ったよりも動きが悪く、マルキーニョス、藤田不在にも関わらず攻勢に出ることができ、嬉しい誤算となった。俊輔を後方に控えさせておいても試合の主導権を握れたのは非常に大きかった。もともと、広島のようなディフェンシブなサッカーには相性が良いのだが、それが一層引き立つ序盤だった。

俊輔を後方にまわしたフォーメーションにおいて活性化したのは、普段はあまり目立たない右サイドだった。代表チームが長友、本田、香川のサイドに偏りがちなのと同様、マリノスの攻撃はドゥトラ、中村、学のサイドに偏りがちだ。ところが、今日は右サイドがポイントになった。小林が右サイド深く切れこんでそのまま前線に残り、ゴリゴリとペナルティエリアに切れ込んだ際に、ボールがこぼれたのがマリノスサイドだったのが最初のラッキー。このチャンスボールを端戸、兵藤と細かくつないで、中央でどフリーになった学があっさりとこれを決めた。この試合は通常の試合よりも先取点のウェートが大きかったので、この時点でマリノスの優勝確率は一気に上昇した。

そして、そのすぐあとにマリノスに追加点が生まれた。今度はコーナーキックからの中町のヘッドを広島のキーパーがはじくと、ボールは中澤の真ん前に飛んでいった。これがこの試合二度目のラッキーである。今度は学以上のどフリーで中澤が頭に合わせることに成功したのだから、ゴールマウスを外すわけがない。

バタバタっと2点をリードしたマリノスは、この時点で優勝をほぼ手中にした。スタンドで観ていた僕はその時点で「試合は終了、マリノスの優勝。あとは70分、写真でも撮っていれば良い」と断言した。

序盤で2点という望外のリードを奪ったマリノスは中村を前線にあげて、フォーメーションを4-2-3-1に変更した。これによって攻撃の起点が前線に移ったので、広島は思うように攻撃に人数を割くことができなくなり、マリノスの思惑通り、試合は膠着した。このとき、大きな役割を果たしたのがワントップの端戸だった。彼は、俊輔が前線に顔を出すたびに後方に下がってバランスを取り、広島のチャンスの芽を摘んでいた。体力を温存していたこともあるのだろう、その運動量はチームに大きな力を与えていた。予想通り、試合はそのまま終了。途中、何度か危ない場面はあったものの、完勝と言っていい内容だった。

大晦日のプレビューで「マリノスに幸運を」と書いたが、まさにその通りの内容になった。もちろんその「運」は何もしないで転がってきたのではなく、きちんと人事を尽くしたからに他ならない。「リーグ優勝を逃したから」というモチベーションも大きかったのだろう。ともかく、現国立競技場での最後の天皇杯をきちんと優勝で終わらせたことを祝福したい。

  

2013年12月31日

マリノスに幸運を

マリノスがマリノスとして天皇杯の決勝に登場するのはこれが二度目である。最初は、まだJが発足する前の1992年だった。

僕が天皇杯の決勝をスタンドで最後に観たのは鹿島が優勝した年で、天皇杯を受け取るために登ってくる階段の真横で観ていたのだが、その時、本山が「俺はお前らとは握手しないよ」と言わんがばかりに両手を背中に回して登ってくるのを観て以来、本山が大嫌いになった。もちろんこの時も僕はマリサポだったので、他の選手とも握手などしなかったし、本山ともする気はなかったのだが、僕の周りにいた鹿サポが気の毒だった。ちなみにこの試合の相手はマリノスではなくエスパルスだったのだが、なぜマリノスと無関係の試合を、と言えば、良い席のチケットを確保した後にマリノスが負けたからである。この、対戦カードが決まる前に決勝のチケットが完売してしまうという、日本サッカー協会の頭の悪い仕切りのせいもあって、以後、天皇杯の決勝のチケットを入手することはなくなり、おかげで応援していないチーム同士の試合を元旦早々から寒い国立競技場のスタンドから観ることもなくなった。

実は、Jリーグが始まった頃は、我がマリノスは「トーナメントに強い」という評価だった。ナビスコでも、天皇杯でも、何かといえば「トーナメントで強さを発揮するチーム」と言われていた。なぜなら、1988年から1992年までの5年間でマリノスの前身である日産自動車は4回優勝、唯一負けた1990年も、松下電器にスコアレスからのPK戦で負けて準優勝だった。この試合を全部スタンドから観ているのだが、当時の日産自動車は井原、勝谷、松永らを中心とした固い守備をベースにし、木村和司や水沼の中盤、鈴木正治のサイドからの崩し、そして絶対的エースにレナトが君臨という、非常に負けにくいチームだった。しかし、当時人気があったのは読売クラブのつなぐサッカーで、だからちょっとサッカーを知っている人間からは、「日産が強いおかげで日本のサッカーがつまらなくなった」と言われたものである。

確かに、点をたくさん取るサッカーは観ていて面白い。しかし、例えば今でいうところの浦和、ガンバ、川崎あたりのノーガード打ち合い戦法は、ハマれば強いけれど、やられはじめると止めどがない。観ていて面白いのは確かだし、リーグ戦では結果を出しやすいけれど(とはいえ、ガンバはそれでもJ2落ちしたのだが(^^;)、トーナメントで勝ち続けるのは難しい。その点、ここ数年のマリノスのスタイルは、昔、天皇杯で勝ちまくった頃のスタイルに似てきている。

ややスタートダッシュに衰えが見えるとはいえ、中沢と栗原の二枚センターは安定感がある。ドゥトラの背後はやや心配だが、運動量が豊富なボランチがその背後をきちんとカバーしている。センター二枚が攻撃の起点になれない分をドゥトラがカバーし、俊輔に偏りそうな攻撃にバリエーションを与えている。ここまでが、マリノスの主役たちである。つまり、ディフェンシブなチームなのである。今年のマリノスはリーグ戦34試合でたったの49得点で、これは浦和の66、川崎の65よりも10点以上少ないのである。しかし、得失点差で見ると、マリノスは+18で、これよりも良いのは広島の+22だけである。広島は総得点51なので、チームのスタイルとしては似たチームが残ったことになる。

今年一年、マリノスを観ていて感じたのは、負けにくいけれど、勝つのは運、ということである。「運」というと言葉が悪いのだが、誰かの個人技による凄いシュートがたまたま決まったり、あるいは目を疑うようなミスを相手チームがやらかしてくれたり、というのが勝因であることが良くあった。そして、勝って当たり前、という試合が少なかった。

確かに、俊輔のフリーキックは得点の期待が大きい。しかし、移籍してしまった渡邉千真がペナルティエリア付近から打つシュートと、どちらが決定力があるかといえば、それはさすがに千真だったと思う。今のマリノスには、確度が高い武器がほとんどない。唯一、これは、と思うのは齋藤学の切れ込んでのシュートだが、これも発動機会は限定されるし、今はそれが武器であると相手チームがみんな知っているので、なかなか自由にさせてもらえない。齋藤学は嫌だが、だからといって反則を取られて俊輔にフリーキックの機会を与えるのも嫌だ、ぐらいまでは良いのだが、その先がない。これで昔のレナトやディアスのような決定力のあるFWが一枚いれば全然違うのだが、マリノスにはそれがない。特に今回の決勝戦では、体調万全ならそこそこ期待できるマルキーニョスが決勝前に謎の帰国(一体、どういう契約になっていたんだ?)、代役として頑張っていた藤田が累積イエローで出場停止である。

うーーーん、と思うのだが、小野、渡邉が抜けた時点でこのチームには期待できるFWがいない。それならもう開き直って、ポゼッションを高めた上でのファウル→俊輔の直接FK、運良く相手のディフェンスが緩んだスキを突いてのカモメッシ発動、あとはCKやFKからのセンターバック・ヘッドに期待するしかない。消極的だって?そんなことはない。これまで、ずっとこれでやってきたのだ。幸いにして、マリノスの中盤は仲町、富澤、兵藤、中村、小林、小椋とタレント豊富である。ここをうまく使って、セットプレー中心の攻撃プランに期待する展開になるだろう。

テレビの解説者が「この試合は先取点が大事」と言うのを聞くと、アホか、当たり前だろ、と思うのだが、やはり明日もそういう解説を聞くことができるに違いない。確かに、マリノスが先取点を奪われたら、その時間帯に関わらず、8割方、負けだと思う。逆に、先取点を取れば、かなりのところまで安心できるだろう。ただし、栗原の足の調子が今一歩なようで、このコンディショニング次第でもあるのだが。

1−0などの渋い試合になりそうだが、スタンドで観戦するのは13年振り、マリノスを観るということなら21年振りのことなので、マリノスに幸運を、と思う。  

2013年10月19日

齋藤学のゴールシーンを一秒刻みでどうぞ



















おまけ。


  

2012年12月01日

2012年J1最終節横浜F・マリノス対サガン鳥栖

今日の自由席は二階席が開放されたので、二階からのんびり観戦。ということはなくて、実際は首からデジイチを下げて、椅子の上にはビデオカメラ、左手に携帯を持ってワンセグでNHK観戦、右手のiPadでYahoo!の速報や2ちゃんの実況板をチェック、フリーキックのチャンスには動画撮影して、さらにときどきTwitterでつぶやく、という、まるでテレビ中継のキャスターのような状態。

おかげで、別エントリーに載せた俊輔のゴール動画を撮影できたりしたわけですが。

ところで、スタンドから試合の様子をUstreamやニコ生でネット中継とか、やって良いんですかね?チケットとかスタジアムに書いてある規制事項の中には「動画配信してはいけません」という記述は見当たらないんですが。

とりあえず、スタンドからの風景。

12_12_01_1976


12_12_01_1977


12_12_01_1978


12_12_01_1979


12_12_01_1980
  

2012年J1最終節横浜F・マリノス対サガン鳥栖 中村俊輔の決勝ゴール

  

2012年10月11日

第92回天皇杯3回戦横浜F・マリノス対横浜FC

日の出テレビの放送前に新横浜で天皇杯の三回戦を観てきた。ただの三回戦と言うなかれ、横浜ダービーである。

12_10_10_1779


万一のことがあったらどうしよう、と思っていたけれど、さすがにJ2で低迷している横浜FCとではレベルが違っていたようで。終始ポゼッションで圧倒していた。ただ、得点は俊輔のフリーキック2本のみ。最後の場面での決定力のなさは一昔前の日本代表を見る思いである。そういえば、香川、岡崎、前田あたりが台頭してくる前は、日本代表もこんな試合をやっていたっけ。

とりあえず、俊輔のフリーキックを良い感じで撮影できたので、皆さんで御覧ください。

  

2012年05月20日

マリノス対ガンバ

僕は日産スタジアムで観戦するというと、大抵ホーム側2階の斜めからという座席を選択する。そこからの眺めは例えばこんな感じになる。

広島対横浜2007

この間のサイスタでも同じような場所を確保したのだけれど、この角度と距離感が一番好きである。ところが、今日は友だちに誘われていたこともあり、普段は座らない座席からの観戦となった。一階、バックスタンドのややアウェイ側である。いつも観ている場所の対角で、かつ一階というポジション。多分、自分だったら絶対に選ばないポイントで、「なんでここなんだろう??」と非常に不思議だった。不思議なだけで、ここがダメということではないのだけれど(笑)。

試合の方は、というと、マリノスの攻勢に対してガンバが単発のカウンターという構図。マリノスの攻撃は基本的に1トップ2シャドーで、トップはマルキーニョスを置きつつ、ときどき小野だったり、学だったり、という感じ。一方で中盤はガンバの中心であるヤットを中村、富澤、兵藤がソーンで抑えるという感じ。前半から前線の動き出しが遅く、同時に中盤はガンバの良さを消すサッカーで、お互いに決め手にかける淡々とした試合になった。アウェイでこれなら良いけれど、ホームではちょっとなぁ、という内容。結局、唯一とも言えるPKのチャンスを俊輔が外しやがってスコアレスドロー。

12_05_19_1119


PKをもらうきっかけとなったプレーで学が交代してしまったのだけれど、彼の怪我の具合はかなり心配。というのも、ここ5試合ぐらいの好調は学の活躍に寄るところが大きかったから。彼が数試合でも出場できないということになると、再びマリノスの前途に暗雲が立ち込める。

ところで、余計なお世話だけれど、ガンバの状態は非常に悪そうだ。マリノスは誰かをヤットにつけるわけでもなく、場所によってそのエリアを担当している選手が遠藤の面倒を見ていたけれど、フリーな状況でもヤットにボールが集まることはなく、特段厳しい状態でのプレーでもないはずなのに、攻撃の核になることができない。バックスの底にいる今野もそこから攻撃を展開するわけでもなく、見ていると普通にブロックを作ってのカウンターサッカーである。西野時代に見せていた変幻自在のポゼッション・サッカーの片鱗すら見えない。「このチームに今野が入ったら、いったいどんなチームになるんだろう」とさえ思ったのに、今や「ただ遠藤と今野がいるだけのチーム」である。これではACLを勝ち抜けないのも当たり前だ。代表もなんだかんだ言ってもヤットのチームなので、アジア最終予選がちょっと心配になってくる。  

2012年05月04日

浦和レッドダイヤモンズ対横浜マリノス@埼玉スタジアム2002

12_05_03_1036


久しぶりにサイスタでのJリーグ戦。日産スタジアムで観ているとこのスタンドは本当に羨ましい。スタンドの中でも見やすいポイントのバックスタンドアッパー南側(2500円)が最後まで残っているのもナイス。

前半、両チームがディフェンスラインを高くしたコンパクトなサッカー。この中で両チームはあまり強めのプレスをかけずにいた。ポゼッションはマリノスのほうが高く、それに対してレッズはディフェンス&カウンターという構図だった。立ち上がり、リズムが良かったのはマリノスで、その中で先制点が生まれた。コーナーキックからのこぼれ球がフリーの齋藤にわたり、ディフェンダーを外すワントラップの後、ペナルティエリアの外からタイミングとコースを狙ったシュートがすーーーっとゴールに飲み込まれた。マリノスの得点以降もポゼッションのマリノスとカウンターのレッズという構図。負けているのだからレッズももうちょっと攻めてきても良さそうなのに、意外と攻めてこない。レッズが攻めてこないので、マリノスがボールを持つ羽目になる。ただ、マリノスのポゼッションもレッズのブロックを崩せるようなものではなく、またレッズのカウンターに配慮したものだったので、展開としてはそれほど動きのないものとなった。

後半、レッズはそれまでのディフェンシブな戦術を変更し、攻めに出てきた。ポゼッションはレッズとなり、前半とは逆にマリノスが守備を固め、カウンターを狙う。立ち上がりこそマリノスの前線からの守備の意識が希薄でレッズに好きなようにパスを回されたけれど、すぐに修正がかかって、ボールホルダーにきちんとプレスをかけるようになった。おかげでレッズも決定的なパスがでなくなり、試合は膠着状態に。マリノスの守備はそこそこ固いので、このまま終わるかな、それとも、誰かの個人技が炸裂するかな、と思っていたら、後半の30分過ぎに槙野の素晴らしいプレーが炸裂し、ディフェンダーを5人引き連れての同点弾が決まってしまった。ボディを使ったフェイントを交えた素晴らしい切り込みで、フィニッシュも文句のつけようがなかった。

試合時間に残りが少なく、これで引き分けか、同点に追いついた勢いでレッズに追加点か、と思っていたのだけれど、意外にもレッズはマリノスゴール前でのパス回しが雑で、頻繁にパスカットからのカウンターを食らう。ただ、同点に追いつかなくてはならないレッズは前への意識だけは強くなり、結果として、ラインディフェンスが機能しなくなり、ノーガードの打ち合いのような雑な試合になった(それでも、マリノスは何度かディフェンスラインの確認があった様子)。この中で、スタンドの雰囲気に反して、試合はカウンター中心のマリノスペースに。そして、勝ち越し弾は再びコーナーキックから。俊輔のファーへのコーナーが、レッズディフェンダーの上をギリギリで超えて、交代で入ったマルキーニョスのヘッドにドンピシャ。残り時間が少ない上に、レッズのパスは正確性を欠き、長めのロスタイムも危なげなく経過。試合終了。

3位のレッズに対してどういう戦い方をするのかが注目された今回のマリノスだが、選択はコンパクトなサッカーでポゼッションを取りつつ、セットプレーで個の力を利用する、というものだった。先取点によって試合の主導権を握り、槙野の個人技によって一度は同点に追いつかれたものの、再びセットプレーで勝ち越した。組織で勝つと言うよりは個人の能力に頼った試合だったけれど、勝ちは勝ちである。

しかし、そもそも個を生かしたゲームプランというのも当然あり得るわけで、逆に言えば、チームの中心を中村、中澤にしなくてはならない現状ではポゼッション・サッカーもカウンターサッカーもできないのだから、取ることのできる選択肢は限定的である。このサッカーの危ういところは、齋藤、小野、中村、中澤といったメンバーの好不調がそのままチームの力に直結してしまうところで、そこに目をつぶるなら、決して悪くはない。実際、「うわーーー」と、別の意味で目をつぶりたくなるシーンはあまりなかった(ちょっとパス出しの精度が低く、おかげでパスの受け手が削られてしまう場面があったり、カウンターを防ぐために遅いタイミングでディフェンスしてイエローをもらう場面があったりはしたけれど)。

ただひとつ思うのは、このサッカーなら、監督は木村和司でも良かったよな、ということである。

一方、レッズはもうちょっと縦にパスをつないでくるのかと思ったけれど、意外と前への意識が希薄だった。何度かあったカウンターの機会もそれほど強い危機感を持つことはなかった。また、ここぞという場面でのパスミスが多く、カウンター力の低いマリノスですら時々効果的なカウンターの機会を得ていた。このあたり、悪いピッチコンディションの影響もあったのかも知れないけれど、折角いい選手が揃っているのだからもうちょっとプレーの精度を高くしたら良いのに、と思った。正直、「これで3位かぁ。全然凄みがないなぁ」とも思った。

試合コントロールという面では、審判の笛はレッズよりだったと思う(特に前半)けれど、レッズのホームだし、こんなものだろう。ここなら良いかな、と思う場面でレッズよりだったのは確かだけれど、ここはやめて、というところでは比較的フェアだったと思う。

12_05_03_1035


今日の「総統閣下はお怒りです」も、もちろんマリノスコーナーあります(^^ キックオフマリノスの前は日の出テレビの総統閣下はお怒りですをどうぞ。  

2012年04月30日

マリノス、ようやく公式戦初勝利

やっと一勝である。

相手は神戸。キックオフ直後から神戸は全くサッカーにならず、これは酷いという状態。このチームに負けるようではお話にならない、と思っていたら、あっさり先取点を取られてしまい、おいおいおい、という感じになった。あー、またか?と思っていたら、小野と齋藤が奮起してくれて逆転。俊輔と中澤のコンビにご祝儀のようなゴッツアンゴールも生まれて、結果だけ見れば3−1の快勝である。

いや、別に悪いサッカーをやっていたわけではない。普通のサッカーである。超一流はいなくても、そこそこにやれる選手がそこそこいるので、普通にやっていれば、今の神戸が相手なら問題なく勝てるはずだ。だから、特に驚くほどのことでもない。だけど、もっと上に行けるサッカーかと言われると、ちょっと疑問である。今日の勝ちは、小野、齋藤、そして途中から投入された谷口の、個の能力によってもたらされている。

全体をコンパクトに保ち、前線の選手が高い守備意識を持って走り回る、というサッカーは、前節の磐田戦でもかなり機能していた。この方針でやっていくのは別に悪くない。しかし、懸念材料もあって、それは走り回る選手たちに累積していく疲労である。この調子でやっていると、おそらく大黒、小野、齋藤あたりはやがてコンディションを落とす。みんなで走るサッカーをやるためには、当たり前だけれど、みんなが走る必要がある。ベテランが多いマリノスは、これをやっていると、まずベテランの総量が落ちる。そして、それをカバーするために、今度は若手に対する負荷が増大し、若手が潰れる。

今は生きのいい若手がいるから機能している。しかし、これがずっと続くのだろうか。その点についてはやや疑問が残る。

とはいえ、初勝利が良いニュースなのは間違いがない。そして、注目すべきは次の浦和戦だろう。神戸は勝って当たり前のチームだった。今年の浦和は違う。もし次節も同じようなサッカーで勝てるのなら、しばらくは良い流れが続きそうである。一方で、もぐらたたきよろしく、ペコンと叩かれてしまうようなら、当分は降格争いから脱出できないかも知れない。  

2012年03月26日

ガンバと、マリノスと

ガンバの監督が成績不振を理由に解任された。

G大阪がセホーン監督らの解任を発表、後任に松波コーチが昇格
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120326-01096833-gekisaka-socc

ガンバは、僕のシーズン前の順位予想でも鉄板の上位グループで、その要因はもちろんヤットの存在である。

2012年のJ1順位を予想してみる
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51326170.html

僕はガンバサポじゃないのでガンバの試合を観ているわけでもなく、ただ、ガンバの調子が悪いという情報だけは知っていたので、代表と同様、そろそろ対戦チームがヤット対策をできるようになってきたのかな、と感じていた。そのあたり、実際のところはわからないのだけれど、あっても不思議ではない。マラドーナだって、いつまでも無敵ではなかったのだ。なぁんてことを考えていたら、あっという間に監督が解任されてしまった。ほほー、という感じである。

一方で、同じような成績の我がマリノス。シーズン開幕前は、俊輔や中澤の「去年とは違う」というコメントがあったような気がするのだけれど(ただ、探したけれど見つからないので、僕の気のせいかも知れない)、実質現場のチーム戦略を練っていた人がそのまま昇進して監督になっているので、そう簡単にチームが変わるわけがない。というか、変わらないのが当たり前で、だから同じようなサッカーを続けている。

僕がこの2年くらい、マリノスについて言っていることは、要点をまとめればこんな感じだ。

中村俊輔がメインにいる限り、ポゼッションサッカーはできない
中澤、栗原というセンターバックはカウンターサッカー向き
しかし、俊輔が中盤の真ん中にいる限り、カウンターサッカーもできない
人気にすがって俊輔を取ってきてしまった以上、当面、優勝を狙えるチームではなくなった
#木村和司なら彼を外せるかと思ったが、和司が外された
このチームのがんは社長でも監督でもなく、下條と石井である


通常、団体スポーツのチーム構成は、監督を中心に決める。例えば落合中日は、コーチを全て落合が決めていた。これは極端な例のようだが、日本人監督の場合、コーチ陣は監督の意向に沿うのが普通だ。それはサッカーでも同じだが、マリノスはちょっと違っていた。木村監督時代、コーチはほとんど全て、チームが用意していたようである(ただし、情報源は公表できない)。これでは、監督は思ったようなチームを作ることができない。

加えてこのチームが物凄く難しいのは、なまじっか収容人数の大きな競技場を持っていることで、これが15,000人ぐらいのスタジアムだったら全然話が違ったんだと思う。50,000人以上の観客をいつも集めようと思ったら、中村俊輔という名前は魅力的だったに違いない。しかし、所詮は旬を過ぎてしまった選手である。この選手を中心にすえてチーム作りをして、優勝が狙えるほどJは甘くない。というか、俊輔は、他国のリーグの方がまだ活躍できたんだと思う。今のJリーグの最大の特色は、攻撃から守備への切り替えの早さと、構築されたブロックの堅固さである。その、象徴的なチームが仙台だが、テレビで観ていても驚くくらいに守備ブロックの構築が素早い。これは、鳥栖のような、実力的に下位のチームであっても同様である。守備の対応が早いのだから、当然攻撃にもスピードが要求される。しかし、俊輔は素早いカウンターの起点になることができない(天皇杯準決勝の先取点のように、相手のミスがあった場合は例外)。俊輔は遅攻チームのキーパーソンの代表例で、正直、今のJリーグには、どこにも居場所がない。海外でも居場所がなくなり、日本で頑張って探したのが、「かつて所属していた」マリノス、ということだろう。

サポーターは、相変わらず、俊輔を中心にしたバルサみたいなサッカーを期待しているのかも知れない。だが、残念ながら、それは多分いつまで待っても実現しない。マリノスのメンバー構成は、どうしたってカウンターサッカーをやらざるを得ないものになっている。もちろん、俊輔と中澤を外せば、ポゼッションサッカーに近づくことは間違いない。しかし、そうやって作り替えたチームが、今のチームよりも強いのかどうか、これは良くわからない。弱くなってしまっても、何の不思議もない。

多分、木村和司監督は、「ちょっと我慢してもらって、ポゼッションサッカーをやるチームに作り替えたい」と思っていたんだと思う。しかし、監督2年目の去年、彼はなぜかその方針を放棄した。ただ、その方針転換によって、俊輔、中澤を使っていても、「運が味方すれば」そこそこの順位を目指せるチームになったことも間違いがなかった。だから、去年の夏ぐらいまでは上位にいたのだ。でも、能力が衰えつつある主力を中心にしたカウンターサッカーは、得点の確実性が落ちる。どうしても、「事故」での得点と、「事故」での失点による、博打のサッカーになる。昨年前半は運が良くて、後半は運が悪かっただけのことだ。その運に偏りがあったから、多くのサポーターは不思議に思ったのかも知れないが、残念ながら、マリノスは、物凄く運が良くなければ、優勝を狙えるチームではないんだと思う。

今年、俊輔や中澤は、なんだか良くわからない過去の人がいなくなって、好きなようにやれるようになった。これで大活躍できる、と思ったのかも知れない。しかし、そうは問屋が卸さない。去年にもまして俊輔、中澤のコンディションは悪い。これは単に調子がわるいのか、あるいは年齢的な衰えなのかはわからないが、僕は後者だろうなぁ、と感じている。だとすれば、マリノスの状態は、今後も極端に良くなることはない。下手をすれば、残留争いに巻き込まれる可能性もある。何しろ、今、下にいるチームは、ガンバ、鹿島と、地力があって、最終的には上がってくるであろうチームなのだ。

今年はもう、何が起きても不思議ではない。ガンバと違い、監督を変えるだけではこのチームは変わらないのだから。

監督を変えるのは早い、という意見もあるが実はもう樋口体制は3年目。だから、別に早くはない。ただし、監督を変えても、変わらないんだからどうしようもない。ブログをひっくり返してもらえばわかるけれど、僕は木村体制の2年間、一度も木村監督の解任に言及したことがない。なぜなら、このチームが優勝できない原因は、監督が誰になったとしても、監督ではないからだ。

何事においても、約束を守ることは重要。だから、木村監督にはきちんと3年目をやらせるべきだったと思うし、社長はACLに行けなかったら辞めると言ったんだから、辞めるべきだった。しかし、嘉悦朗は今も社長で、3年契約の3年目のはずだった木村和司は契約途中でチームを去った。その背後には、それを支持した大勢のサポーターがいるような気がしてならない。もしそうなら、今年マリノスが低迷したとしても、それはサポーターの責任である。少なくとも、木村和司解任を要求した人間に文句を言う権利はないだろう。

さて、残りは31試合。どうなることやら、である。  

2012年03月17日

想定内のスタートを切った横浜F・マリノス

Jリーグが開幕し、マリノスも2試合を消化した。この時点で1敗1分けだが、相手が悪い(強い)のでこの成績はそれほど驚くことでもない。

このブログでは何度も書いているけれど、サポータ諸氏がJでの優勝を本気で望むなら、変更すべきは戦術でも、監督でも、社長でもない。中村俊輔と中澤佑二の2人である。

参考記事:

マリノス失速の原因と来季への展望
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51297861.html

マリノスの今年に関する総括(ちょっと早いけど)
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51306908.html

木村和司監督、解任ですか・・・
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51313547.html

合わせて読むと、栗原が社長批判
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51313724.html

でもね、お金がなくて、イニエスタ、シャビ、セスクのうちの誰かを連れてくることはできないでしょ?連れてきたらそれだけで優勝は固いと思うけれど。中澤の代わりは日本人でも良いと思うけれど、それにしたって、センターバックをよそから連れてくるにはそこそこにお金が必要。ということは、この2人が普通に動ける状態にあっては、優勝は無理だけど、運が良ければACL出場枠は狙えるかな、という位置で満足せざるを得ないわけだ。だって、ダメだとは言っても、それは「優勝候補チームのゲームメーカーとセンターバック」としてはダメということであって、標準的なプレイはもちろんこなせるのだから。

僕は今年の順位予想を

トップ:ガンバ、名古屋、柏、鹿島
ミドル:仙台、横浜F、東京、浦和、神戸、大宮、川崎、新潟
ボトム:磐田、セレッソ、清水、広島、札幌、鳥栖

としたけれど(参考:2012年のJ1順位を予想してみる http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51326170.html

開幕直後に当たった2チームはトップに分類される柏と、ミドルの中でも上位に位置する仙台なんだから、この2試合の結果は、残念ではあるけれど、十分に有り得べき結果だったと言える。

今日の試合で言えば、先取点がマリノスに入っていれば、随分と違う結果になっていたと思うけれど、先取点を取られた時点でほぼ終了である。Jでも指折りの守備力を持つ仙台ががっちり固めてきたら、そうそう点を取れるわけもない。それでもちょっと期待を抱かせたのはカモメッシこと齋藤学君と確率変動に入っている大黒のおかげだ。でも、攻撃は単発だし、パスの精度は相変わらずだし、中村を経由するとカウンターのスピードはがくんとシフトダウンしてしまう。得点の期待はほとんどできない状態で淡々と時間だけが過ぎてしまった。

チームにはそれぞれ、身の丈にあった目標があるわけで、少なくとも今年のマリノスの目標が「優勝」だったら、笑われてしまうレベルなのは間違いがない。にも関わらず、現実的な目標を持てないサポーターが大勢いると、監督も、選手も、社長も、大変だなぁ、と思ってしまう。終わってみて、一桁の順位ならまぁまぁ、ACL枠に入れたらすげぇ頑張った、優勝なんかしたら奇跡的だ、というレベルなんだから。